ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

旅立ち

2011年01月26日 10時58分00秒 | 日記
ぼくのおかあさんの大好きだった人がまたいなくなってしまいました。

お向かいの、2、3年前にご主人を亡くされて一人暮らしだったおばあさま。
詩を書いていらっしゃいました。


透きとおる

青い空に
白透釉で描いたような月
瓜の切り口のようでもない
鉱石を磨いて擦り減り
少し欠けてもいる月よ

果肉も水分も
払い落して
何にもとらわれなくって
軽くなり
わたしも透きとおっていきたい

photo by momosuke2sei from OCNフォトフレンド
月末から、ぼくのおかあさんも「冬の旅」に出かけます。
ぼくはおねいちゃんとお留守番です*(ラブリー)*



スカウト

2011年01月18日 12時10分00秒 | 日記
先週、ぼくのおかあさんは恒例の十日戎にお参りしてきました。
平日の昼間なので、笹につける飾り物(何ていうのだろ?)をつけてくれる福娘さんも、好きな人を選ぶことができるほどすいています。
すごい美人で、しかも笑顔がとてもかわいい(えてして美人はあまり笑わない*(!?)*)福娘さんに、おとうさんもおねいちゃんも満足していました。

帰り道、新世界の一角で、なにやら数人の人だかり、、、
photo by momosuke2sei from OCNフォトフレンド
なになに、とのぞきたくなるおかあさんです。

えーっと、どこかで見たお人形…
道頓堀の「くいだおれ」

つい、カメラを向けて、でも、ただで写真を撮るのはいけないと思いなおし、前の籠に少しお金を入れて*(デジカメ)*

しばらくして、そのおじいさんが言いました。
「あんたみたいな女の人やったら、絶対うけるから、やってみぃ。教えたるから」

「いえ、…」

「元旦の日、名古屋の熱田神宮で女の人といっしょに数時間で7万円や。ええ、アルバイトになるでぇ」

「いえ、いえ、そんな…」

「なんかの役にもたつし、絶対、電話してきてや」といって、上手に描いた人形遣いの手書きのチラシと名刺を無理やり渡しました。

へぇぇ、、、
おかあさんは、私の人生、これで変わるかもしれないわ、などと思いながら帰途についたのでした。

そのチラシと名刺、大切にしまっておきました。。





1月8日

2011年01月08日 12時04分00秒 | 日記
もう、今年になって1週間が経ちました。

いつもの1週間と同じ長さなのに、1月1日という特別の日があると、やっぱり、水道の蛇口から出る水も、キラキラと迸っているように思えました。

おかあさんが子どもの頃は「正月3が日は箒を持ってはいけない」などと言われていたようで、大晦日の晩まで家中のお掃除をしていたような記憶があります。

うっふ、それだけは守っていたら、フローリングの今の住居はほこりだらけになっていました。

ともあれ、こたつの上にパソコンをひろげ、石油ストーブの上のやかんがしゅんしゅん音を立て、カーテン越しのやわらかい日差しが、ぼくとおかあさんのしあわせな時間をつつんでくれています。
photo by momosuke2sei from OCNフォトフレンド
アメリカでの調査では、年収620万円で日々の幸せを感じる度合いが頭打ちになるそうな。

なるほど、どうりで、この頃、おかあさんは「しあわせ」を感じているんだな、とぼくは納得しています。

うさぎやねこやいぬの小物にかこまれて、にんまりちいさなしあわせを思っています。

  すべてのことは
  つながっている。
  どんな勉強だって
  どんな出会いだって。

Café友から贈られてきたすてきな絵はがきが、より、ほっこりさせてくれています*(ハート)*