赤い靴日記  (子宮頸がん ステージ3bから20年)

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フィレンツェの落書き

2008-06-25 18:40:28 | Weblog
イタリアに行ったとき 日本と違うなぁとつくづく思ったのは、大理石の建築でした。
ミラノ大聖堂の全ての尖塔に聖人の彫刻が乗っている ゴシック建築も素晴らしいものでした。

 


木と仏教の日本建築物に対して 石とキリスト教の西洋建築物は 単に文化様式の違いだけではなく 風土や人の根本から違いを感じ 歴史と命を尊敬しました。

とりわけ 美しいと感じたのは、フィレンツェのドゥオモでした。
白と緑とオレンジの大理石で築かれています。
緑とオレンジの大理石って見たことがなかったので、驚きです。

イタリアの陽気な明るさや信仰の荘厳さが同居して これには圧倒されました。

    


前置きが長くなりましたが、このドゥオモの壁にマジックで日本の女子大生が 落書きをしたんだそうです。
恥ずかしいです。
本当はこんな美しい聖堂が汚れてしまったことが悲しいのですが、それ以前に世界的な遺産に対して、それを信仰し守ってきたイタリアと世界の人に対して、申し訳ないです。
こをな日本人を育ててしまったことが恥ずかしいです。

しかも、大学の研修旅行中のことだったそうで、学長も謝罪し 修復の費用を申し出たそうですが、イタリアは謝罪だけでよいと回答したとニュースで見ました。


今の若者は…とか、ゆとり教育は…とか、そんなコトをいう気は更々ありません。
落書きが当時の文化を反映したモノであったりすることもあるし、
落書きが意志表明であったり 名所になることもあったり。

しかし、フィレンツェのドゥオモは、歴史と信仰と美を尊敬する対象であっても、決して落書きが許される対象ではなかった。


何かを見て聞いて触れて それを尊敬する対象と判断する人間性を 育てることは、無理なのでしょうか?
なんか~こういう尊敬や畏怖の心を育てることを、私たち大人は怠ってしまったのかな。 と反省しました。
コメント (6)
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