昨夜の「クローズアップ現代」(NHK、午後7:30-)を見ました。
仲俣暁生さんをゲストに、「ランキング」で本を読む風潮を考えるというものです。
「声に出して読みたい日本語」などのベストセラーを生み出し、じっくりと本を育てることで定評のあった草思社が倒産するなど、出版社の倒産件数が15年ぶりの高水準になっているそうです。
ポスシステムを使った本の管理が紹介されていました。
撮影された書店では、
1日に2000冊の本が入荷し、バーコードに機械をかざし、ピ、ピピという音の数で、平台に置くとか、返品するとかの仕分けをしていました。
このシステムは、全国のランキングを反映していて、5000位以下は返品等の基準があるとのことです。
仲俣さんは「現場は作業が大変で、並べずに返品される本もあります」「読者については、これだけたくさんの本が出版されている中で、ランキングに頼るのも、しょうがない面もあります」「書店の側では、返品することで販売チャンスをのがしている面もあります」とコメントされていました。
現在は、
①本の売上げは、減少
②中小書店の数も、減少 の中で、
③出版点数は、増加 しています。
この理由として、
①本が全体として、書店に長く置かれないから、その分たくさん出版する
②出版社のシステムとして、取次店に出すと現金が入るが、返品があると返金する必要がある。次の本の売上げで、前の本の返品分を支払うことを繰り返している
が、挙げられていました。
4月に都内で「本屋大賞」の授賞式がありました。
本屋さんが本当に売りたい本を選んだ結果、伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』が1位に選ばれ、伊坂さんがトロフィーを受け取っていらっしゃいました。
「本屋大賞」受賞作は、50万部売れるけれども、2位以下はあまり売り上げが伸びないそうです。「本屋大賞」が新たなランキングになっていると指摘されていました。
ランキングとは、その書店でのランキングであり、本の「100万部」も出版社が印刷した数で、売れた数ではないことも紹介されていました。
オリコンが始めた「オリコン本ランキング」は、全国書店、インターネット販売、レンタルショップ併設の書店のランキングも取り入れたランキングで、新しい試みであり、ここでは、他で見ない本も出てくるということです。
仲俣さんのアドバイスとして、「書店では、その本が本来置かれている場所に行って、本を手に取ってみてください。そのために本屋はあるのです」「ベストセラー本を手がかりに、その他の本を読んでほしいです」と話していらっしゃいました。
現在の8万点出版というのは、限界であり、
ビジネスモデルも転換期にあると思われます という番組の結論でした。
とても興味深く見ました。
気になったのは、「ランキング」が良くないものという前提で番組が作られ、距離を置きましょうという進められかたに思えたことです。
もっと対象をニュートラル(中立的)にとらえ、現状がこうなっています、何故このようになるのでしょうか、という進め方もあると思います。
売れ筋の本は、時代をつかんだ話題、内容、表現方法(装丁も)、販売方法を取っているから、売れているという見方もあります。
書店は、売れ筋+その書店の個性の品揃えで、いいのではないでしょうか。
アマゾン書店で、その他の入手困難な本は購入できます。
仲俣暁生さんをゲストに、「ランキング」で本を読む風潮を考えるというものです。
「声に出して読みたい日本語」などのベストセラーを生み出し、じっくりと本を育てることで定評のあった草思社が倒産するなど、出版社の倒産件数が15年ぶりの高水準になっているそうです。
ポスシステムを使った本の管理が紹介されていました。
撮影された書店では、
1日に2000冊の本が入荷し、バーコードに機械をかざし、ピ、ピピという音の数で、平台に置くとか、返品するとかの仕分けをしていました。
このシステムは、全国のランキングを反映していて、5000位以下は返品等の基準があるとのことです。
仲俣さんは「現場は作業が大変で、並べずに返品される本もあります」「読者については、これだけたくさんの本が出版されている中で、ランキングに頼るのも、しょうがない面もあります」「書店の側では、返品することで販売チャンスをのがしている面もあります」とコメントされていました。
現在は、
①本の売上げは、減少
②中小書店の数も、減少 の中で、
③出版点数は、増加 しています。
この理由として、
①本が全体として、書店に長く置かれないから、その分たくさん出版する
②出版社のシステムとして、取次店に出すと現金が入るが、返品があると返金する必要がある。次の本の売上げで、前の本の返品分を支払うことを繰り返している
が、挙げられていました。
4月に都内で「本屋大賞」の授賞式がありました。
本屋さんが本当に売りたい本を選んだ結果、伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』が1位に選ばれ、伊坂さんがトロフィーを受け取っていらっしゃいました。
「本屋大賞」受賞作は、50万部売れるけれども、2位以下はあまり売り上げが伸びないそうです。「本屋大賞」が新たなランキングになっていると指摘されていました。
ランキングとは、その書店でのランキングであり、本の「100万部」も出版社が印刷した数で、売れた数ではないことも紹介されていました。
オリコンが始めた「オリコン本ランキング」は、全国書店、インターネット販売、レンタルショップ併設の書店のランキングも取り入れたランキングで、新しい試みであり、ここでは、他で見ない本も出てくるということです。
仲俣さんのアドバイスとして、「書店では、その本が本来置かれている場所に行って、本を手に取ってみてください。そのために本屋はあるのです」「ベストセラー本を手がかりに、その他の本を読んでほしいです」と話していらっしゃいました。
現在の8万点出版というのは、限界であり、
ビジネスモデルも転換期にあると思われます という番組の結論でした。
とても興味深く見ました。
気になったのは、「ランキング」が良くないものという前提で番組が作られ、距離を置きましょうという進められかたに思えたことです。
もっと対象をニュートラル(中立的)にとらえ、現状がこうなっています、何故このようになるのでしょうか、という進め方もあると思います。
売れ筋の本は、時代をつかんだ話題、内容、表現方法(装丁も)、販売方法を取っているから、売れているという見方もあります。
書店は、売れ筋+その書店の個性の品揃えで、いいのではないでしょうか。
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