ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

2012年 ブライテストホープ

2013-02-14 16:19:47 | 2012年総括

MICHAEL KIWANUKA / HOME AGAIN
NATALIE DUNCAN / DEVIL IN ME

昨年、2012年も沢山の新しいアーティストとの出会いがありましたが、その中でも「ルーツな日記」的ベスト・ニュー・アーティストは?と問われれば、この2人と答えます。という訳で、遅ればせながら昨年のブライテストホープ企画、まずはマイケル・キワヌカです。

英ノース・ロンドン出身の黒人シンガー・ソング・ライター。デビュー・アルバムのリリース前から英BBC「Sound Of 2012」のトップに選ばれるなど、注目されていたマイケル・キワヌカ。そしてこのデビュー作「HOME AGAIN」。ここで聴ける彼の素朴且つ穏やかな歌声の中に潜む深いフィーリングは、ただソウルフルというだけではなく、何処か浮世離れしたピュアネスを感じさせ、それはヒップホップが全てを飲み込んだような黒人音楽界にあってまったくもって特異な存在と言えるでしょう。両親はウガンダからの移民だそうで、そのアフリカン・スピリッツが彼の個性の大きな一因になっているのでしょうね。昨年のフジロックで観たステージも素晴らしかったです。疲れた体を彼の暖かい歌声が癒してくれました。そして今年4月にはビルボードライヴでの再来日も控えています。


http://www.youtube.com/watch?v=TpoVVdL3lDA
「HOME AGAIN」の1曲目を飾る「Tell Me A Tale」のライヴ映像。この曲は70年代のニューソウルな息吹を感じさせられて格好良い!

http://www.youtube.com/watch?v=cnRsdSRFYHw
「I'm Getting Ready」。こういうアコギ弾き語りこそ彼の魅力ですよね。こういうフィーリングを末永く持ち続けて欲しいです。



そしてもう一人はナタリー・ダンカン。英ウェスト・ロンドンはノッティンガム出身の女性シンガー・ソング・ライター。あのジョー・ヘンリーがプロデュースしているということで手にしてみた彼女のデビュー・アルバム「DEVIL IN ME」(写真)。そのタイトルトラックとなる1曲目「Devil In Me」の冒頭、彼女がアカペラで歌うその歌唱を聴いた瞬間、体が凍り付くような衝撃を覚えました。傷心と憂いを絞り出すかのように歌われるその歌声に。ジャズとブルースの狭間で悪魔と対話するような曲調もさることながら、彼女のその歌唱の凄みががただ事じゃない。聴けば聴く程引き込まれていきます。まったくもって恐るべき新人さんです。この曲があまりに凄すぎて、返ってそれ以降の曲に物足りなさを感じてしまうほど。でもこの1曲で彼女に対する期待値というのは個人的にMAXなのです。(アルバムの出来としては個人的にはちょっと不満だったりするんですけどね…。)

今年に入ってようやく日本盤でも彼女のデビュー・アルバム「DEVIL IN ME」がリリースされましたし、今月半ばにはビルボードライヴでの初来日も控えいますからね、これから日本でナタリー旋風が巻き起こるかもしれません。っていうか来日はもうすぐですね。もちろん私も観に行きますよ! 彼女の歌声を、生で、間近で見れると思うと、今からゾクゾクしてしまいます。


http://www.youtube.com/watch?v=JX_b1KU3GWY
「DEVIL IN ME」、素晴らしい! これで23歳ですからね~。末恐ろしいです。


http://www.youtube.com/watch?v=72YaaQnj9MI
ドラムンベース界を代表する鬼才ゴールディ。この曲「Freedom」でフューチャーされている強烈な女性ヴォーカルが、実はこのナタリー・ダンカンと知ってさらにびっくり。格好良いですよ!



なんか結局ビルボードライヴの宣伝のようになってしまった感もありますが、別に回し者ではありません。


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