EDDIE BO AND THE SOUL FINDERS / THE HOOK AND SLING
スヌークス・イーグリンに続いて、ニューオーリンズの重鎮エディ・ボーまで亡くなられてしまいましたね。3月19日、心臓発作だったそうです。悲しいかぎりです。
1930年ニューオーリンズ出身。ピアニスト兼シンガー。ジャズ・ピアニストとして音楽活動をスタートし、後にR&Bへ転向、レコード・デビューは1955年だそうです。50年代から60年代にかけての若きエディの歌声は、キレのなかにも優しさが宿るようなテナーで、溌剌と歌われるいかにもニューオーリンズなR&Bが最高でした。代表曲はちょっとコミカルな「Check Mr. Popeye」でしょうか。それと有名なところではリトル・リチャードのヒット曲「Slippin' and Slidin」はエディ・ボーの「I'm Wise」という曲だったりします。この「I'm Wise」がまたガンボなもっちゃり感で愛らしい曲なんですよね~。
でもエディ・ボーと言えば、近年再評価が著しい60年代後半以降のファンキー路線でしょうね。アラン・トゥーサン周辺がニューオーリンズ・ファンクの正史なら、エディ・ボーはその裏街道と言ったところでしょうか。数々のプロデュース・ワークや彼自身のファンキー・ソングにはどこか“いかがわしさ”が漂い、ある種の強烈な“臭い”を発散しています。この時期の代表曲「Hook & Sling」の格好良いこと!
その後も自信のレーベルを立ち上げたり、近年には自らのクラブ「チェック・ユア・バケット」をオープンさせたりと、意欲的な活動をしながらコンスタントにアルバムも発表していたそうです。残念ながらあまり日本には来てくれなかったかもしれませんが、私は一度だけ彼のライヴを観たことがあります。それは91年のニューオーリンズ・カーニヴァル。ジョン・ムーニーやアール・キングの後、トリとして登場したのがエディ・ボーでした。バックはジョージ・ポーター・ジュニア率いるニューオーリンズ・ファンク・オールスターズ。実はこの頃まだ私はニューオーリンズ・ミュージックをかじり始めた頃で、ジョージやアール・キング、ジョン・ムーニーは知っていたものの、肝心のメインであるエディ・ボーについては名前すら知らなかったのです。
ですが彼の登場シーン。あのパレードで使われる派手な傘を持ち、踊りながらピアノに向かうエディの愛嬌いっぱいの姿を見て、一瞬にして惹き込まれましたね。なんかファンキーなおっちゃん出てきちゃったよ~!!みたいな。その後もエディから発散される強烈な“濃さ”にやられっぱなしだった記憶が残っています。もちろん曲目等細部は全く覚えていませんが…、とにかく全てを食う圧倒的な印象を残してくれたのは間違いありません。それ以来、私にとってエディ・ボーは忘れられないアーティストになりました。
エディ-・ボーさんのご冥福をお祈りいたします。
*上写真は70年前後のファンク時代を捉えた97年リリースのコンピ盤。おそらくレア・グルーヴ発掘の波に乗ってリイシューされた感じでしょうか? 「Hook & Sling」がやっぱり格好良い!後半に並んだ緩めのスロー・ナンバーもまたいい味わい。
EDDIE BO / CHECK MR. POPEYE
こちらは59年から62年にかけての録音を集めたコンピ盤。代表曲「Check Mr. Popeye」を収録。残念ながら「I'm Wise」は収められていませんが、その焼き直しと思われる「Baby I'm Wise」が収録されています。
EDDIE BO / NEW ORLEANS SOLO PIANO
こちらは95年リリースのピアノ弾き語りアルバム。バックにはパーカッションが鳴っています。ドクター・ジョンにも通じる渋い味わい。
スヌークス・イーグリンに続いて、ニューオーリンズの重鎮エディ・ボーまで亡くなられてしまいましたね。3月19日、心臓発作だったそうです。悲しいかぎりです。
1930年ニューオーリンズ出身。ピアニスト兼シンガー。ジャズ・ピアニストとして音楽活動をスタートし、後にR&Bへ転向、レコード・デビューは1955年だそうです。50年代から60年代にかけての若きエディの歌声は、キレのなかにも優しさが宿るようなテナーで、溌剌と歌われるいかにもニューオーリンズなR&Bが最高でした。代表曲はちょっとコミカルな「Check Mr. Popeye」でしょうか。それと有名なところではリトル・リチャードのヒット曲「Slippin' and Slidin」はエディ・ボーの「I'm Wise」という曲だったりします。この「I'm Wise」がまたガンボなもっちゃり感で愛らしい曲なんですよね~。
でもエディ・ボーと言えば、近年再評価が著しい60年代後半以降のファンキー路線でしょうね。アラン・トゥーサン周辺がニューオーリンズ・ファンクの正史なら、エディ・ボーはその裏街道と言ったところでしょうか。数々のプロデュース・ワークや彼自身のファンキー・ソングにはどこか“いかがわしさ”が漂い、ある種の強烈な“臭い”を発散しています。この時期の代表曲「Hook & Sling」の格好良いこと!
その後も自信のレーベルを立ち上げたり、近年には自らのクラブ「チェック・ユア・バケット」をオープンさせたりと、意欲的な活動をしながらコンスタントにアルバムも発表していたそうです。残念ながらあまり日本には来てくれなかったかもしれませんが、私は一度だけ彼のライヴを観たことがあります。それは91年のニューオーリンズ・カーニヴァル。ジョン・ムーニーやアール・キングの後、トリとして登場したのがエディ・ボーでした。バックはジョージ・ポーター・ジュニア率いるニューオーリンズ・ファンク・オールスターズ。実はこの頃まだ私はニューオーリンズ・ミュージックをかじり始めた頃で、ジョージやアール・キング、ジョン・ムーニーは知っていたものの、肝心のメインであるエディ・ボーについては名前すら知らなかったのです。
ですが彼の登場シーン。あのパレードで使われる派手な傘を持ち、踊りながらピアノに向かうエディの愛嬌いっぱいの姿を見て、一瞬にして惹き込まれましたね。なんかファンキーなおっちゃん出てきちゃったよ~!!みたいな。その後もエディから発散される強烈な“濃さ”にやられっぱなしだった記憶が残っています。もちろん曲目等細部は全く覚えていませんが…、とにかく全てを食う圧倒的な印象を残してくれたのは間違いありません。それ以来、私にとってエディ・ボーは忘れられないアーティストになりました。
エディ-・ボーさんのご冥福をお祈りいたします。
*上写真は70年前後のファンク時代を捉えた97年リリースのコンピ盤。おそらくレア・グルーヴ発掘の波に乗ってリイシューされた感じでしょうか? 「Hook & Sling」がやっぱり格好良い!後半に並んだ緩めのスロー・ナンバーもまたいい味わい。
EDDIE BO / CHECK MR. POPEYE
こちらは59年から62年にかけての録音を集めたコンピ盤。代表曲「Check Mr. Popeye」を収録。残念ながら「I'm Wise」は収められていませんが、その焼き直しと思われる「Baby I'm Wise」が収録されています。
EDDIE BO / NEW ORLEANS SOLO PIANO
こちらは95年リリースのピアノ弾き語りアルバム。バックにはパーカッションが鳴っています。ドクター・ジョンにも通じる渋い味わい。
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