ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

2016年01月24日 19時12分55秒 | ひとりごと

広辞苑の『品』 ②人や物にそなわる、好ましい様子。風格。くらい。ひとがら。

去年から入れてもらっている句会の先生。

なぁんか、品が無くて、この方が私の先生と思うのが内心はずかしいと思っていました。

(めったに同じ会の人が読むことはないので書いていますが、こんなことを思っている、そのことこそ、こちらの品の無さかもしれませんが)

多分、もう80歳は過ぎておられると思います。

上背もあって若々しい感じではあるのですが、言葉がまるっきりの河内弁。生まれ育って、それが当り前なのでしょう。むしろ、今どきの大阪の子は、え?どこの子、と思うくらい標準語に近いしゃべり方です。それにも抵抗を感じるのですけれども。

「へて、へてから」・・・それから   「おんた・めんた」・・・オス・メス

書きだそうとすると案外、思い出せません。

いえ、言葉だけじゃなく、履いてる靴がいつもズック靴、しかも安っぽい。

以前に習っていた先生は小柄でそれほど見栄えはしない方(なんて生意気な言い方、すみません、先生)でしたが、いつも上等そうな洋服を身につけていらっしゃいました。靴も革靴でした。品は洋服や靴の印象からだけでもないと思いますが、言葉づかいも丁寧でした。

再婚すると、死に別れた前夫(前妻)の良い思い出ばかり残り、生き別れの場合はそうでもない、とかいう話を思い出しました。

前の先生が亡くなられて、しばらくして今の先生に教わっているのですが、まるで再婚したみたいな感情!

 

先日の句会は吟行でした。

元市役所勤務、お仕事は何をなさっていたのか知りませんが考古学にとても造詣が深いです。吟行慣れしていない私は、なるだけ先生の話を聴くべく、くっついていました。好きだとか嫌いだとか言っている場合ではなく。

よう、おしゃべりになります。そして、質問すると、よく応えてくださり、なんでもご存じです。

 

新聞の悩み相談にとても面白い回答を上野千鶴子さんがしていました。

「私の心に関心ない夫」に対して、「そもそもひとりの異性から、生活の安心、安定から、関心や愛情、知的刺激から性的満足まで・・・何もかも調達出来ると思う方が間違いです。---だとしたらあとは用途別使い分けあるのみ。夫から調達できないものはよそに求めましょう。」

夫は毎日顔を突き合わせますが、俳句は月に1回だけです。なんだか、私の悩みも解けたような気がしました。


さあて、と

2016年01月11日 16時42分24秒 | ひとりごと

1月も11日、とうとう関西でも松の内は今日までとなってしまったようです。

しめ飾りをはずして、近くの神社の”どんど”、そしてプラスチックのケースに入った鏡餅を”開き”ます。

ぼやぼやしているうちに、今年も始まっているのです。

なんだか物忘れがひどくて(もっとも、今に始まったことではありませんが)、えっと、お正月から今日まで、何してきたっけ、なんて考えなくてはなりません。

ますます、時間の経つのが早いように思います。

忘れないうちに、今年の抱負というか、決意というか、目標というか、を。

一昨日の土曜日の英会話サークルでのテーマが "My Newyear's resolution"

何か考えて話さなければなりません。

目標なんてもうこの年になると何も無い、と思ってしまっています。

先日のテレビで、あわせると207歳になる日野原重明さんと篠田桃紅さんの会話を聞きながら、なんて初々しくてかわいらしいんだろう、と思いました。

前向きな話は聞いていて楽しく、ほのぼのしてきます。

もうこの年、とまだ30歳以上若いのに思ってしまっているマイナス思考、なんてブザマなことでしょう。

(ペンションの裏庭にはほとんど雪がありません。右上にお月さん、二十夜くらいでしょうか、写っています)

何歳までスキーができるか挑戦する、と言っていたおかあさんですが、とうとうその時期が来てしまったのかと少なからず落ち込んでいました。

今年の冬は暖かくてスキー場は雪が少なくてブッシュだらけでした。今までなら平気で乗り越えられたのに、ばたり、ばたり、転んでしまいました。そして、一度転ぶと一人では起き上がれないのです。

中心性頸椎障害というのは上肢に影響があります。握力はかなり回復しましたが、手を伸ばしてする動作が苦手です。たとえば洗髪とか掃除機をかける、とか。そして、このストックをついて立ち上がる、しかも雪の斜面で、というのはかなりしんどくて、転んでしまうと心がパニックになってしまい、よけいにうまく立ち上がれないのでした(涙)

同行していた姪たちはなぐさめるつもりで「スキーは上手に滑れているんだから、腕のトレーニングして」と言うのですが、ああ、もうダメ、しんどいトレーニングなんか考えただけでイヤ、と。

ところがです、My resolution を考えていて、やっぱりトレーニングしてみようかな、なんて気分になってきたのでした。不思議だなぁと思います。

なるだけ手に負担がかからないように普段はしていました。それでも、なんとか日常は過ごせているのです。家族や周りにいる人に、ちょっとお願い、と言えば。だから、よけいに回復してこなかったのかもしれません。

神経はもう治らない、と何人かの医師にはっきり断言されましたが、筋力はトレーニング次第で見込みがあるかもしれません。

それに、治らなくっても年に一度のスキー出来ないことなんて大したことではありません。一生、車椅子だったかもしれないのですから。

出来ないことにあまえて臆病になっていたと、気付かせてくれた英語でありました。