ナタリー・コールさん、安らかに

Reba McEntire & Natalie Cole - Since I Fell For You


ジャズ、R＆B界を代表する女性シンガーの一人、ナタリー・コール。１２月３１日、心不全のためロサンゼルスの病院で亡くなられました。６５歳でした。近年はＣ型肝炎や腎臓移植など、健康面で心配されていました。

私が初めてナタリー・コールを知ったのは、「RHYTHM COUNTRY AND BLUES」という、R＆Bシンガーとカントリー・シンガーの共演アルバムでした。この中でナタリー・コールは、リーバ・マッキンタイアと「Since I Fell For You」を歌っていまして、これが本当に素晴らしい。この曲でのナタリー・コールの歌唱を聞いて、その声の音色や節回しに、黒人って凄いなー！と感嘆したものです。もちろん、それに応えるかのようなリーバ・マッキンタイアの歌声も最高。女性同士のデュエットとしては、私にとってこれ以上のものはありません。それぐらい心に残る名唱名演なのです。


伝説的ジャズ・シンガー、ナット・キング・コールを父に持つナタリー・コール。1950年2月6日、ロスアンジェルス生まれ。１９７５年のデビュー曲「This will be」を始め、７６年「Sophisticated Lady (She's a Different Lady) 」、７７年の「I've Got Love On My Mind」、７８年の「Our Love」、８９年の「Miss You Like Crazy」など、多くのヒット曲をリリース。そして９１年の「Unforgettable」、９３年の「When I Fall In Love」という、亡き父ナット・キング・コールとの疑似デュエットは、その時空を超えたロマンチックな親子共演が永遠に胸に刻み込まれるような大ヒットとなりました。

また、「This will be」、「Sophisticated Lady (She's a Different Lady) 」、「Unforgettable」、「When I Fall In Love」などにより、計９つのグラミー賞に輝いています。


ナタリー・コールさん、安らかに。