JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ピアノ言語 Alone / THIERRY MAILLARD

2017-04-15 13:17:52 | 聞いてますCDいいと思う


ティエリー・メイラードを聴くと、まさにフランスで一番油がのっているピアニストではないかとおもうし、それを反映して結構いろいろなアプローチのアルバムを出すことができています。



今回は、子供のころに両親の車のなかでいつも聴いていた、シャンソンの3人の巨星、ジョルジュ・ブラッサンス、ジャック・ブレル、レオ・フェレの作品をピアノのソロで演奏しています。
3人の書く4曲の間にメイラードが捧げるオリジナルを挟んだ演奏はこれは、フランス人ならばうれしくなる選曲なのでしょうね。
シャンソンはほとんど守備外で6曲目"NE ME QUITTE PAS”だけしか知っているメロディはなかった。
ミラバッシが3人の歌姫の曲を演奏したアルバムを記事にしたけれど、その時はフランス、アメリカ、アルゼンチンのそれぞれの違う言語でピアノを弾いているように書いたし、ピアニストもその人が話す言語でピアノを弾いていることが多いと思う。

このアルバム1曲目より実に上手いピアノと思う。まさに旬と思う。それで、ティエリー・メイラードがフランス語で弾いているかと言うとこれが一寸違う。
この人のピアノ、ピアノの音階を使ったピアノの言葉、フランスの歌をきいているというよりか、シャンソンを素材にしたピアノの歌、シャンソンを楽しむというよりかはピアノのストラクチュアルを楽しむ。

シャンソンの哀愁がないかというとそこは、しっかりしている。間に3人のそれぞれの曲をメロディカでオーバーダブするのだけれどここがフランス語、とにかくうまくアルバムを仕立てているものです。

この人の勢いは続くと思います。



Alone / THIERRY MAILLARD

Thierry Maillard (piano) (melodica on 3,8,13)

1. CHANSON POUR L'AUVERGNAT (BRASSENS)
2. LES COPAINS D'ABORD (BRASSENS)
3. LES AMOUREUX DES BANCS PUBLICS (BRASSENS)
4. LES PASSANTES (BRASSENS)
5. ALONE (MAILLARD)
6. NE ME QUITTE PAS (BREL)
7. QUAND ON N'A QUE L'AMOUR (BREL)
8. AMSTERDAM (BREL)
9. LA VALSE A MILLE TEMPS (BREL)
10. LES TROIS POETES (MAILLARD)
11. JOLIE MOME (FERRE)
12. EST-CE AINSI QUE LES HOMMES VIVENT ? (FERRE)
13. AVEC LE TEMPS (FERRE)
14. LES POETES (FERRE)
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全然問題ありません 2。 frescalalto / Lee Konitz

2017-04-13 19:55:38 | 聞いてますCDいいと思う


インパルスから出たリー・コニッツの新しいアルバムを見つけた。2015年12月の録音だから、何とコニッツ88歳、1950年の最初のアルバムから67年、この人ほとんどブランクなくアルバムを出し続けているのではないだろうか。
間があいたとしてもたぶん4年、スタイルも変えながらの継続はまさに驚異的です。

私はこの人のおかげでジャズの素晴らしさを知ったような気がします。スイング・ジャーナル誌のゴールド・ディスクに1957年録音の「Very Cool」選ばれたのが1967年、50年も昔でジャズを聞き始めたころでした。ロリンズやマイルスやコルトレーン、ミンガスなどの入門のようなアルバムを一生懸命聞きだしたころです。



それこそ良く知らないこのアルバムを買って、サックスのアドリブ・フレーズの凄さを思い知ってスイッチが入ったような気がします。
その後、コニッツを追っかけることはありませんでしたが、伝道のミュージシャンであったことにはかわりません。
そのコニッツが今年89歳、ケニー・バロンを従えたアルバムをだしたのですから、これは一寸買ってもいいのではないか。ケニー・バロンも大御所あいてだととても真面目に演るから間違いないでしょう。



1曲目、コニッツのアルトは、もちろんヴェリー・クールのような張はありませんが、ちゃんとコニッツを思わせるところが有って(あたりまえだ)うれしいです。
そして聞いていてアンリャと驚く。コニッツが歌っている。コニッツをづっと聴いていないからいつからか知らない。ここ数年は歌っている様だけれど、まぁ、これは選んでは聴かない。それで問題化というと、いや全然問題ありません。
88歳のコニッツがアルトを吹いているのですからそれが素晴らしい。ワシントン兄弟も良いリズム刻んでいます。



frescalalto / Lee Konitz

Alto Saxophone, Vocals – Lee Konitz
Double Bass – Peter Washington
Drums, Producer – Kenny Washington
Piano – Kenny Barron

1 Stella By Starlight
2 Thingin
3 Darn That Dream
4 Kary's Trance
5 Out Of Nowhere
6 Gundula
7 Invitation
8 Cherokee


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12番目の花

2017-04-13 15:02:57 | 


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花 おまけ

2017-04-12 21:53:57 | 
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花 11

2017-04-11 21:54:19 | 
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汚染訴訟 ジョン・グリシャム 著 白石 朗 訳

2017-04-10 22:15:44 | 


むかしジョン・グリシャムを最後まで読むことがあまりなかった。なんかだらけてしまう。それが2年前に読んだ「巨大訴訟」が大変面白かった。
村上春樹を読んで、リハビリみたいな形で医学ミステリーをよんで次に海外に戻る途中としてグリシャムの新しいのを選んでみた。

読み始めるとこれが読みやすい。
リーマンショックで巨大事務所を一時解雇された若手女性弁護士が、事務でない本来の弁護に環境破壊弁護の過程で目ざめていく事が描かれます。
上巻、最後の440ページ最後の1行、ネタバレになるから書きださないけれど衝撃でした。
ここからがぜん面白くなる。

終わり方が以外とあっさりしている。もっとどぎつく結果がでてもと思うけれど、主題はこのようだったかな。

さあだいぶリハビリも済んだのでいつも読んでいる様なのに戻ります。
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女王の王道 Piazzollamor / NAOKO TERAI

2017-04-09 18:05:41 | 聞いてますCDおすすめ


寺井尚子の新しいアルバムをかったら、ポストカードがついてきたけれどこれを欲しい人にはすぐあげる。



グループのピアノが佐山雅弘に変わってとてもリフレシュした寺井尚子になって良かったとおもっていたら、ふたたび北島直樹も参加するようになって、なんか男を手玉にとる女王様みたいな感じを受けてしまった。
その女王様がピアソラへの思いを新たに綴った寺井としては王道な、女王が王道を行くみたいな凄いアルバムです。

1曲目アディオス・ノニーノで始まるあたりの意気込みが凄い。ここのところオクサンのせいでバイオリン度が上がっていて、五嶋龍が良いとか山根君が凄いから見に行こうとかバイオリンの良いのをききだしているので寺井尚子のバイオリン自体はそんなに驚かない。彼女のバイオリン・ジャズ発声は独自のものなので、それを思い出してきて落ち着くための1曲目でした。
3曲目"リベルタンゴ”は3回目の録音だそうで、アレンジを変えて演奏しています。私的には一番良く聴いていたころの若々しいというか勢いあるアレンジが好きです。
4曲目”天使のミロンガ ”も好きな曲です。
ピアソラを5曲つつけた後は寺井の"Piazzollamor”で始まって北島氏と佐山氏の曲が続きます。
それぞれピアソラをイメージした北島の"まだ見ぬブエノス・アイレス”も佐山の"アモーレ・グランデ”、どちらも哀愁あるメロディを上手くアレンジに組み込んでこの中盤も楽しい。
ピアソラの後は二人のピアニストのそれぞれが楽しめる盛りだくさん。
好きな曲で始まって、この人の曲いいじゃない、こっちの"レイン”も良いねなどと思っている、最後に"プラットフォーム”で安らかな気持ちにしてくれます。

女王が王道を出したって当たっていると思う。

Piazzollamor / NAOKO TERAI

Naoko terai vln
Masahiro Suyama p 1,2,4,5,8,9,11
Naoki Kitajima p 3,6,7,10,12
Ken Kaneko b
Ryo Arayama ds
Takahiro"matzz"Matuoka perc

01. アディオス・ノニーノ (アストル・ピアソラ)
02. フーガと神秘 (アストル・ピアソラ)
03. リベルタンゴ (アストル・ピアソラ)
04. 天使のミロンガ (アストル・ピアソラ)
05. ミケランジェロ 70 (アストル・ピアソラ)
06. Piazzollamor(ピアソラモール)(寺井尚子)
07. まだ見ぬブエノス・アイレス(北島直樹)
08. イン・マイ・スロート (佐山雅弘)
09. アモーレ・グランデ (佐山雅弘)
10. レイン(北島直樹)
11. キャラバンの到着(ミシェル・ルグラン)
12. プラットフォーム(北島直樹)
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はな十

2017-04-07 22:54:10 | 


しばらくしたらまるで違う感じになった。

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贅沢な午後の時間

2017-04-06 21:40:23 | 大川美術館
オクサンの母上がなくなって3年になる。子供たちが集まって会をするのに実家に行きました。



夕方から祭事をおこなうので、昼はそば(ピカピカしている)でその後お墓の掃除をみなでしました。





オクサンたちは夕食の準備などですが、私は夕方までひま、この街にある贔屓の美術館で過ごすことにしました。特別企画展がこの日から始まりました。



まずは常設のものから、といっても展示物は結構変えてくれているから、そして行くたびにこちらの感受性もかわっています。今回気に入ったのは、中川一政の「椿とみかん」



清水登之の「兵隊と僧侶」



野田英夫はこのまえからあるけれど今回は目を引きました。「花と花束」「ブルックリン郊外」「ポキプシー」



そしていつも迎えてくれる松本竣介の「街」「婦人像A」「建物(青)」



難波田龍起の「顔」も今回反応しました。



土曜の午後でもここは貸切状態、ほぼ一人状態、ノイズレスのヘッドホンで教会のオルガンにチェロの演奏をききながら、なんども行きつ戻りつ楽しみます。



ここにお邪魔するときは、いつも撮影許可をいただいて、記録しています。もう何回か記事になっていて私としては楽しい企画です。ここからは今回の企画展、5人の画家のヨーロッパでの水彩を中心にした作品てんです。
まずは鈴木満(1913-1975)。



次が武田久(1921-1994)。



網谷義郎(1923-1982)は建造物の絵は一寸ストイック



木々を書いている方が良い感じです。



茂田井武(1908-1956)はグラフィック・デザイナーの走りみたいな素晴らしいセンスです。



鷲田新太だけは油だけれど、佐伯祐三を慕っていたってのにうなずきました。



ゆっくり観て、ソファーに座ってみて、ちょっと庭にでてみたりして何て贅沢な一人の時間を過ごしました。



6月まで催されていますので、一寸遠いですがお出かけください。






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全然問題ありません。Concerto / Michel Legrand

2017-04-05 21:51:00 | 聞いてますCDいいと思う


ミッシェル・ルグランの作品をニコラス・フェルメルが演奏したアルバムを中古で買ってこれは良かったと思っていると、新譜の棚にその Michel Legrandの名前を見つけた。昨年録音されたもので御年85歳のルグランの昨年の作品でした。
ルグランと言えば映画音楽が主で、私などはルグラン・ジャズでアンドレ・プレヴィンと同じような、ジャズ・センスのすぐれた人と言う風に感じていました。
それが今度はこれはまさにクラシックのコンチェルト作品でした。
自身がピアノを弾いた曲とこれが買う理由になったのだけど、チェロ・コンチェルト。
ルグランが書いたチェロ・コンチェルト、この頃ではこのようなひとくせあるのが欲しくなります。



ピアノの方の曲は一寸ジョン・ウイリアムスとも似たところがあったりで、映画的な場面やルグランを感じるところがあってほっとします。
チェロの方はもうちょっとまじめ、ちょっとダークな雰囲気をもっと曲。もう少し哀愁あるメロディをチェロに弾かしてほしいのだけれど、ここはクラシック。しっかりチェロのコンチェルトになっているのはしょうがないのか。85才好きにやっていただいて全然問題ありません。

Concerto / Michel Legrand

ミシェル・ルグラン(ピアノ:1)
アンリ・ドマルケット(チェロ:2)
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
ミッコ・フランク(指揮)

録音時期:2016年9月5-26日
録音場所:パリ、ラジオ・フランス・オーディトリウム

ピアノ協奏曲
1. Concerto Pour Piano Et Orchestre: Premier Mouvement (Attaca)
2. Concerto Pour Piano Et Orchestre: Mouvement
3. Concerto Pour Piano Et Orchestre: Troisième Mouvement

チェロ協奏曲
4. Concerto Pour Violoncelle Et Orchestre: Premier Mouvement
5. Concerto Pour Violoncelle Et Orchestre: Deuxième Mouvement
6. Concerto Pour Violoncelle Et Orchestre: Troisième Mouvement
7. Concerto Pour Violoncelle Et Orchestre: Sonate 1-2-3 (Attaca)
8. Concerto Pour Violoncelle Et Orchestre: La Plus Que Lente

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