このピアニストをまるでしらなかった2011年、デヴュー作をかったらこれがとても良かった。「Prerude」というアルバムで実は2008年録音のアルバムで、それ以後次のアルバムを心待ちにしていたら、ショップにならんだので即買いです。
メンバーはデヴュー作と同じ、2011年の録音で2012年にでているのでほんとはもっと早くお目にかかるべきアルバムでした。
1曲目、ドラムスで始まってピアノはクラシックの入った落ち着いたメロディ、タイトなリズムに哀愁系のメロディで変化を紡いでいくという良い感じで良い。最後のところで音に加工が入っているようです。
2曲目はリズムがスロー・ロック、ゆったりしたピアノにチェロとバス・クラ、バースーンがゲストでロック風室内楽、陰影があって良いアレンジです。
2-4は“Hamburg”という組曲で3曲目は哀愁あるピアノ・ソロ、クラシックテクみえる広がりある演奏です。
4曲目はシンセがバックに入った、ドラムスも打ち込みのようにきこえる加工度の高い演奏。
5曲目ピアノの落ち着いた音階から入るのは、この人デヴュー作ではピアノとリズムが一体となってアドリブをぐいぐい進めていく、ハクエイ・キムとトライソニークとの共通性を感じたけれど、今回も同じ方向を感じます。
ここでベース・ソロ、ドラムスのソロがあって10分以上の曲だけれど破たんなし、とても意思疎通されたグループです。ここでも加工音あり。
すると6曲目、タイトル曲はピアノにかぶせて加工音、これはハクエイも使っている赤い弁当箱じゃないか。
(失礼アンプ・シュミレーターと言います。)
方向性がにていると同じような思考になるのでしょうか、それとも先駆者エスヴィヨン・スヴェンソンの影響が大きいというこの名のでしょうか。
7曲目打ち込みのような正確なドラムスだけれど、タイムをかえながらヒートしていくところが打ち込みではない、影響大でドラムスがかなり重要な役割をしているトリオです。
8曲目もドラムスがピアノ・トリオで交友位置にいるのは珍しい、上原のトリオと近いだろうか。
最後hあ悲哀のあるピアノでエレジー。曲名が“Svenja”って絶対影響大だろうな。
ということで久しぶりに全曲紹介、それぐらいいいと思っています。
ESTに似すぎととるか、よく吸収しているととるかそれはそれぞれだけれど、テクがあって良い曲とアレンジなことは確かです。
キムにしろこのティムにしろ、あの悲しみを通り越してきたわけで、コンテンポラリーの一つの形が出来ていることは事実です。
HASSLIEBE / TIM ALLHOFF
TIM ALLHOFF(P)
ANDREAS KURZ(B)
BASTIAN JUTTE(DS)
1 Samkapla
2 Hamburg-Teil Eins
3 Hamburg-Teil Zwei
4 Hamburg-Epilog
5 6/8 in D-Moll
6 Hassliebe
7 For George
8 Turnaround/222
9 Svenja
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