ももすけの日記

品良きは背筋伸びたる夏帽子
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

公園にて

2012年06月24日 11時49分15秒 | 日記

ぼくは今朝、いつもの公園でお散歩していると草むらの中に通っている小道に何か小さなものがあるので鼻でつつきました。

おかあさんが近づいて見るとスズメの赤ちゃんでした。

やはり、嘴の周りが黄色い。

どこも怪我をした様子でもなく、ただ飛ぶこともまだできない赤ちゃんがどうしてこんなところに落っこちているのか不思議でした。

その前にお父さんと自転車の練習をしていた4歳の女の子が、なになに?とお父さんとやってきました。

そのお父さんと、おかあさんは大人の会話で、きっと巣から抜け出してきたんだろうけど戻れなくなったんだろうねと話しています。

近くのお家の屋根に、そういえばお母さんらしきスズメがいて心配そうに見ているようでした。

どうしたものかと思案している大人たち。

そこに、小学一年生くらいの男の子が2人、自転車に乗ってやってきました。

わー、何だ、何だ!と興奮して見ていました。

一人がすぐに家から昆虫の飼育箱のようなプラスチックの箱を持ってきて(中には石や木の破片が入っていました)そっと、いれてやりました。

もう一人が、あわてて蓋をしてゆすっています。

ぼくはスズメの赤ちゃんが石の下敷きにならないかと心配でなりませんでした。

おかあさんは、その男の子たちに、このスズメの赤ちゃんはきっとお母さんから離れて困っているということ、もし君のお家に連れて帰るのなら、ちゃんと育てられるかどうか、餌だってまだちゃんと食べられないだろうから、練餌といってすり鉢ですって口に入れてあげないと食べないよ、と、おかあさんは自分が子どもだったころにお父さんが山で拾ってきたホオジロの赤ちゃんを育てたことを思い出して話してあげていました。

2人の男の子たちの目は輝いていました。

おかあさんは、育ててあげようと思うなら、お家の人に相談してごらんなさい、と2人に言いました。

一人の男の子がその箱をお家に持って帰る間、もう一人が2台の自転車の見張りをしていました。

そこに若いお父さんを連れて、もう一人の男の子が帰ってきました。

若いお父さんはまだスズメの箱を確認していなかったようでしたが、おかあさんが事情を話すと理解してくれたようでした。

ほっとして、しかし、お母さんスズメのことを思うとかなしい気持ちでもありましたが、女の子のお父さんも、ぼくのおかあさんもひとまずは安心して公園から帰りました。

ぼくのおかあさんは子どもの時に育てたホオジロが大きくなって、窓を開けたとたんに飛びだして行った記憶がいつまでもあります。

その時、おかあさんのお父さんは「人間に育てられた小鳥が一人で生きていけるかなぁ」と心配していましたが、おかあさんはきっと元気に生きているわ、と信じていました。

あの男の子も同じような経験をすると思うと、おかあさんはわくわくしてくるのでした。

もう、いっぱいすることが頭の中でパニック状態にあるのに、今朝の公園でのできごとが、おかあさんに少しの元気をあたえてくれました。

 

 


いいわけ

2012年06月22日 11時54分50秒 | 日記

今日は午後から来月号の市の広報の原稿をもらって、読むところを分配するボランティアのお仕事です。

班長さんになって、いっぺんに仕事が増えました。

おかあさんは内心、わたしは学級委員はしていたけれど班長はしていないな、と思うのは、なんて嫌な性格、とぼくは思っています。

みんな忙しい人たちばかり、これまで誰かがやってくれていたことなのに。

この広報の吹き込みに来週は3日間も費やします。

その週末の日曜がコーラスの発表会で、翌日の月曜が朗読の発表会!

コーラスは2曲は暗譜だけれど大勢だし気が楽だけど、でも、まだちゃんと歌えていません。

朗読はあまり気乗りのしない台本ですが、4年に1度(オリンピックみたいなもので参加しないと、と)なので、この機会に上達したいという思いもあります。

ようやく、おかあさんはコンタクトレンズが入れられるようになって(それも、以前ほど長時間の無理はできませんが)みなさんちの日記を拝見してまわって、もろもろの生活感や言葉の刺激を受けたく思うのですが、来月までおあずけになりそうです。

ぼくんちに来てくださって、ほんとうにありがとうございます、そして、ごめんなさい。

合歓が咲きだしました。


ちぐはぐ

2012年06月19日 11時59分52秒 | 日記

ひさしぶりに約束や用事もなく、庭の草ひきでもと思っていたら雨、しかも台風が来ているようです。

おかあさんはコンタクトレンズを半日くらいは入れられるようになって、昨日は、よし、バリバリ動こうと意気込んでいました。

まず、30年近く使っている押し入れの収納引き出し、外側の枠は鋼鉄製でまだまだ大丈夫のようですが、プラスチック製の引き出しが少し歪みがでているのか、引き出すたびにいらいらします。

確か、ホームセンターで買ったような気がしていたので行くと、置いていない、とレジのおばさんに言われました。

でも、もし売っていても70cm×70cm×70cm、おかあさんの乗用車に積むのは無理だったことに気付いて、逆にほっと。

しかたなくぶらぶら見ていて、麻のいす用クッションと床のワックスを買って帰りました。

すると、椅子のシートは大きさが合わないし、ワックスは買い置きが2本もまだあったのでした、とほほ。

その足で電気屋さんにまわりました。

先週、お葬式があり、お供えの果物や乾物をお参りした人に持ち帰らせるのですが、パイナップルやバナナ、それに果物の缶詰を見て、おかあさんは急にミキサーが欲しくなりました。

ミキサーなんて子どもたちが小さかった時以来、使っていません。

故障もしていないミキサーを、もういらないからと割り切って捨てた記憶があります。

今はでも、、、3合炊きの炊飯器が2つもあるのに、また、5合炊きのを買って、2つの炊飯器を誰かもらってくれる人はいないかと、捨てる罪悪感に苛んでいます。

単純にミキサー機能だけの安いものに決めました。お誕生月だから10%割り引きだし。

しかし、在庫が無くてお取り寄せで1週間もかかるそうです。さっきのホームセンターで同じようなのが1980円であったのになぁ。

引き返すのも面倒だし、応対してくれたお兄さんがとても感じいい人だったので待つことにしました。バナナは1週間も待てないけど。。

ついでに食洗機もちらちらながめていたら欲しくなってきました。

40年も前、ショールームで実際に使っていた経験から、あれはいらないわと家を建て替える時、わざわざはずしたのでした。

でも、最近のはとても性能がよくなっているし、水を使う量がずいぶん違うときいて急に関心が高まりだしました。

もともとハウスメーカーの展示場では食洗機付きのキッチンだったのでおそらく大丈夫と思い込んでいたのが間違い。

念のためにもらって帰ったカタログで寸法を計ってみたら、どうも我が家のキッチンではビルトインは無理みたいです。

明後日、見積もりに来てもらうことになっているのですが。

 


笑顔

2012年06月02日 13時07分10秒 | 日記

ぼくのおかあさんは自分ではそれほど笑っているつもりはないのに、いつも笑っているわねと言われます。

ちなみに、先代のももすけは笑う犬でしたが、ぼくは笑いません。目でものを言います。

不思議な映画を見てきました。

ドラマの修飾に「スリルとサスペンス」とか「ユーモアとペーソス」とかありますが、ぼくはどちらも好きです、どんなだろうとわくわくするから。

そんな副題も見かけなく、ただ犬がでてくるというので映画評論家(でいいのかな?)Mちゃんのおすすめに友情を感じて、大阪では一つしか上映していない遠い映画館まで出かけてきました

すごいこわい顔をした老婦人、出てくる他の人もめったに笑わないのです。

密入国の少年を追う刑事が今まさに再出国しようという少年を発見するシーンで、賢そうな黒人少年の目が忘れられません。

だけど最後はハッピーエンド、心にじわっとくる映画でした。

 

まさしくユーモアとペーソス。

ユーモアはおとなの、それも上等のおとなでなければもてないものです。

ユーモアがまだまだ難しいという人間は笑顔で代替しているんだとぼくは思いました。

Mちゃん『ル・アーブルの靴みがき』をありがとう。

でも、今年はもう映画館には行かないよ。年1回ほどの映画館ペースだったのが、今年は4月と5月で3つも見たんだもの。

コーラスのコンサートと朗読発表会が7月初め、続いてあります。

そのうえ、10年以上ぶりでのテニスのレッスン(もちろん受けるほう)を再開、めっちゃいそがしいおかあさんであります。