このアルバム、メンバーをみて買ったのは同じメンバーで2007年11月録音されたライヴ「LIVE SUNSIDE SESSION」がよかった思いがあるからで、ネットで試聴してもとても良さそう。
チェカレリが大将でまとめているのは当たり前だけど、アントニオ・ファラオがとても気に入っているピアニストなのでそちらが第一目的。
そしてこの第一目的がきっちり嵌った。ファラオは凄いピアニストというのは変わりはなく抜きんでていたわけだけど、ちょっと考えこむようなところがあったような気もしないでない。
そしてこのアルバム、ジャケでも、おお、年を重ねたなと思うけど、そこには確固たる自信がついたような演奏。モーダルで迷いのないフレージング、まずここに耳が行くのは当たり前のような気がする。
そして気が付くのが、チェカレリのドラムス。完全に自由にたたきたいように叩いているけれど、そこは大将、どうやってもサウンドがまとまる。
そこにシルヴァンのこちらは職人的なサックス、うまくフレーズが入ってくるので、こちらもピッタリ。
しばらく気が行かないというか、まさに安定感というのがブラメリのベース。
このようなカルテットの演奏を目の当たりにすることはJAZZ聴きの至福だと思う。このようなアルバムに出会うから新譜サーフも怠れないね。
ブラメリ
アンドレ・チェカレリ,シルヴァン,ファラオ
PASSERS of TIME / ASTA
Antonio Farao (p)
Sylvain Beuf (sax)
Thomas Bramerie (b)
André Ceccarelli (ds)
David Linx (vo on 9)
2019年作品
1. Two Places (Antonio Farao)
2. Early Time (Sylvain Beuf)
3. Ballade pour Valérie (Sylvain Beuf)
4. Les rues se retrouvent (Antonio Farao)
5. 4433 (Sylvain Beuf)
6. Histoire Alternative (Thomas Bramerie)
7. Last One (Antonio Farao)
8. M Theory (Thomas Bramerie)
9. Passers of time (Linx/Ceccarelli, Arcadio)
10. Improvisation for Asta (ASTA)
11. Mr Henri (Henri Giordano)