暖かい春を運んでくる桜は地域ごとに一斉に咲き誇り、2週間ぐらいで散っていきます。美しく儚い桜は、古くは平安時代から貴族たちによって愛でられてきました。奈良時代は中国から伝来した梅を鑑賞するお花見が主流でしたが平安時代に桜に変わったといわれています。いまでは欠かすことが出来ない春の風物詩のひとつです。来週末には東京の桜も満開になりお花見で賑わうことでしょう。
桜の語源については、いくつかの説があります。そのひとつは穀物の霊である穀霊を表す古語の「さ」と、神霊が鎮座する場所を意味する「くら」が合わさったとする説で、「さ」「くら」で穀霊が鎮座する場所という意味になったのです。古来より桜の開花が農作業の目安になっていたことを考えると、当時の人々が桜の木を神霊の宿る木であると思っていても不思議ではありません。もうひとつの説は、「古事記」に登場する「木花咲耶姫」(このはなさくやひめ)の「さくや」が転訛したものだという説です。桜の霊でもある木花咲耶姫が、富士山から最初の桜の種を蒔いたとといわれており、「この花(桜)のように美しい姫」の名前が語源だともされています。いずれにせよ桜と日本人は昔から深い関係にあるということがわかります。
桜の種類と代表的な品種について:桜は植物の分類ではバラ科サクラ属で、主に東アジアに分布しています。日本には山野に自生する野生種約10種類(いわゆる山桜で変品種を合わせると100種類以上)と園芸品種(里桜)200~300種類、合わせて400種類以上あるといわれています。
野生種の桜は、○○桜という名称が多く、代表的なものにはヤマザクラ(山桜)、オオシマザクラ(大島桜)、エドヒガン(江戸彼岸)、カンヒザクラ(寒緋桜)、ミヤマザクラ(深山桜)などがあります。これらは多くの品種のもとになった桜で、枝垂桜(シダレザクラ)はエドヒガンをもとに作られた園芸品種です。
画像は今年のものではありません。資料は「日本人と桜」と「桜の種類図鑑」です。
(○印はクリックで大きく見られます)
○ヤマザクラ オオシマザクラ エドヒガン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/01/e32a659e8b3cc3c27c123621d24bb91a.jpg)
○カンヒザクラ ミヤマザクラ ミネザクラ
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ジュウガツ(10月)ザクラ フユザクラ(冬桜) カンザクラ(寒桜)
桜は春に咲くものですが、標高のいちばん高いところに育つミネザクラは5月から7月に咲き、10月にはジュウガツザクラが咲きます。11月に咲きだすフユザクラは冬の間に少しづつ咲き、1月下旬にはカンザクラが咲き始めるなど、桜は1年を通して楽しめる花なのです。
一方園芸品種は、普賢象(ふけんぞう)、関山(かんざん)、松月(しょうげつ)などで、総称して里山という場合もあります。特に有名な園芸品種は染井吉野(そめいよしの)です。江戸時代末期に江戸の染井村(いまの豊島区駒込)植木師によって作られ「吉野桜」と称し、売り出したのが始まりで、その後桜の名所 吉野山のヤマザクラと混同しないように明治33年に「染井吉野」と名付けられました。接ぎ木で植えるこの桜は成長が早く、またその絢爛と咲き誇る姿が人気を呼び、沖縄を除いた全国に分布し、桜の代名詞ともいえる品種となりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/33/22eab0c5601e3c0f964bbf56ced84fd3.jpg)
○普賢象(ふげんぞう) ○関山(かんざん) 松月(しょうげつ)
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一葉(いちよう) 染井吉野 紅枝垂(べにしだれ)
桜の語源については、いくつかの説があります。そのひとつは穀物の霊である穀霊を表す古語の「さ」と、神霊が鎮座する場所を意味する「くら」が合わさったとする説で、「さ」「くら」で穀霊が鎮座する場所という意味になったのです。古来より桜の開花が農作業の目安になっていたことを考えると、当時の人々が桜の木を神霊の宿る木であると思っていても不思議ではありません。もうひとつの説は、「古事記」に登場する「木花咲耶姫」(このはなさくやひめ)の「さくや」が転訛したものだという説です。桜の霊でもある木花咲耶姫が、富士山から最初の桜の種を蒔いたとといわれており、「この花(桜)のように美しい姫」の名前が語源だともされています。いずれにせよ桜と日本人は昔から深い関係にあるということがわかります。
桜の種類と代表的な品種について:桜は植物の分類ではバラ科サクラ属で、主に東アジアに分布しています。日本には山野に自生する野生種約10種類(いわゆる山桜で変品種を合わせると100種類以上)と園芸品種(里桜)200~300種類、合わせて400種類以上あるといわれています。
野生種の桜は、○○桜という名称が多く、代表的なものにはヤマザクラ(山桜)、オオシマザクラ(大島桜)、エドヒガン(江戸彼岸)、カンヒザクラ(寒緋桜)、ミヤマザクラ(深山桜)などがあります。これらは多くの品種のもとになった桜で、枝垂桜(シダレザクラ)はエドヒガンをもとに作られた園芸品種です。
画像は今年のものではありません。資料は「日本人と桜」と「桜の種類図鑑」です。
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○ヤマザクラ オオシマザクラ エドヒガン
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○カンヒザクラ ミヤマザクラ ミネザクラ
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ジュウガツ(10月)ザクラ フユザクラ(冬桜) カンザクラ(寒桜)
桜は春に咲くものですが、標高のいちばん高いところに育つミネザクラは5月から7月に咲き、10月にはジュウガツザクラが咲きます。11月に咲きだすフユザクラは冬の間に少しづつ咲き、1月下旬にはカンザクラが咲き始めるなど、桜は1年を通して楽しめる花なのです。
一方園芸品種は、普賢象(ふけんぞう)、関山(かんざん)、松月(しょうげつ)などで、総称して里山という場合もあります。特に有名な園芸品種は染井吉野(そめいよしの)です。江戸時代末期に江戸の染井村(いまの豊島区駒込)植木師によって作られ「吉野桜」と称し、売り出したのが始まりで、その後桜の名所 吉野山のヤマザクラと混同しないように明治33年に「染井吉野」と名付けられました。接ぎ木で植えるこの桜は成長が早く、またその絢爛と咲き誇る姿が人気を呼び、沖縄を除いた全国に分布し、桜の代名詞ともいえる品種となりました。
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○普賢象(ふげんぞう) ○関山(かんざん) 松月(しょうげつ)
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一葉(いちよう) 染井吉野 紅枝垂(べにしだれ)