ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

MEIKO@Billboard-LIVE

2012-09-09 12:56:23 | SSW
MEIKO / THE BRIGHT SIDE

9月7日、ビルボードライヴ東京にてMEIKOのライヴを観てまいりました。私が観たのはこの日の2ndショー。整理番号一番だったので、最前列ど真ん中かぶり付きでした。

ジョージア州出身のアメリカ人ですが、祖母が日本人とのことなのでクォーターですね。ちなみにMEIKOはミーコと読むそうです。高校卒業後にLAに出て、ホテル・カフェ(ハリウッドにある、若手シンガー・ソング・ライターの登竜門的なライヴハウスだそう)でウェイトレスをしながら腕を磨いていたとか。またLAに来たばかりの頃友達になったのがプリシラ・アーンで、1年程ルーム・メイトとして過ごしたそうです。ちなみに私がミーコの歌声を初めて聴いたのは、08年にリリースされたホテル・カフェ製作のクリスマス・コンピ「The Hotel Cafe Presents: Winter Songs」でした。ここにプリシラ・アーンや、ケイティ・ペリー、サラ・バレリスなどと共にミーコも収録されていたんです。で、その声に一発でKOされ、既にリリースされていたデビュー作「MEIKO」を購入し、そのマジカルな歌声の大ファンになった次第なのです。あれから4年、待ちに待った2nd作「THE BRIGHT SIDE」が発売され、まさかの初来日ですよ!

さて、そのミーコのステージ。1st作から「Reasons To Love You」でスタート。今までCDで聴いてきたあの声を生で聴ける喜び。彼女が歌い出した瞬間から聴き惚れてしましました。もちろん声だけでなく、本人が目の前にいる訳ですからね。髪を束ね、金色のラメ入りシャツに白いスカートという容姿もキュート。続いて「How Lucky We Are」。これも1st作からの曲で良い曲なんですよ!さらに最新作から「I'm In Love」、「Stuck On You」と続く。

ミーコは終始アコースティック・ギターを弾きながら歌いますが、そんなフォーキーな質感を残しながら、ポップに仕上げるシンプルなバック・バンドの演奏も良かったですね。特に様々な音色でタイトなリズムを提供するドラマーさんは際立ってました。「Stuck On You」ようなアップテンポの曲では特に。この曲は最新作のトップを飾る印象的なハッピーソングで、私も大好きな曲。ミーコの歌声もCD以上に瑞々しくエモーショナル!!彼女の歌声って独特のかすれ具合があって、声自体が魅力的なのはもちろんなんですが、頼りな気な語尾や息継ぎなどに何とも言えない情緒が感じられるんです。しかもそれをポップに聴かせるあたり、かなりの個性派だと思います。しかも「Leave The Lights On」のような少し陰のある曲ではその個性が憂いを持って響くから不思議。やはり彼女の歌声はマジカルです! そしてこの曲の演奏も出色の出来映えでしたね。

さらに「When The Doors Close」、「Good Looking Loser」と新作からの曲が続きます。「Good Looking Loser」では一旦バック・メンバーが下がってミーコが一人でアコギ弾き語り。これも嬉しかったですね。やはりフォーク・シンガーとしてのミーコの姿も観たかったですからね。それにしてもミーコの曲はポップ・センスに溢れた良い曲ばかりです。この曲なんかも、ゆったりとした優しいメロディにただただ身を委ねたくなるような。生で聴いたら尚更ですよ!

片言の日本語を交えてのMCも可愛らしく、1曲終わる度にホッとしたような表情を見せる初々しさも印象的でした。でも歌い始めれば、ミーコの世界まっしぐらですからね。あとは何を演ったでしょう? 「Piano Song」、「I'm Not Sorry」、「Lie To Me」、「Boys With Girlfriends」なんかは演りましたね。ラストは再び一人で「Real Real Sweet」を弾き語り。去っていくバンド・メンバーにミーコが敢えて日本語で「お疲れさまでした」と声をかけていたのがちょっと可笑しかったです。そして最後の弾き語りはまた至福の一言!

拍手喝采に包まれステージを去るミーコ。鳴り止まない拍手にもちろんアンコール。ミーコが一人で戻ってきて、なんとオーティス・レディングの「Sitting On The Dock Of The Bay」を弾き語り。ミーコはオーティスと同じジョージア州出身とのことですが、これは意外な選曲でした。ミーコのカラーに染まったサザン・ソウルもなかなか良かったです。で、この曲で終わりかと思いきや、客席から「Under My Bed」と声がかる。そして急遽バックのギタリスト(キーボードだったかな? エレキ・ギターとキーボードは兼任だったので…)をステージに呼び戻して始まった正真正銘のラスト曲「Under My Bed」。これは嬉しかったですね! デビュー作のなかでも私が一番好きだった曲。感無量でした!!

終了後はお楽しみのサイン会。私もTシャツを買ってサイン会に参加。持参した最新作にサインを頂きました。会場で売っている日本盤とはジャケが違うので、ミーコも「これはアメリカ盤だわ!」みたいな。「何所で買ったの?」的に聞かれたのですが、「タワーレコードです!」という杓子定規な答えしか出来ませんでした…。もちろん通訳の方を介してですけど。ミーコは終始笑顔で、和気あいあいとした雰囲気でした。




会場で購入したTシャツ。なかなか可愛いですよね。


*既に記憶が曖昧だったりするので、曲目等、間違いがあったらごめんなさい。





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