BO DOLLIS & THE WILD MAGNOLIAS / 30 YEARS AND STILL WILD!
1月20日、ザ・ワイルド・マグノリアスのビッグ・チーフ、ボ・ドリスが亡くなられたそうです。ニューオーリンズの自宅にて。71歳。
ニューオーリンズの地に脈々と受け継がれるマルディグラ・インディアンの伝統。そのマルディグラ・インディアンにつきましてはWIKIに詳しいのでそちらを見て頂ければ幸いですが、我々ニューオーリンズ音楽ファンにとって、マルディグラ・インディアンと言えば、やはりワイルド・マグノリアスであり、そのビッグ・チーフであるボ・ドリスなのであります。
彼らは、マルディグラ・インディアン独特のパレードを彩るリズムと掛け声と、それにファンク・グルーヴを結びつけたような、まさにニューオーリンズならではのインディアン・ファンクの草分けであり、かの地を代表する一つの文化の象徴とも言える存在でした。私も数年前にブルーノート東京で彼らのライヴを観ましたが、その時の熱い熱いステージと、ボ・ドリスの強烈な存在感は今も脳裏に焼き付いております。
ニューオーリンズの音楽シーンに欠かせない存在だっただけに残念でなりません…。
上の写真はワイルド・マグノリアス、2002年の結成30周年記念作品。新録6曲にレア音源などをプラスした変則的なアルバム。全編で土っぽくも迫力満点なボ・ドリスの歌声と、ファンキーなインディアン・グルーヴが楽しめます。新録には山岸潤史、ラッセル・バティステ、ドナルド・ハリソン・Jr などが参加。ジャジーなフィーリングを注入するドナルド・ハリソン・Jrは異色ですが、彼もマルディグラ・インディアンの血を引くビッグ・チーフだったり。そしてレア音源の方は、年代的にもデビュー・アルバム発表前のものがゴロゴロ収録されていたりしますが、もう少し詳細なデータが欲しいというのが正直なところ。70年の「Ho Na Nae」は、その後のデビュー・アルバムで中心的な役割を果たしたウィリー・ティーとの初共演ライヴからだとか、3ヴァージョン入った「Handa Wanda」の一つは、デビューシングルのパーカッションリハーサルだとか、その他もろもろ、かなり興味深いです。
THE WILD MAGNOLIAS / THE WILD MAGNOLIAS
そしてこちらはワイルド・マグノリアス、74年のデビュー・アルバム(もちろんデビュー作+αの再発盤ですけどね)。ウィリー・ティーやスヌークス・イーグリンがバックを務めたことでも知られますが、このファンク、もしくはバンド化されたマルディグラ・インディアンというのが当時どれだけ衝撃的だったのか?今となっては想像しづらいですが、これがニューオーリンズの新しいファンクの形へ一石を投じたことは間違いないでしょう。何せ、ネヴィル・ブラザーズの前身、ワイルド・チョピトゥーラスより2年も早いんですから。
ボ・ドリスさん、安らかに。
1月20日、ザ・ワイルド・マグノリアスのビッグ・チーフ、ボ・ドリスが亡くなられたそうです。ニューオーリンズの自宅にて。71歳。
ニューオーリンズの地に脈々と受け継がれるマルディグラ・インディアンの伝統。そのマルディグラ・インディアンにつきましてはWIKIに詳しいのでそちらを見て頂ければ幸いですが、我々ニューオーリンズ音楽ファンにとって、マルディグラ・インディアンと言えば、やはりワイルド・マグノリアスであり、そのビッグ・チーフであるボ・ドリスなのであります。
彼らは、マルディグラ・インディアン独特のパレードを彩るリズムと掛け声と、それにファンク・グルーヴを結びつけたような、まさにニューオーリンズならではのインディアン・ファンクの草分けであり、かの地を代表する一つの文化の象徴とも言える存在でした。私も数年前にブルーノート東京で彼らのライヴを観ましたが、その時の熱い熱いステージと、ボ・ドリスの強烈な存在感は今も脳裏に焼き付いております。
ニューオーリンズの音楽シーンに欠かせない存在だっただけに残念でなりません…。
上の写真はワイルド・マグノリアス、2002年の結成30周年記念作品。新録6曲にレア音源などをプラスした変則的なアルバム。全編で土っぽくも迫力満点なボ・ドリスの歌声と、ファンキーなインディアン・グルーヴが楽しめます。新録には山岸潤史、ラッセル・バティステ、ドナルド・ハリソン・Jr などが参加。ジャジーなフィーリングを注入するドナルド・ハリソン・Jrは異色ですが、彼もマルディグラ・インディアンの血を引くビッグ・チーフだったり。そしてレア音源の方は、年代的にもデビュー・アルバム発表前のものがゴロゴロ収録されていたりしますが、もう少し詳細なデータが欲しいというのが正直なところ。70年の「Ho Na Nae」は、その後のデビュー・アルバムで中心的な役割を果たしたウィリー・ティーとの初共演ライヴからだとか、3ヴァージョン入った「Handa Wanda」の一つは、デビューシングルのパーカッションリハーサルだとか、その他もろもろ、かなり興味深いです。
THE WILD MAGNOLIAS / THE WILD MAGNOLIAS
そしてこちらはワイルド・マグノリアス、74年のデビュー・アルバム(もちろんデビュー作+αの再発盤ですけどね)。ウィリー・ティーやスヌークス・イーグリンがバックを務めたことでも知られますが、このファンク、もしくはバンド化されたマルディグラ・インディアンというのが当時どれだけ衝撃的だったのか?今となっては想像しづらいですが、これがニューオーリンズの新しいファンクの形へ一石を投じたことは間違いないでしょう。何せ、ネヴィル・ブラザーズの前身、ワイルド・チョピトゥーラスより2年も早いんですから。
ボ・ドリスさん、安らかに。
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