CORINNE BAILEY RAE / THE SEA
3月8日、渋谷AXにてコリーヌ・ベイリー・レイを観てまいりました!
オーガニックな癒しとディープなエモーションが横溢した素晴らしいライヴでした。彼女のポジティヴなヴァイヴレーションと優しい笑顔は、今思い出しても強く勇気づけられます。
1曲目、コリーヌの弾くエレキ・ギターが奏でたイントロは最新作のオープニングを飾る「Are You Here」。コリーヌの生々しい歌声がトロリとしたブラック・フィーリングを醸し出す。バック・メンバーは、ドラムス、ベース、キーボード、そしてギタリストが二人。このギタリストの一人は女性で、曲によってはキーボードも弾いていました。
ポップなアップ・ナンバー「Paris Nights / New York Morning」から官能的なファンク「Closer」へと続く。そして「Love's On Its Way」。昨年のフジロックでもとりわけ印象的だったこの曲。深くたれ込むようなコリーヌの歌唱は徐々に感情を高めていき、まるで祈りのようなリフレインへと続く。エモーショナルの極致。まさにこの曲からコリーヌの深い世界へ入っていく感じ。さらに「Till It Happens To You」、「Diving For Hearts」と続く当たりはかなりニューソウル的。コリーヌの歌声は、オーガニックなジャズ感を纏いながら、時に優しく包み込むように、時に繊細なファルセットで、かと思えば力強くソウルを発散するように歌う。そんなエモーションの波が重なり合い、独特なグルーヴ感を生み出していく。コレが堪らなくディープ!
さらにボブ・マーリーのカヴァー「Is This Love」ですよ! レゲエとは違うリズムにアレンジされてましたけど、しっかりボブのパッションが残っている感じ。コリーヌは曲によってエレキ・ギターを持ったり、アコースティック・ギターを持ったりしていましたが、ギターを持たないときもある。でもそんな時はカウベルやタンバリンを叩いたり。ちなみにこの「Is This Love」では指にはめる超小型のシンバルのようなものを、サビでシャリーンと鳴らしていました。
中盤の「I’d Do It All Again」から「The Blackest Lily」の流れもブラック・フィーリング濃厚で痺れましたね~。そしてプリンスのカヴァー「I Wanna Be Your Lover」。この曲のレトロなシンセ音やバウンシーなリズムは全体の流れの中でも光ってました。そして何と言ってもデビュー作からの「Put Your Records On」と「Like A Star」ですよ!これを2曲続けて演ってしまう辺りも憎いですよね~。「Put Your Records On」が始まった瞬間にフワッと明るいヴァイヴに包まれる。コリーヌの歌声もオーガニックで最高!そして「Like A Star」の素晴らしさは言わずもがな。観客の拍手もこの日一番大きかったと思います。まさに会場が一体となってコリーヌの歌に陶酔した感じ。
そして終盤、「Feels Like The First Time」。これはバンドの演奏が素晴らしかった!ファンキーなドラム、歌いまくるベース・ライン、グルーヴィーなギター・カッティング、その隙間を縫うように踊る鍵盤。 独特のスピード感と浮遊感が堪りませんでしたね~。ドラムソロも良かった!そして「I Would Like To Call It Beauty」、さらに「The Sea」。この2曲は最新作の中でも核となる2曲な訳ですが、これは深かった!ホント深かった! でもその深さの中に、しっかりポップ・ソングとしてのスウィートな魅力を備えている。もうただ聴き惚れて、身も心もトロトロになりました。
鳴り止まない拍手にアンコールは「Que Sera Sera」。ドリス・デイのヒット曲ですが、コリーヌのカヴァーはスライ&ザ・ファミリー・ストーンのヴァージョン。こういうカヴァー曲を聴くと、コリーヌのシンガーとしての魅力を見せつけられる思いですね。サビの「ケ~、セラ~、セラ~」と歌う瞬間の高揚感は堪らないものがありました。男性ギタリストのソウルフルな歌唱も良かったですね~。終盤は二人の歌声が絡み合いながらソウル・フィーリングを発散していく。格好良かったです! そしてこの曲終了後しばらく拍手が鳴り止まなかったものの、残念ながらここで終了。いやはや、素晴らしいライヴでした!
やはりコリーヌの歌声は特別ですね。艶やかな声質自体が良いのはもちろん、それ以上にとにかく生々しい。もうライヴを重ねて、かなりこなれてきているはずなんですけど、それなのに瞬間瞬間の感情表現と言うか、エモーショナルの発露が瑞々しい程にリアル。もうどんどんその歌声に引き込まれていきました。また最愛の夫を亡くすという悲しみから、一歩一歩、ポジティヴに前へ進むようなコリーヌの姿には勇気づけられました。そして曲が終わるごとに観客へ向けられるこぼれるような笑顔。あの笑顔を思い出すたびに、また癒されます。
セット・リストはこんな感じだったかな? 間違っていましたらごめんなさいね。
01. Are You Here
02. Paris Nights / New York Morning
03. Closer
04. Love's On Its Way
05. Till It Happens To You
06. Diving For Hearts
07. Is This Love
08. Paper Dolls
09. I’d Do It All Again
10. The Blackest Lily
11. I Wanna Be Your Lover
12. Put Your Records On
13. Like A Star
14. Feels Like The First Time
15. I Would Like To Call It Beauty
16. The Sea
------------------------------
17. Que Sera Sera
Put Your Records On (Live in Williamsburg)
来日公演とかなり近い雰囲気の「Put Your Records On」。癒されます。
*写真はコリーヌ・ベイリー・レイの最新作「THE SEA」に5曲のカヴァー曲を収録したボーナス・ディスクのついた2枚組。もちろんこの日のライヴで演奏された「Is This Love」、「I Wanna Be Your Lover」、「Que Sera Sera」も収録されています。ただ、ライヴで、このボーナス・ディスクに収録されている以外のカヴァーを披露してくれるようなサプライズがあったらもっと良かったのに、なんて言ったら贅沢ですかね?
3月8日、渋谷AXにてコリーヌ・ベイリー・レイを観てまいりました!
オーガニックな癒しとディープなエモーションが横溢した素晴らしいライヴでした。彼女のポジティヴなヴァイヴレーションと優しい笑顔は、今思い出しても強く勇気づけられます。
1曲目、コリーヌの弾くエレキ・ギターが奏でたイントロは最新作のオープニングを飾る「Are You Here」。コリーヌの生々しい歌声がトロリとしたブラック・フィーリングを醸し出す。バック・メンバーは、ドラムス、ベース、キーボード、そしてギタリストが二人。このギタリストの一人は女性で、曲によってはキーボードも弾いていました。
ポップなアップ・ナンバー「Paris Nights / New York Morning」から官能的なファンク「Closer」へと続く。そして「Love's On Its Way」。昨年のフジロックでもとりわけ印象的だったこの曲。深くたれ込むようなコリーヌの歌唱は徐々に感情を高めていき、まるで祈りのようなリフレインへと続く。エモーショナルの極致。まさにこの曲からコリーヌの深い世界へ入っていく感じ。さらに「Till It Happens To You」、「Diving For Hearts」と続く当たりはかなりニューソウル的。コリーヌの歌声は、オーガニックなジャズ感を纏いながら、時に優しく包み込むように、時に繊細なファルセットで、かと思えば力強くソウルを発散するように歌う。そんなエモーションの波が重なり合い、独特なグルーヴ感を生み出していく。コレが堪らなくディープ!
さらにボブ・マーリーのカヴァー「Is This Love」ですよ! レゲエとは違うリズムにアレンジされてましたけど、しっかりボブのパッションが残っている感じ。コリーヌは曲によってエレキ・ギターを持ったり、アコースティック・ギターを持ったりしていましたが、ギターを持たないときもある。でもそんな時はカウベルやタンバリンを叩いたり。ちなみにこの「Is This Love」では指にはめる超小型のシンバルのようなものを、サビでシャリーンと鳴らしていました。
中盤の「I’d Do It All Again」から「The Blackest Lily」の流れもブラック・フィーリング濃厚で痺れましたね~。そしてプリンスのカヴァー「I Wanna Be Your Lover」。この曲のレトロなシンセ音やバウンシーなリズムは全体の流れの中でも光ってました。そして何と言ってもデビュー作からの「Put Your Records On」と「Like A Star」ですよ!これを2曲続けて演ってしまう辺りも憎いですよね~。「Put Your Records On」が始まった瞬間にフワッと明るいヴァイヴに包まれる。コリーヌの歌声もオーガニックで最高!そして「Like A Star」の素晴らしさは言わずもがな。観客の拍手もこの日一番大きかったと思います。まさに会場が一体となってコリーヌの歌に陶酔した感じ。
そして終盤、「Feels Like The First Time」。これはバンドの演奏が素晴らしかった!ファンキーなドラム、歌いまくるベース・ライン、グルーヴィーなギター・カッティング、その隙間を縫うように踊る鍵盤。 独特のスピード感と浮遊感が堪りませんでしたね~。ドラムソロも良かった!そして「I Would Like To Call It Beauty」、さらに「The Sea」。この2曲は最新作の中でも核となる2曲な訳ですが、これは深かった!ホント深かった! でもその深さの中に、しっかりポップ・ソングとしてのスウィートな魅力を備えている。もうただ聴き惚れて、身も心もトロトロになりました。
鳴り止まない拍手にアンコールは「Que Sera Sera」。ドリス・デイのヒット曲ですが、コリーヌのカヴァーはスライ&ザ・ファミリー・ストーンのヴァージョン。こういうカヴァー曲を聴くと、コリーヌのシンガーとしての魅力を見せつけられる思いですね。サビの「ケ~、セラ~、セラ~」と歌う瞬間の高揚感は堪らないものがありました。男性ギタリストのソウルフルな歌唱も良かったですね~。終盤は二人の歌声が絡み合いながらソウル・フィーリングを発散していく。格好良かったです! そしてこの曲終了後しばらく拍手が鳴り止まなかったものの、残念ながらここで終了。いやはや、素晴らしいライヴでした!
やはりコリーヌの歌声は特別ですね。艶やかな声質自体が良いのはもちろん、それ以上にとにかく生々しい。もうライヴを重ねて、かなりこなれてきているはずなんですけど、それなのに瞬間瞬間の感情表現と言うか、エモーショナルの発露が瑞々しい程にリアル。もうどんどんその歌声に引き込まれていきました。また最愛の夫を亡くすという悲しみから、一歩一歩、ポジティヴに前へ進むようなコリーヌの姿には勇気づけられました。そして曲が終わるごとに観客へ向けられるこぼれるような笑顔。あの笑顔を思い出すたびに、また癒されます。
セット・リストはこんな感じだったかな? 間違っていましたらごめんなさいね。
01. Are You Here
02. Paris Nights / New York Morning
03. Closer
04. Love's On Its Way
05. Till It Happens To You
06. Diving For Hearts
07. Is This Love
08. Paper Dolls
09. I’d Do It All Again
10. The Blackest Lily
11. I Wanna Be Your Lover
12. Put Your Records On
13. Like A Star
14. Feels Like The First Time
15. I Would Like To Call It Beauty
16. The Sea
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17. Que Sera Sera
Put Your Records On (Live in Williamsburg)
来日公演とかなり近い雰囲気の「Put Your Records On」。癒されます。
*写真はコリーヌ・ベイリー・レイの最新作「THE SEA」に5曲のカヴァー曲を収録したボーナス・ディスクのついた2枚組。もちろんこの日のライヴで演奏された「Is This Love」、「I Wanna Be Your Lover」、「Que Sera Sera」も収録されています。ただ、ライヴで、このボーナス・ディスクに収録されている以外のカヴァーを披露してくれるようなサプライズがあったらもっと良かったのに、なんて言ったら贅沢ですかね?
惚れました!多分みんな惚れたと思います。
また来てくれると良いですね!