マイク・モラスキーという人が書いた「ピアノ・トリオ」という本を読んだ。ジャズの流れで重要なピアノ・トリオ盤を紹介した本でその中にデューク・エリントンの「マネー・ジャングル」があったので聞いてみた。
実はジャズを聴き始めてすぐに、4曲が収録されたアルバム(中学生でLPを買うお金がなかった)を買った。キャラバンという曲が有名だったからだとおもうけど、ほかに”マネー・ジャングル””アフリカの花”が入っていた。
さて今回聞いているのは、ブルー・ノートからでたもので未発表4曲とべつテイク2曲が加えられて曲順も変わったものだ。
モラスキー氏の本ではオリジナルの曲順になっているので、今回はそれに並べ替えて聞いている。
1. マネー・ジャングル(Money Jungle)レコードでは以下A面
2. アフリカの花(Le Fleurette Africaines(African Flower) )
3. ベリー・スペシャル(Very Special)
4. ウオーム・ヴァレー(Warm Valley)
5. ウイグ・ワイズ(Wig Wise)※レコードでは以下B面
6. キャラバン(Caravan)
7. ソリチュード(Solitude)
1曲目、”マネー・ジャングル”のミンガスのベースでまず驚く。こんなベースの弾き方があるのかと、中学生のころおもったけれど、今でもヲれを反対しない。さすがにジャズになれた今ではおどろかないけれど、時代を考えれば、これは凄い。
まさに1曲目から3人のバトルが始まっているという感じ。
「実際に録音の途中で、癇癪もちのチャーリー・ミンガスがマックス・ローチに怒ってスタジオから飛び出してしまったこともあり、異常なほど感情が高ぶってセッションだったようだ」
2曲目、こんどは落ち着いた”. アフリカの花”になるが、ここでもミンガスのベースの発想が光るし、ローチのメロディアスなドラムスも素晴らしい。
そして”Very Special”となるけれど、このピアノ、進行は時代に即してはいるけれど、タッチはまるで今のピアニストと同じように凄い。
当時これが理解できなくて、きっと頭にはのこらなかったけれど、今聞くとエリントンのピアニストとしての凄さが判る。
知っている”キャラバン”だって、この力強さはミンガスとローチの凄さもあるけれど驚くべきもの。
エリントンのピアノの素晴らしさをきいたけれど、せっかくだからビック・バンドのエリントンもきいて調整しておこう。
MONNY JUNGLE / DUKE ELLINGTON
DUKE ELLINGTON, piano
CHARLES MINGUS, bass
MAX ROACH, drums
New York, September 17, 1962.
1.(Very Special) [新曲]
2. リトル・マックス(A Little Max)未発表曲[新曲]
3. リトル・マックス(A Little Max:alternate take) 未発表曲別テイク
4. アフリカの花(Le Fleurette Africaines(African Flower) )[新曲]
5. レム・ブルース(REM Blues) 未発表曲[新曲]
6. ウイグ・ワイズ(Wig Wise)[新曲]
7. スイッチ・ブレイド(Switch Blade)未発表曲[新曲]
8. キャラバン(Caravan)
9. マネー・ジャングル(Money Jungle)[新曲]
10. ソリチュード(Solitude:alternate take)別テイク
11. ソリチュード(Solitude)
12. ウオーム・ヴァレー(Warm Valley)
13. バックワード・カントリーボーイ・ブルース(Backward Country Boy Blues)未発表曲[新曲]
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