かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

as one style

2016-04-08 15:46:07 | アズワンコミュニテイ暮らし

鈴鹿の街の一隅で数十家族で、それぞれ暮らしながらも、家族のような

親しさで安心して生活が営めないだろうかと、2000年ころから、

そんな面白い試みがはじまりました。


ぼくは、そんな街に5年前引っ越してきました。

そのころ、こんな風に暮らしている、その実際を表現してみようということが

話題になり、”アズワンコミュニテイ”と呼んでみようとなったらしい。

”アズワン=as one"、ジョンレノンの「イマジン」の歌詞、この世界には

国境もない、所有もない、夢じゃない、一つの世界があるじゃないか、

これからもらったと聞いた。


最近、このコミュニテイを紹介するパンフレットができた。

 

それに”as one style"という言葉が出てきた。

こういう表現がでてきたといことは、そのように捉えられる何か実際

現われてきたものがあるんだろうな。

なんとなく、分からないではないけど、でも実際どんなものだろう?って

見たくなるし、知りたくなるなあ。

興味深深というところです。


 

折りしも、最近はアズワンコミュニテイのことを知りたいという人たちの

なかに、そのベースになっている”サイエンズ”に関心があるという人が

現われてきた。

そのなかには、日本の人たちだけでなく、ブラジルや韓国の人もいる。

その人たちは、日本語はほとんど出来ないけれど、日々、いろいろな

気持ちを味わいながら暮らしているようです。

言葉が分からなくとも、”as one style", ここで暮らす人たちの心の

もとのものが現われていたら、誰でも、そんなんが安心で、楽で、面白い、

ってなことで、通じていけるんじゃないかな?


ここで、いろいろな地域からのサイエンズ留学生の暮らしを

アルバムにしてみました。


(3月はじめ、各地からサイエンズ留学生が鈴鹿にやってきました。

中井宅で食事。賑やかでした)


(留学の暮らしをしていく職場や街を見学しました。ここは、SUZUKA

FARMの出荷場)

 

(すずかの里山へも行きました。シイタケの植菌にもチャレンジ)


(シイタケの原木、重いよ。韓国からのヨンジュさん)


(本山宅に家庭訪問。韓国フンミさん)

 

(SUZUKA FARM で、職場体験。どうもこの日はみんなで畑に出たほうが

よさそうだね)

 

(地域のなかにあるジャガイモ畑。「わあ、広い」。向こうの鈴鹿山脈から

いまだ冷たい風)

 

(まだ、はじまったばかりだけど、赤ちゃんから3歳児までの6人の子どもの

家。お母さんも含めて。どんな家にしていくか研究しながらやっている。留学生も

関わらせてもらうことになった)

 

(桜の花が咲く頃、桜餅づくり)

(マリアナさんは、畑仕事が好きだ。午前中だけでは足りない。午後も

一人でやっている)

 

(稲。でたあ~。出揃ったあ~!)

(マリアナさんも、喜んでくれた。稲垣さん、満足!でも、いま彼は、

こんな満足には満足していない)

 

(子どもの家は、留学生に人気があります)

(ヨンジュさんは、子どもたちに贈り物をしました)

 

(九州から来ている舞子さん、ふだんおべんとう屋さんに行っていますが、午後

には、子どもの家に来る日もつくりました)

 

(鈴鹿カルチャーステーションは、留学生たちのたまり場です。パソコンやっている

人、日本語の勉強している人)

 

(別のテーブルでは、アズワンマップの手折りを楽しそうにしていました)

 

(おべんとう屋さんには、日によってちがいますが、3名から6名ぐらい、

おべんとうつくりにいきます。ただ、働くというより、そこでいろいろな人や

出来事に出会って、そこで自分のなかで起きたを観察するときもあります。

それを、検討・探究するのが面白いという人もいます)

 

 



 

 

 

 

 

 


お食い始め

2016-04-08 13:23:15 | 家族あれやこれや

妻が、「こんど長男夫婦の家で、”お食い初め”をやるといってるのよ」と

おっしゃる。

「えっ、何のこと?」

「駿くんが、産まれて100日経つので、そういう行事をやるらしいのよ」

「へえー、この年になって初めて聞いた」

 

調べてみたら、とても当たり前にやられている行事らしい。

お料理家さんでも、”お食い初め”の料理というと誂えてくれるという。

 

4月3日夕方、長男夫婦の長屋に出かけた。

駿くんの誕生に合わせて、昨年秋から引越しの準備をしてきた。

オンボロ長屋の改造、お風呂取り付けを長男が一人でやると決めて、

秋に着手し、今年の3月に完成した。

お風呂は、立派だ。足も伸ばせる。

他の部屋に比べて、素晴らしすぎる感もあるが、二人目の赤ちゃんを

見ながら暮らすには、ちょうどいいのかもしれない。

狭いながらも、楽しい我が家♪

 

”お食い初め”には、嫁さんのご両親も来てくれた。

言いだしっぺは、このお二人と聞いた。

孫の俊くんの献立は、写真のとおり。

おばあちゃんが、食べ物を孫の口元に持っていって、食べる真似を

してもらった。

これで、死ぬまで食い逸れがないようにと願うというわけである。

実際、これからどんな世の中を生きていくことになるのか、予想も

つかないが、願いだけは、今夕ハッキリしておこう。

 

その夕食は、それぞれの持ち寄りで大ご馳走。

牛肉のすき焼きは、それぞれこころゆくまで、堪能した。茶碗蒸しは

長男の母。

デザートは、長男の母が桜餅、嫁さんの母上がケーキ。

それに、母上と一緒に暮らしていK女史が、この日の寄り合いの

ためにと、レモンケーキを作ってくれた。

 

もう、ぼくらはこの大地から旅立っていくんでけど、目の前に

いる赤ちゃんや、2歳児のいのちの躍動、この世界を知り尽くして

いくぞというような、好奇心あふれる眼差し、ぼくはいま、体調は

そんなに晴れ晴れしていないけど、体内から湧いてくるものが

あるのを、たしかに感じた。

 

そのあとも、ときどき、長男夫婦は、子どもを連れて我が家にくる。

老人と幼い子、とても近しく、親しい感じがしてくる。

何かをするわけではないけど。

 

 


句会断想・・・何かしら立ち去りがたし春句会

2016-04-03 06:51:51 | わが健康生きがいづくり三重の会記録

公園の老い桜がほころんでいるのを眺めながら、会場の中井宅へ

行った。

4月2日は、10時から健生みえの会総会、11時にお弁当を食べて、

そのあと、句会という趣向だった。

 

総会は、2015年の活動報告、決算書、今年の活動予定、予算書が

きちんとプリントしてある。

事務局を担ってくれている大平さん、体調思わしくなく欠席。

伊藤敏正さんが、滞りなく総会を進行してくれた。

久しぶりに足利友紀さんが顔だしてくれた。恒例の総会の議長さんに

ご指名。やはり、若やぐ。父の看病、昨年いろいろあったという話だった。

敏正さん「じゃあ、会長あいさつ、中井さん」

中井「会長ってのは、なんか・・・」

とか言いながら、じぶんのおもっていること、結構気を入れて話していた。

今年から、中部ブロックの寄り合いもあるそうで、それにも関わっていく

方向だと。

 

句会のレポート、どうするかな。

総会のあと、用事があって、ぼくだけしばらく中座した。

なんとか戻ってきたときは、投句48句のうち、16句まで進んでいた。

これまでのこととか、句会全体の感想など、だれか投稿してくれないかな?

 

ちぎれちぎれに、なんとか、ぼくなりの感想。

投句の一覧が、活字状にプリントされているのは、いいなあ。

なにか、晴れ着を着せてもらったのたいという感想も出ていた。

 

わが句会、句会の常道については無知そのものだけど、敏子さんに

手を引かれて、今日まできているが、ぼくの感想は、一つひとつの

作品から、つくった人の気持ちやどんなところで、どんな暮らしをしている

のか、伝わってきて、何かほのぼのする。

句については、つくった人がつくった気持ちなど、いっぱい話さないほうが

句会としては、余韻を味わい、気品もあるのかもしれないが、わが句会に

そんな気品があるのか、ないのか。

それでも、その一言がどんな気持ちで、どんな状況で、ついて出てきた

言葉か、その一言をひねり出すにどんなに苦心したことか、そんなこと

聞くとその人と、とっても身近になったりする。

 

 花びらの入るポストや便りあり       照子

   花びらと便りが素敵。便りって、なんのたよりかな?

   辻屋さん、”便りあり”を先頭にもってくるのがいいけどなあ。

   いろんな意見が出て、にぎやかだった。

   照子さん「実際に、ポストに花びらが入っていたの・・・」

 

 競り合って球追う児等に風光る      余川

   高校野球ともみえるが、じつはサッカーとか。どうも、”風光る”を

   使いたかったかも・・・

 

 寒戻る友の余命を聞きし夜          敏子

   こころがしんしんとするという評。

 

 寒椿新たなる地に咲きほこり          小浪

   ”新たなる地”ということば、受け取る人によって、さまざまなイメージを

   想起させるね。

 

 風なごみ傍らに舞うもん黄蝶          鈴木

   作者”風なごみ”に、心が込められている、と解説。いつもながら

   こころの世界を熱ぽっく語るんだよね。材木運びして、へろへろに

   なり、へたって、しゃがみこんだら・・・という状況とか。

 

  日陰から顔覗かせるりんどう花          栗屋

   この句の選、2名。敏正さんから「りんどうって、秋の季語じゃないかな?」

   栗屋「いやあ、青少年の森でこの間みたんだあ。春にも咲くんだよね」

   敏子「じゃあ、春りんどう、ってしたらいいのかな?」

   栗屋「りんどう”花”がいいんだよな」ここは、引けないところらしい。おもろい。

 

 陽を浴びて蕾もごもご春はるうらら         大平

   作者このとき不在。余川さん、一人選んだ。「こんな素晴らしい句はないよ!」

   大絶賛。これは、ぼくの邪推だけど、ここのところ、擬態語を使う句に執心して

   いらっしゃるよう・・・

 

 土筆出て土手に集えり児の眼(まなこ)       深田

   これはすごい、8点句。子どもの目の高さ。生き生きとした様。

   春の情景。

 

 現代や地球の裏より冴える声           中井

   中井さんは、何をいっているのかわからない句を時々つくる。

   季語もない。「これはね、今、うちにブラジルの人が泊まっているけど、

   ラインで地球の反対なのに、相手の声が冴え冴えと聞こえて来るって、

   すごいなあ、って・・・」

 

 水掛けにミミズクネクネ啓蟄よ            郡山

   選者なし。郡山さん「余川さん、これは誉めてくれないの。もごもご、のときは

   絶賛してたのに・・・」余川さん「あっはっは、いいよ、・・・いいね」(大笑い)

 

 めがね橋線路はさんでしだれ梅            敏正

   1点句。敏正さん「めがね橋って、こんどウォーキングに行くので、下見に行って

   来た時の句なんです」「へえー」「実は、しだれ梅はそこには無かったんです」

   「へえー、敏正さん、洒落たことをしたもんですね」「こんど行って、実際を見られて

   ばれたら困るんでね」(大笑い)

 

 春キャベツ心をくるくる巻いている               康子

   進行していた敏子さん、この句にいたく感動。

   「これって、ロールキャベツを食べる人のことを思いながら、一枚一枚

   丁寧に巻いていくのよね。手間もかかるし、心も入るのよね」

   「春キャベツって、葉と葉の間に隙間があって、秋キャベツと違って、ふんわり

   と巻いている、そんなとことを詠んだんかと思った」いろんな感想が飛び交った。

   さて、この句はどなた?辻屋康子さん「はーい。実は、ロールキャベツつくった

   ことないのよね。心をこめて巻いたことないよのね」(大笑い)

 

笑いのうちに、句会もお開き。

と思いきや、師匠の敏子さんの感想が聞かせてもらえた。

 

 逝くひとに励まされてや干し大根         照子

 

敏子さん「テレビなんか、見ていると自爆テロで犠牲になる人、シリアなどの

ように空爆で亡くなる人たちが、私たちの日々の暮らしの中に、身近に迫って

くるのよね。

”逝きしひと”というのが身近かな人ではなく、そういう人たちを思いながら

つくったと聞いて、俳句といっても、そういう世界も表現できるのか、すばらしい

と思いました」

 

その句の選評のとき居なかったのが惜しいと思った。

 

おしまい。だれか、補足を! (宮地)