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デンマーク:フュン島にある町オデンセ

2008-01-03 15:16:34 | Weblog
 外国の友人から届いた一枚の写真。デンマークの庭園と呼ばれるフュン島にある町オデンセ(ODENSE)の冬の美しい風景です。柔らかい木々の先に宿った雪氷の精。日差しは穏やかな大地を輝かせます。デンマークの中心に位置するオデンセは北緯55度にあっても暖流と偏西風のおかげで穏やかな冬だそうです。オデンセは「マッチ売りの少女」の作者アンデルセンの故郷でもあります。デンマーク第三の都市で北欧でもっとも古い街のひとつです。


作家水上勉の著書「あひるの子」の中に『オーデンセ駅の改札口を出て、タクシー乗り場へ荷物をさげて出た時、飛び込んできた景色はまことに新鮮だった。六月の陽をあびた街の玄関口はまばゆかった。駅前広場ともいえぬただの道路が駅の建物に接していて、向こうは街だが、正面は公園なのか、遊歩道なのか、ひろびろした芝生の中を、ベンチがあちこちに置かれて二本の道が白くうねっている。ここは地方都市だが田舎ではない。人が生活してきた歴史と現在を感じさせる独特の街である』と書かれています。雪が溶けて春から夏にかけてのオデンセはこの様な光景になるのでしょう。