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春はもうそこまで

2008-02-25 18:51:41 | Weblog
ギリシア神話にも登場するアネモネ。色とりどりの可憐な花を次々と咲かせ、周りをパット明るくしてくれます。日差しも柔らかくなり三寒四温を繰り返しながらやがて春がくるという期待に気持ちが明るくなります。

とても綺麗なのでワンポイント背景画像を作ってみました。


今日、親友が我が家へ遊びにみえて、きれいな黄薔薇やオレンジスイトーピー、黄色のカーネーション、ヒペリカムなど春らしい色合いのお花を持ってきてくださいました。お部屋に春がひろがり、美味しいご馳走を頂きながら楽しい語り合い、ほぉ~んわかと幸せに包まれた一日でした。



源氏物語とお能

2008-02-03 15:45:27 | Weblog
 2008年は世界最古の長編小説「源氏物語」が世に認められてから千年にあたります。そのため京都では色々な行事が行われるようです。千年の長い時間の中で育まれてきた歴史・文化を有する京都は日本人の心のふるさとです。

昨日(2/2)「源氏物語と京の伝統・文化」講座で、能楽師河村晴道氏が能の歴史と能とはどのようなものかについて大変わかり易くお話をしてくださいました。また「半蔀(はじとみ)」「夕顔」「葵上」「野宮(ののみや)」などそれぞれの見所を演じてくださり、感動的な楽しい時間を過ごすことができました。謡いとお仕舞いは胸にジーンときました。
河村氏は能を現代に生きる演劇として捉え、そこから人間存在の普遍的な問題を探ろうとして京都をはじめ全国各地で演劇活動をされています。

源氏物語に題材を求めたお能は、平家物語ほどは多くありませんが十数曲ぐらいはあります。「半蔀」「夕顔」「葵上」「野宮」「住吉詣」「玉鬘」「須磨源氏」「源氏供養」などはよく演じられます。
世界に誇る源氏物語をもう一度読み直してみる機会かもしれません。

能装束(のうしょうぞく)についてのお話もあり、その衣装も展示されましたがその豪華さと美しさに驚きました。フラッシュは禁止でしたので余り良く撮れていませんが一部を掲載します。クリックしますと大きく見られます。

 
唐織        紅入りの唐織
 
狩衣(かりぎぬ)    長絹(ちょうけん)

唐織 (からおり)金銀糸やさまざまの色糸を使い、草花などの多種多様の文様を浮織にした小袖。能装束の中でも最も豪華です。主として女性の役の上着として用いられます。
男性用には厚板唐織があります。

紅入り唐織 (いろいり)の唐織といい、菊扇面文様が大変美しい。

狩衣(かりぎぬ)丸襟の広袖。前後の身頃が離れているが羽織って前身はたくし上げて腰帯で結びます。幾何学的な総柄や飛模様を織り出した生地に裏がつき、大臣(おとど)・神体・天狗・鬼などの威厳ある強い役、単衣は絽・紗などに金銀糸を織り込んだ模様があり、神主や老神に用いられます。

長絹(ちょうけん)絹の単衣(絽または紗)で広袖。地色は白・紫・緋・萌黄・水色などいろいろあり、胸と背と両袖の前と後に花鳥模様が置かれています。花はしだれ櫻・柳・さかり藤などが使われます。金箔を張った着物の上に長絹を羽織ると大変美しいそうです。夕顔はこれを着ています。宮廷女性の衣装であり、能では舞を舞う女性の上着です。唐織とともに能装束を代表する双璧といえるでしょう。