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箱根 湖水まつり

2006-08-10 18:41:38 | Weblog
箱根では、毎年7/31~8/5には”芦ノ湖夏まつりウィーク”として湖水まつりや鳥居焼きまつり、流燈まつりが繰り広げられ、連夜花火も打ち上げられます。7月31日から3日間、この時期箱根にしては珍しく涼しく快適な日々でした。

昼間は、私の好きな成川美術館や箱根神社、箱根園を訪れたり、夜は芦ノ湖畔で見事な花火を、朝は、爽やかな風を感じながらホテルの広大な庭園を散策したり、芦ノ湖周辺のウオーキングを楽しみ、心の洗濯をしました。
 右上の写真は、箱根神社とホテル庭園内です。

湖水まつりの起源>は、遠く奈良時代にあり、芦ノ湖が「萬字ケ池」と呼ばれていたころと言われています。夜になると九つの頭をもった恐ろしい毒龍が湖水から現れ人々に危害を加えました。村人は、毒龍の機嫌を損ねて水害や病気の流行るのを恐れ、若い娘を人見御供として毒龍に差し出しました。この事を知った満巻上人は、湖水に壇を設け、毒龍の心が和らぐように寝食を忘れて祈り続けました。上人と毒龍のたたかいが始まると湖は真っ黒な雲に覆われ、激雷が走り、竜巻がうねり、見上げるほどの高波が何度も打ち寄せました。三日三晩たった朝のこと、あれほど荒れ狂っていた湖が鏡のように静かになりました。上人の前に毒龍が現れ、今までの非を詫び、許しを乞うのでした。上龍を諌め湖中の逆杉につなぐと、たちまち龍神として生まれ変わり、湖水の守り神となりました。それからは、九頭竜明神として手厚くおまつりされ、毎年箱根神社例大祭の前日7月31日の夜に湖水まつりが執り行われます。湖心の御供(三升三合三勺の赤飯)が献げられ、湖水は、花火と三千余の燈籠で彩られます。なかなか面白いお話が伝わっていますね。

湖水まつりは、8月5日の鳥居焼きまつりで締めくくられます。大鳥居、花火、燈籠の火影が湖水を美しく彩ります。今回私は、鳥居焼きまつりを見ることは出来ませんでしたが、次回ぜひともみたいです。左の写真は、いただいたものです。
 箱根は、東京から近いですし、豊かな緑と多くの文化施設にも恵まれ、季節ごとにそれぞれ違った自然を享受できて何度訪れても楽しいところです。外国旅行よりも、最近は近場で一箇所にのんびりと過ごす旅が多くなりました。


スピッツベルゲンからの便り

2006-08-04 14:56:39 | Weblog
 

スバールバル諸島スピッツベルゲン島へ旅行した友人から絵葉書が届きました。北緯80度に位置するノルウェー領の島です。ノールカップより北、最北端の北極圏からのお便りは初めてです。上の地図で見ますとスバールバル諸島は日本から北西に位置していることがわかりますね。

 氷河が溶けてそこに咲いたピンクの花の何ときれいで可憐なことでしょう。これが友人から届いた絵葉書です。日没・日の出ともに0時0分(ミッドナイトサン)で日常生活とはかけ離れた日々だったようです。北極圏への船のツアーは年2回行くようですが、3年目にして漸く催行されたそうでイギリス人が圧倒的に多く,日本人は友人夫妻だけのようでした。しかし地球温暖化がここにも影響を及ぼし始めました。今年は特に海氷が割れ、とけるのが早く、アザラシたちは、大きな海水の縁にいることが多く、氷が遠くへ去ってしまったあとアザラシ親子はこの夏を生き延びることが出来るだろうかと心配されています。7月の朝日新聞にもこの問題が掲載されていました。

 左の写真は、朝日新聞に掲載されていたものです。スバールバル諸島スピッツベルゲン島の海氷の上をジャンプして渡る北極グマですが、餌場となる氷の後退が早まり、生存が危ぶまれています。朝日新聞からこれに関連ある記事(一部)を掲載します。「今年5月国際自然保護連合は、ホッキョクグマを絶滅危惧種とした。8年間、船旅のガイドをするヨルン・ヘンリクセンさん(34)は、少し表情を曇らせて『餌を求め、とけてゆく氷を追って北へ行くか、陸に残るか。春になるとクマは難しい選択を迫られる。』と大変心配している」とあり深刻です。
地球温暖化については、世界が真剣に考えていかなければならない重大な問題であることを痛切に感じました。