現代JAZZピアニスト100人選定理事会の時期が近付くとどうしても決めなければいけないことが出てきます。一番の問題はすでに100名選んであるところに新しい人を入れようとすると、それにつれて選定から外れるミュージシャンがでてくることです。
名誉ある特別顧問席などを作って、そちらにお移りいただくこともするけれど、それも会社みたいであまりやりたくはありません。
ということで、退いていただく方を選定していくのですが、これが難しい。この人としても、理由ものべなければならないし、いろいろな方に納得いただかないと会の存続を招きかねない。記事によって炎上なんてこまります。
でも運営の責任もあるので、やむなくと選ぶわけであります。もちろん異議、抗議も受け入れています。
その第一候補がこの人、アンドレア・ポッザ、2003年録音の「INTRODUCING」ですばらしいと思いファンになりました。
その後引き続きアルバムが出るのですが、どうもピンとこない。トリオ作はここの所同じメンバーで、前作でどうなってしまったのだろうと思います。
で今回は決断をしようと拾ってみました。
でもなんか悪い予感です。なんでしょねこのジャケット、タイトルが「ボスボラス海峡のクラゲ」というつかみどころないもの、クラゲの飼育が趣味だったら解りますが、なんだか不安です。
1曲目、ピアノは悪くないけれど、ベースとドラムスのリズムがちょっと、ドラムスとのバースは面白みもないし、ベース・ソロもいまいちな展開です。
2曲目、ピッチのあやしいベース・ソロはいただけない。
3曲目スタンダードもフレーズがなぜこうなのかよくわかりません。
5曲目のドラムス・ソロも良くわからないから、ポッザこのリズム隊でずいぶん損をしていると思うけれど、このメンバーで長く続けているわけで、それで良いとするようではフレーズは荒れるし、シーンをけん引しているとは言えないだろう。
ということでポッザさんには退いてもらうこととなりました。
A JELLYFISH FROM THE BOSPHORUS / ANDREA POZZA
Andrea Pozza(p)
Aldo Zunino(b)
Shane Forbes(ds)
Recorded at Zero Dieci Studio GE Italy, Novembre 2012
1.As Usual
2.A Jellyfish From The Bosphorus
3.Get Happy
4.Love Is The Way
5.Il Primo Dei Sette
6.Blue Room
7.Tuttavia E Cosi
8.Where Or When
9.In A Sentimental Mood