JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

列車で旅をする  Palatino / ベニータ、ロマーノ、フレス、フェリス

2009-11-17 20:02:59 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんを漁ってていて古いLABEL BLEUのアルバムを見つけるとまず買ってしまいます。紙ケケースで覆われている新しいものは、あたりとハズレが分かれていて注意が要りますが、プラケースのものであれば、バラツキがすくなく、あるレベルを維持していると思います。
そうやって、Aldo Romanoやアンリ・テキシェやMichel Benitaなんかのアルバムがだいぶ貯まりました。
このアルバムピアノレスでペットがpaolo Fresu,トロンボーンがGlenn Ferris,
それにRomanoとBenitaのカルテットです。
10曲中最後の2曲がFrank Zappa とHarry Warrenのアレッと思う選曲で意外がメンバーの持ち寄りです。
ペットとトロンボーンが2つのラインとして絡めながら、ロマーノがいつものように確固たる自我でベニータがその間を取り持つ感じです。
カルテット全員が大変高いテクニックですので、すんなり聴いてしまいますが、一人一人のソロは生で見たら凄いと思います。
アルバム・タイトルが“Palatino”ローマの丘ですが、あある都市から都市へ移動の感じがします。
調べてみれば、1995年のアルバムですが2年後このPalatinoをグループ名にして同じメンバーで「Tempo」というアルバムを作っていて、そのアルバムには“ From Station to Station”という曲がありますから、あながちこの感覚は違ってないようで、というかわれながら驚いています。
4曲目のフレスのペットとトロンボーンのユニゾンの悲しげなテーマは、闇につつまれた街かどの風景が浮かびます。この後のベニーターのソロは普段より少し影の増した感じです。
実は今列車の中で大きなヘッドホーンでこれを聞いています。
5曲目“ANIMAL LOVE”は列車とはあまあり関係ない題ですが、ロマーノのドラミングが細かく刻んで疾走感があります。
2管にベースとドラムスのこのサウンド、古臭くはないけれど、新鮮ということもない、この時期ちょっと古いグループサウンドに回帰というか、見直しが盛んに行われていたのでしょうか。
帰路の目的地に近づくにつれておとずれる寂しさと(仕事なので実はそれはない)と安堵感というものがありませんか。
その道行きの満足感で、そのどちらもが濃くなっていくは、アルバムを聴いていても同じです。
トラベルをテーマにしたこのアルバム(途中から勝手に決めてしまっている。)もそろそろ終盤、Frank Zappaの思わぬ静かなホーンのコンセプト、そして10曲目の“LULU IS BACK IN TOWN”これ間違いなく旅行ですね。
それもいいかと明るく待ちに帰ってきたのであります。

Palatino

MICHEL BENITA(b)
GLENN FERIS(tb)
PAOLO FRESU(tp)
ALDO ROMANO(ds)

1. DAWN
2. ALEAS
3. CALABRIAN NIGHTS
4. VARIAZIONE TRE
5. ANIMAL LOVE
6. INTERLUDE
7. TRUNCA E PELTUNTA
8. GLENN'S WALK
9. 20 SMALL CIGARS
10. LULU IS BACK IN TOWN

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