ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

ぼくんちの春

2012年03月30日 12時24分26秒 | 日記

ようやくミモザの花が、そうだな7分咲きというところでしょうか。

 

昨日はぽかぽか春らしい陽気で、おかあさんは庭仕事を楽しんでいました。

ぼくもひさしぶりにおかあさんに付き合って庭で日向ぼっこしました。

パンジーたち、元気に咲いてくれています。 

咲き終えた花殻を摘み取ってやると次から次へとどんどん咲いてくれるのですが、まだ少ししか咲いていないころは、せっかく咲いているのだからと終わりかけている花も見過ごしていたのが、なんとも自分勝手というか、ほほえましいというか。

「咲いてくれてありがとう」と言いながら花殻を摘みます。

コーラスでは今、谷川俊太郎作詞「ありがとう」という曲を練習していますが、

♪~花、ありがとう

今日も咲いていてくれて

明日は散ってしまうかもしれない

でも、匂いも色ももうわたしの一部

おかあさん、ありがとう

わたしを産んでくれて

口に出すのは照れ臭いから一度っきりしか言わないけれど・・・と続きます。

谷川さんは佐野洋子さんの元旦那さんという意外はあまり興味ないのですが、ぽかぽかの日だまりの中で「産んでください、って頼んだことあった?!」と目くじら立てて母親に食ってかかった10代、それも一度や二度ではなかったことを、空を見上げながら思い出していたおかあさんです。

ここ数年、あまりきれいに咲かなかった紅梅、今年は見事に咲いてくれました。

お隣りが庭の改修をされたとき、奥さんが、もったいないからどう?といただいた梅の木です。

ここに越してきて26年。この左隣の奥さんは一回り上、右隣の奥さん(そのころは独身だった)は7歳年上で、それぞれの家で忘年会をしたり、時には大阪に飲み会に行ったりもしました。

右隣のおばあちゃまが亡くなられて、この一角でも何人もの方々のお葬式がありました。左隣の奥さんは「うちの主人のときは、家でお葬式したい」と言っていたのを覚えています。おかあさんも、その時はうなづいていましたが、いまではめったに自宅での葬儀はありません。

その左隣の奥さんが2月、ちょうどおかあさんが旅行中のときに亡くなりました。おねいちゃんがお通夜にお参りしてくれたのでした。おねいちゃんはいろいろ心配なこともあるけれど、おかあさんが死んでも大丈夫、きっと一人で生きていける、とぼくは思います。

数日前、四十九日の粗供養を持ってこられたお隣りのご主人(80歳をゆうに超えてとてもお元気)に梅の花がきれいでしょう、と言うと目を細めてご覧になっていました。

これは、こぼれ種から芽を出してきれいに咲いてくれている桜草。裏庭にごたごたと置いている使っていないプランターの中でのびやかに咲き誇っています。あんまりきれいだから、表に植えかえようかなと思ったおかあさんですが、植え替えるとダメになるかもしれないから、とそのままにしておくことに。

     ぼくんちのお花たち、きれいに咲いてくれてありがとう。

これは何の花か、わかるかい?

 

 

 


2012年03月24日 12時03分42秒 | 日記

一昨日、ぼくのおかあさんは近くの市場で見つけた半生干しニシンを買いました。

てり焼きにするととてもおいしいのですが、普通のスーパーなどではめったに見かけなくなっています。

木箱に10匹くらいも入っていて、お値段は安いのですがうろこが残っていて苦労しました。

ときどき、おねいちゃんに「何人家族だと思ってるの」と言われるほど作ってしまうおかあさんです。

ニシンの角皿は30cm、円いお皿は22cmくらいで、好きなだけとれるように、まるで居酒屋みたい。

写真ではあまりおいしそうに写っていないので残念ですが、左上はおかあさん自慢のぼってりあげです。

少し厚みのある油揚げに味噌と砂糖と青ネギを練りこんでつめ、グリルで焼きあげます。

上はきのこ(シイタケ、エリンギ、マイタケ)とベーコンの炒め物。

右上はもやしの酢のもの。

あと、えのきのお味噌汁。

えのきは水から煮るとうまみが出ると、いつぞやのテレビで見てから「ためしてがってん」しています。

なんでこんな写真を撮っていたかというと、、、、この日、おとうさんもおねいちゃんも晩御飯いらなかった、、、、

 

今日のお昼も、おかあさんはまだ残っているニシンをひとり食べていました。

ニシンとパソコンで打つと、鯡という文字もでてきます。

魚に非ず、なんてかわいそうなニシン!

いつだったか、塩漬けのニシンをまるごと口に放り込んでおいしそうに食べている北欧の人たちをテレビで見たことがありました。

昔の鰊御殿の跡継ぎだった義理の兄、大阪で亡くなってしまいました。

でも、「ニシンってなんでこんなにおいしいの」と呟きながら、ヴェートーベン2番と4番を聴いています。

これもおとなりの図書館で借りてきたのですが、正直、あまりぱっとしないです。

なぜだか知りませんがヴェートーベンの交響曲は奇数が有名。

4月、1番と3番を聴きに行く予定です。

それから、ライトハウスのチャリティコンサートでは大好きな和波孝禧 さんのメンデルスゾーンとヴェートーベン9番。

 

でも、何度も聴いていると、2番も4番もいい、やっぱり、ヴェートーベンって素晴らしいです♪

なんにもわからないのだけれど好きです。

 

 


ほほづえをつきて見上ぐる春の空

2012年03月20日 10時31分51秒 | 日記

ぼくのおかあさんのお母さんは明治生まれでした。

初代のももすけ兄ちゃんは知っているらしいけど、ぼくは知りません。

末っ子だったおかあさんは、今思えば、年老いた両親とは祖父母のような感覚で濃密な子ども時代を過ごしたような気がします。

『おばあちゃんの知恵袋』的なことを、ときどき思い出します。

「彼岸の入りの日がお天気やと、彼岸のあいだ中お天気がええ。入りの日、お天気悪いとずっと悪い」

今年の彼岸の入りは雨でしたけど、、、今日は中日、少し霞がかかっていますが穏やかなお天気です。

「子どもはふかふかの布団と〇〇(何だったか忘れちゃった)で育つもの」

いつもお日さんにふかふかにしてもらったお布団に寝かしていたのに、、、おねいちゃんは少しいびつに育ってしまいました。。

「おばあちゃん、ウソつきやねぇ」とおかあさんがおねいちゃんに言うと、おねいちゃんは苦笑しています。

ここ2年ほどは3月の初めに咲き出していたミモザがようやく、今、咲きだしてきました。

遅いなぁ、と思っていましたが、これで以前と同じようなのかもしれません。

気がつくと、サクランボの花がいっぺんに咲いています。

早く咲くこともあれば、遅いこともあるんだ。

いいお天気のこともあれば、雨降りの日もある。

このところ、孤独死のニュースが立て続けに報道されていました。

支払いが出来なくて電気もガスも止められて、冷蔵庫もからっぽで、とか、親御さんが突然死して障害のある子どもが何も出来なくてそのまま亡くなってしまっていたり、とか。

おかあさんが90歳、おねいちゃんが60歳。

電気もガスも止められてしまっても(水道は市の管轄だから低所得者にはやさしいはず)お日さんがあれば大丈夫。

来月、ぼくんちの屋根に太陽光発電のパネルをつけてもらうことになりました。

でも、10年以上前に太陽光発電を検討していたときより、国の補助金は5分の1以下になっています。

こんなときだからこそ補助金を増やしてエコに応援してくれればいいのに、それに大阪府もぼくんちの市も補助金はありません。

また、悔しいことに、エコカーの補助金が打ち切られてから、ぼくんちでは2台も車を買いました。

なのに、額は減ったけれど、また、補助金復活しているみたい。

運はいいときも悪いときもある、ってことだね。

 

 


口は悪いが腹はいい

2012年03月13日 13時41分06秒 | 日記

何を食ってもあたらん!

まったく、ぼくのおかあさんったら、そうだったのですが、、、

数日前のお昼、なんだか胃のあたりが重苦しくて、考えてみたらもう2時くらいなのにまだお昼ご飯を食べていなかった。

食べたら治る、と食べたらやはり治ったのでしたが、夕飯の支度中、鯛と炊いたお豆腐がどんな程度味が染みているか、ちょいと味見。

熱い!

あわてて飲み込んでしまいました。

喉元過ぎれば熱さ忘れる、というではありませんか、、、

うー、喉から食道から胃まで熱くて苦しくて、あわててコップにお水を入れて飲みこみました。

以来、胃に落ちて行くものがすべて苦しい塊に感じられます。

でも、食べたくないわけではなく、食欲はいつもどおりに旺盛ですから、困ってしまいます。

おねいちゃんには、あほやねぇ、吐き出せばよかったのにと言われましたが、いったん口に入れたものを吐き出すなんてもったいなくて。

てんぷら油だって、何べんも何べんも使います。

その都度新しい油を足しますが、もうこの辺でカキフライでもしておしまいにしようと思っていた時、今日は何食べたい?ときいても、なんでもええ、としか答えないおとうさんが「掻きあげ食いたい」

不本意ながら、あと1回は使うつもりだった古い油で掻きあげ。

まぁ、お味の評判は悪くなかったのでしたが、色が惨めでした。

潔く古い油を捨ててしまわなかった後悔がずっと残っていました。

昨晩はまっさらの油で掻きあげリベンジ。

よくよく噛んでも、とくにささがきのゴボウは手ごわいです。

冷たいビールも熱い味噌汁もだめ。

それでも衰えない食欲。。

たばこは?・・・だいじょうぶ、熱くも冷たくもないからね。

外はまだまだ寒いけど、石油ストーブをつけているお部屋の中はぽかぽかして、さっき、ぼくのお散歩の途中に図書館で借りてきたマーラーの交響曲第5番を聴いています。

去年の震災当日、ほとんどの公演がキャンセルになった東京で開かれた新日本フィルの音楽会を、今年、同日同時刻のテレビ中継の中で見ました。

1800人収容できるホールの105人の聴衆、93人の演奏者、開催を決めたホールのスタッフ。
それぞれの思い。
指揮者ハーディング「、、、恐らく音楽はそうした苦しみの大きさや背景を理解することの助けになります」

日本を好きで愛してくれる外国人はたくさんいます、ドナルド・キーンさん(もう、外国人ではないけれど)しかり、この世界的指揮者ハーディングさんも。

日本人が日本を愛さないでどうする!

 

*追記   「きぼうのかんづめ」をどうぞ~

http://kibouno-canzume.benice.co.jp/

 

 

 


かわうそ

2012年03月10日 13時48分31秒 | 日記

ーカワウソ(獺、川獺)は、ネコ目(食肉目)イタチ科カワウソ亜科に属する哺乳動物ー

川の氷が解けて魚が泳ぎ出すとカワウソは魚とりをして、とった魚を川岸に並べておく習性があるのですって。

ぼくが敬愛するH先生のブログに、本を片付けられず部屋を散らかしているのはまるで正岡子規の末裔のよう、とご自分のことを書いていたので、ぼくのおかあさんはうれしくて、お仲間に入れてくださいとコメントしてしまいました。

俳句かけだしのおかあさんですが、部屋中散らかした書物をそのままにしていた子規は自分を『獺祭書屋主人』と言っていたことをききかじったことがあったものですから。

でも、とんでもないコメントをしてしまったな、と今は恥ずかしい。

だって、子規やH先生は書物なのです、ぼくんちは生活の品々があちこちに散らばっています、とても同等ではありません。

とくにおねいちゃんがひどい。

おねいちゃんの部屋は足の踏み場もないくらい、それこそ、カワウソが魚を並べた状態よりひどいです。

ところが、、、、先だって、おかあさんが海外に行く時変圧器をおねいちゃんに借りたのですが、おかあさんはおねいちゃんが、そんなものどこに行ったかわからへん、と断られるかと思いきや、すっと変圧器が出てきたのでした。

あんなに散らかっていても、ちゃんと在り処を覚えていた!

ま、いつも探し物がこんなにうまく出てくるとは限りませんが。

 

今年は春が遅いようです。去年の今頃は満開だったのに、、、、咲き出したばかりのミモザ。

明日は3月11日、500円玉貯金、頑張りました。

でも、これまで、たくさんの人がかなりの金額を寄せているだろうに、使い道はどうなっているんだろ。