ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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フジロック ベスト・ナチュラル

2013-09-06 15:02:38 | フジロック
PRISCILLA AHN / THIS IS WHERE WE ARE

2013年のフジロック。土曜の朝のレッドマーキーへ降り立った天使、プリシラ・アーン!!

リリースされたばかりの新作「THIS IS WHERE WE ARE」では、それまでのフォーキーな路線からオルタナ/エレクトロニカへ一歩も二歩も踏み込んだ意欲的な作品でした。とは言え私、このフジロックの時点ではまだその新作をちゃんと聴けてなかったんです。フジロックでのサイン会参加券をゲットするために、それまで買うのを我慢して我慢して、フジロック当日、ようやく現地で買ったのでした。もちろん視聴や何やらで少しは聴いてましたけどね。とは言え私にとってはほぼ、フジロックで初めて体験するプリシラ・アーンの新モードだったわけで。どんなライヴになるのか?ドキドキしながら最前列ど真ん中を陣取り、胸膨らましておりました。


清楚そのものの白いワンピースで登場したプリシラ・アーン。バックバンドにはドラムス、キーボード、チェロ(曲によってはパーカッション)の3人が並ぶ。そしてプリシラはキーボードを弾きながら歌う。いつもはアコースティック・ギターを持って歌うプリシラなので、慣れないキーボードの弾き語りゆえか明らかに緊張した面持ち。もちろん過去にもキーボードを弾いたことはありますが、それはアクセント程度で、ここまで全面的にキーボード弾き語りというのはかなり挑戦的。実は、直前のリハーサルではそのキーボード関連と思われるトラブルで、開演ギリギリまでスタッフさんと悪戦苦闘していたりで、ちょっと心配だったんですけど…。

ステージではヴァラエティに富んだ楽曲が披露されましたが、やはり特筆すべきは「This Is Where We Are」や「Home」、「Diana」など、新作「THIS IS WHERE WE ARE」からの曲です。モダンなビートとエレクトロニカなサウンドスケープに彩られた新曲の数々。そしてそれを柔らかく包み込むプリシラ・アーンのピュア・ヴォイス。キーボードを弾きながら新感覚な楽曲を歌うプリシラがとても新鮮。とは言え、新作リリース直後で、この編成でのライヴも極めて初期の段階だったと思われ、特にプリシラは大変だったのではないでしょうか。正直に言いますと、いろいろミスはあったと思います。ですがミスってもその都度、彼女の反応がナチュラルで素敵なんです。可愛いんです!そして間違えてもまた歌いだせば、すぐにそのピュア・ヴォイスが空間を癒していく。このプリシラのピュア・ヴォイスが持つ魔力を改めて思い知ったぐらいです。

もちろん新曲以外もいろいろ披露してくれました。やはり名曲「Dream」ですよ。それまでキーボードを弾いていたプリシラもこの曲ではアコギを弾く。なんとなく、キーボード演奏では不運が続いたこの日のプリシラだったので、この曲でギターに持ち替えたときはちょっぴり安心したんですよね。ですがなんと、あろうことかイントロで躓いてしまったんです…。この日のプリシラはフジの魔物に取りつかれていたのでしょうか?ですが当のプリシラは笑ってましたけどね。それがまたナチュラルなんですよ。そんなプリシラを応援するように観客から拍手が沸き起こる。そして改めて「Dream」を歌い始めれば、そのピュア・ヴォイスがフワ~っと染みわたっていく。やはり彼女の声の魔力。


日本語カヴァーの「Country Roads」も盛り上がりました。ご存知ジブリ映画「耳をすませば」からですね。この曲は過去の来日公演でもプリシラがよく歌ってくれまして、私もプリシラの歌うこの曲が大好きだったんです。歌声はもちろん、彼女の日本語が綺麗なんですよね。しかも新作「THIS IS WHERE WE ARE」からの影響か、いつものアコギ弾き語りではなく、キーボードを前面に出した可愛らしいアレンジだったのが、また新鮮で良かったです。


そして終演後には、このあと岩盤スクエアでサイン会があることを告げ、「来てねー!」と可愛いらしく日本語でよびかけてたような。そんなプリシラ・アーンでした。




2013年のフジロック。土曜の朝のレッドマーキーに染み入ったナチュラル・ヴォイス。そしてミスってしまった時の反応もまたナチュラル!!という訳で、フジロックに降り立ったナチュラル天使!!それがプリシラ・アーン!!






*写真は、岩盤スクエアのサイン会でサインを頂いた「THIS IS WHERE WE ARE」。こちらはアコースティック・ギター・マガジンによる公開インタビュー&サイン会ということで、アコギ弾き語りライヴも3曲ほど歌ってくれました。たしか「Dream」と「サヨナラCOLOR」だったかな?あと1曲? すいません、よく覚えてません。なに分、間近で見るプリシラに舞い上がっていたものですから…。インタビューでは、日本語が上手という話になり、なにか日本語でお願いしますと促されると、プリシラは照れながら「日本が大好きです」みたいなことを言ってくれましたが、もう少し意外な言葉が聞きたかったな、なんて思ったり。するとフジロックらしく突然雷が鳴り始め、思わずプリシラが「怖いー!」と本気の日本語を発してくれて盛り上がったり。そんなこんなで、サイン会も大盛況でした。





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