1971年の録音で、MPSで、このジャケット、メンバーを見るても、大体の内容は想像できます。ついフラッと買ってしまいました。
夜店のたこ焼きが食べてみた~いとか、緑色のジンライムを飲みながら頭をフリフリ音楽聴きた~いとか、味噌汁に焼き海苔とラー油をたっぷり入れてみた~いとか、間がさした様なことを考えることがあります。
まずしませんが、これがアルバムの場合フラッとすることがあるのです。
このアルバムまずリーダーのシュガーケイン・ハリスは知りません。エレクトリック・バイオリンとボーカルですが、ドンとデューイというR&Bのバンドの片割れだそうです。フランク・ザッパのところで演奏していたといわれると少しわかります。
続くエレキの二人はしっています。テリエ・リピダルは結構すきでフラッといつもしていますが、このアルバムでは3曲目だけでECMと違ってちょっとサウンドが違います。
ヴォルカー・クリューゲルはデイブ・パイク・セットで面白かったので、フラッときてリーダーアルバムを買ってしまいました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080327
ウルフガング・ダウナーは知っていますがフラッとはきません。
後の二方ネヴィル・ホワイトヘッド、ロバート・ワイアットは知りませんがグループ名、ソフトマシーンは聴いたことがあります。
ギンギンのロックバイオリンに、パストリアス出現前のブンブンエレベが聴きたくて、そして“Song for My Father ”なんか演奏しているので間がさしました。
ベルリンジャズフェスティバルのコンサートの模様のようです。
1曲目からかなりテンションがたかいのですが、1971年の頭までは戻ることができません。
2曲目のブルース、ブルースのロック調が面白いし、3曲目“Song for My Father”は今でもクラブでは当たり曲ではないでしょうか。(知らないけど)
4曲目はこの時代の流れ、ミュージカル「ヘアー」に出てくるような曲。
結構想像通りの内容で、納得はいくし楽しめました。当時の音楽活動が世の中を変えていけるのではと思う勢い、少し雑でも没頭することで押し切ってしまう明解さ、大きなレーベルがそれを後押ししている面白い時代でした。
でもその時代に戻れるわけではないので、それを選ぶことのやましいような、間がさした後にくるむなしさの気配をもわずかに感じてしまいました。
SUGAR CANE'S GOT THE BLUES / DON HARRIS
Don Sugar Cane Harris(vln)
Volker Kriegel(g)
Terje Rypdal(g)
Wolfgang Dauner(kbd)
Neville Whitehead(b)
Robert Wyatt(ds)
1. Liz Pineapple Wonderful
2. Sugar Cane's Got the Blues
3. Song for My Father
4. Where's My Sunshine
このあたりが私のヨーロピアンジャズの入り口というのは
monaka氏はご存知のことと思いますが、今考えたら
20歳そこそこだったんですよね;;; 今聴くと
懐かしいですが落ち着かないです。わたくしも大人に
なりましたわ。
このアルバムCDでついこの間手にいれました。
70年台のMPSのアルバムがリイシューされている様ですね。
当時はまるで余裕なんかなくて、少し枠がはずれたMPSはかわなっ買ったのに、聴きたくなるのがあるのです。