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備長炭: 和歌山県 江戸の職人技で焼く 金属の硬さ、なたで

2010年08月18日 09時12分36秒 | 新聞
昨日の朝日新聞夕刊に、「ニッポン宝さがし 和歌山 江戸の技継ぐ備長炭」という記事がありました。

各都道府県の有名な産物を、紹介するコーナーです。

和歌山県は、備長炭でも有名なのだそうです。

和歌山県は炭焼き職人が多い県です。

特にみなべ町は、職人が多く、高級志向や健康ブームから脚光を浴びたため、炭焼きにあこがれた移り住む若者もいます。

木を材料にした炭には、「白炭」と「黒炭」があるのだそうです。

備長炭は「白炭」です。

炭を作るとき、原木を窯で蒸焼にし、ゆっくりと水分を抜き、炭化させます。
そのまま自然冷却させると、「黒炭」ができます。

窯の中に少しずつ空気を入れ、窯の温度を1200度まで上げ、炭素以外の不純物を焼きつくしたのが「白炭」です。

「白炭」は、「黒炭」より硬く、備長炭に含まれる炭素は90%以上で、ダイヤモンドに近い割合です。

この製造技術が確立したのは、江戸時代中期と言われています。

冨山健次郎・和歌山工業高専名誉教授は、紀州備長炭と黒炭を比較研究しました。

備長炭は、燃え始めが170度(黒炭より30度高い)、燃え終わりは764度(200度高い)でした。
熱が伝わる速さは、黒炭の1.6倍でした。

木炭には、小さな穴が無数にあいています。
電子顕微鏡で、断面を比較すると、備長炭は穴の直径が小さく、形がそろっていました。

「すき間が少ないので、風の伝わり方が一定になります。うちわなどでの燃焼調節がしやすいのです」

備長炭は、職人の手作りが主ですが、大量生産はできないのでしょうか。

池際博行・和歌山大学教授は、実験室で、窯入れから窯出しまでを再現してみました。
慎重に温度調整をしたのですが、良質な備長炭を作ることはできませんでした。

「機械化による大量生産は難しいようです。備長炭が芸術品と言われるゆえんでしょう」

備長炭を焼き上げるには、徹底した温度管理が肝心ですが、窯の中は見ることができません。
すべては職人の勘がたよりで、職人は、煙の色とにおいで温度を判断しています。

現在、市場に出回っている木炭のほとんどは外国産になってしまいました。

紀州備長炭を扱う「佐藤燃料」の佐藤仁志社長は、
「安定した火力と日持ちの良さで、一番総合点が高い炭です」と話されるということです。
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備長炭は有名ですが、どこが違うのかよく知りませんでした。

炭焼き職人さんが、備長炭を切る様子も記事に書かれていました。

なたで切り、金属を切るときのような音がするそうです。
「切り口はぴかぴかで黒曜石のようだ」とありました。


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