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朝日書評: 小説、大学、アメリカ

2008年06月16日 05時46分36秒 | 新聞
昨日の朝日新聞の読書欄に「話題の本箱 読む芸能界」の記事がありました。

芸能界を題材にした本4冊の紹介で、林真理子さんの『RUMIKO』(角川書店)を含む小説3冊と、ノンフィクション1冊が紹介されていました。

このような本があるのかと興味深く読む一方で、このように事実を基にした小説は、個人的には、とまどいを感じる部分もあります。

どこまでが取材をされた真実で、どこまでが作者が考えられた部分なのか、区別をつけたいのに、つけられないのではないかと考えてしまうからです。

きっと、NHKの大河ドラマを見るように、エンターテイメントとして読めばいいのでしょう。

何故か、本には真実を求めてしまいます。

書評欄では、2冊の本に興味を持ちました。

①耳塚寛明さん(お茶ノ水女子大学教授)の書評は、潮木守一『フンボルトの理念の終焉?』(東信堂)でした。

世界最初の近代大学であるベルリン大学の基本構想を作ったのがフンボルトで、研究中心主義が特徴でした。
現代では、研究至上主義が、学生の教育をおろそかにしているという批判もあります。

耳塚さんの話の進め方が、すばらしかったです。

「自由」な学生は乱暴狼藉を働き、些細なことで決闘に走った。なぜか。フンボルトは大学自治の守護神のように扱われる。だが彼は教授会に教授選考権を与えることに反対した。なぜか。アメリカや中国、日本へと移植されたドイツ・モデルは変質を経験する。なぜか。

という書き方で、難しそうな本だけど、大型書店に行ったときは手に取ってみようと思いました。

②久保文明さん(東京大学教授)の書評は、スティーヴン・M・ウォルト『米国世界戦略の核心』(五月書房)でした。

世界におけるアメリカの優位をどう考えるかが、アメリカ内と外では大きく違うという内容の本です。

アメリカ人はアメリカの優位は世界全体にとっても利益になると信ずる傾向があるが、世界の多くの人びとはそれについて不安に感じており、その認識の違いはいかに大きいかを、ウォルトはさまざまな例を挙げながら、また自らが考案した理論枠組みも駆使しながら論証しようとする。

と書かれています。

一般人の立場からも、何となく感じていることを、論理的にすっきりと説明してくれている本なのでしょうか?

この本も、今度、大型書店に行ったときに探そうと、手帳にメモしました。

このような書評は、どのように依頼するのでしょう。
この本について、書いてくださいと言うのでしょうか。
それとも、これから出る、その分野の本を数冊送って、この中から1冊選んで書いてくださいと頼むのでしょうか。

どのくらい前に依頼するのかも知りたいです。
1~2週間前では、忙しい先生は書くのが難しいかもしれないと思います。
1ヶ月前にその本の内容が決まっていたりするのでしょうか?


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