ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

ZYDECO KICKS&ハチャトゥリアン楽団@六角橋商店街ヤミ市

2012-04-25 13:35:54 | フェス、イベント

4月21日、横浜六角橋商店街の「ドッキリ闇市場」に行ってまいりました。このヤミ市、一度行ってみたかったんですよね~。ただヤミ市と言うだけあり事前に出演者が分からないんですよ。ライヴ目当ての私としては、やはり出演者が分からないとなかなか行きずらい。でも今回はたまたまザディコ・キックスとハチャトゥリアン楽団の出演情報をゲットしまして、これは行かねば!と喜び勇んで行ってまいりました。

初めて訪れる六角橋商店街。昭和の風情が残る、昔ながらの商店街です。仲見世という狭い路地裏のような通りに店舗がひしめいている感じはかなりディープ。しかもヤミ市という事でその狭い路地でフリーマーケットが展開され、飲食の露店も出てる。そして至る所でライヴが同時進行で行なわれている。私も初めての体験にドキドキしながら、ジャズ・バンド、フラメンコ、ドブロ系のギター弾き語りブルースなどをハシゴしつつ、ヤミ市の雰囲気を満喫。そうこうしているうちにザディコキックスの開演時間に。

06年にシリル・ネヴィルが出演した「中之島Music Carnival'06~大阪ニューオーリンズ祭り」というイベントの出演者欄に“ザディコ・キックス”という名前を見つけて以来、ず~っと気になっていたんですよ。ですがなかなか観る機会が無く、あれから5年以上が経ち、ようやくライヴを観ることが出来ました。09年にリリースしたアルバム「TRAILRIDE」がグラミー賞のノミネート候補にエントリーされるなど、今や日本が世界に誇るザディコ・バンドです!!

薬局前の少し広い通りで行なわれたそのザディコキックスのライヴ。始まるや否やザディコの泥臭くも躍動感溢れるリズムが炸裂。特に両側に陣取る2人の女性ラヴボード奏者が凄い! テンガロンハットとお揃いのザリガニ模様のエプロンも可愛らしく、そんな姿で肩から下げたラヴボードをシャカシャカと擦りながら踊りまくる。しかもガンガン前へ出てきたり、左右縦横無尽に動き回る。この2人の動きがストリートをグイグイとザディコ祭に誘っていく。もちろんアコーディオンを中心にしたバンド全体のグルーヴ感あってこそですが、やはりラヴボードのリズムと言うのはどうにもこうにも血が騒ぎます。後半からはそのラヴボードを手渡された観客達も入り乱れてのお祭り騒ぎ。ザディコの泥臭いノリと商店街気質が溶け合ったようなディープな空間と化しました。ザディコキックス、凄いバンドです!

続いてハチャトゥリアン楽団。古き良きニューオーリンズ・ジャズという渋い世界を志しながら、最近メキメキと頭角を現している若いバンド。こちらは私も何度かライヴを観ているお馴染みのバンドです。メンバーはトロンボーン奏者のハロさんを中心に、バンジョー、トランペット、チューバ、スネアという5人組。さらに今回は同じニューオーリンズ組のブラック・ボトム・ブラス・バンドのバスドラ奏者、アントンさんがスネアで加わっての、よりリズムが強化されたストリート仕様な感じ。「Iko Iko」とか良かったですね~。ザディコのノリも良いけど、やっぱセカンドラインも最高ですよ! チューバの低音が良いですね! もちろん女性2人のホーンの音色も、バンジョー奏者の丸山さんの歌声も良かったです。途中、アントンさんのスネア・ソロもあってやたら盛り上がりました。あと意外とガーシュインの「I Got Rhythm」が良いんです! この曲でのバンジョーとトロンボーンの絡みはハチャトゥリアンならではの魅力ですね~。そして「Just a closer walk with Thee~I'll Fly Away」のゴスペル・メドレー。特に「I'll Fly Away」はお客さんも一緒に歌い出す程の何とも言えないハッピーな一体感に。特に私のすぐ横で一際良い声で歌っている方がいらっしゃって、誰かと思えば日本で唯一人とも言われる、その筋では有名なグランドマーシャルさんその人でした。なんか色々濃いな~って感じ。最後は「聖者の行進」で楽しく終了。

ザディコ・キックス~ハチャトゥリアン楽団、やはり最高でしたね! 昭和レトロな商店街でのヤミ市で観るルイジアナ音楽、良いですね~。しかもザディコ・キックスは日本語詩でザディコをやってましたし、ハチャトゥリアン楽団も「Iko Iko」を日本語で歌ったりしていましたからね。まさにルイジアナと日本が混じりあい、より一層なガンボ感を醸したような一夜でした。



下の写真は、上がハチャトゥリアン楽団、左下がザディコ・キックス、右下が細い路地でやっていたジャズ・バンド。





コメントを投稿