かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

無道人之短

2016-04-21 17:07:32 | わがうちなるつれづれの記

熊本大地震のニュースに触れるたび、心が騒ぐ。

エクアドルの地震はどうだろう?

隣人といえば、隣人である。

もし、エクアドルにいて、被災したら”騒ぐ”どころじゃないだろう。

シリアやリビヤやアフガニスタンで戦争に巻き込まれたり、そこから

逃げ出して、彷徨っている人たちについては?

パレスチナで逃げ場のない人たちの暮らしは?

 

この冬、ぼくの体調はよろしくなかった。

かかりつけの大学病院に通う回数も増えた。

それでも、すこしづつ、暖かくなってきて、身体の緊張が解け、血の

めぐりも戻りつつあるかな。

 

病院に行くと、薬局で長い時間待つ。

先日もまっていたら、サライという雑誌に石川九楊さんのエッセイと

空海の書いた書体の写真が載っていた。

 

無道人之短
無説己之長
 
これって、どういう意味?
 
えーっと

「人の短を言うことなかれ

己の長を説くことなかれ」
 
 
そういう意味らしい。中国の人の言葉を空海が座右の銘にしていたという。

 
 
 
こんなこと、連想ゲームみたいだけど、この程度の受け取りなんだけど、
 
思わず、わが日本地域の行政府の長、安部さんの国会での言動を
 
思い出してしまった。
 
人をこき下ろし、わが説を主張し、他のいうことは聞かない。
 
唖然とするが、公の場でそのように振舞っても、周囲は何にも言わない。
 
 
 
この空海さんの座右の銘の真意や奥深い人間観察については、
 
ゆっくり考えていきたい。
 
権利だ、義務だ、責任だ、と言い募るんだけど、古来から人間の
 
品格というものが重んじられていた時代や文化があったし、その
 
底流も人間観察によって、これからも何度でも白昼にうかびあがってくる
 
ものとおもう。
 
ここさえ、外さなかったら、意見や感覚の違いがあっても、他の意志を
 
妨げたり、押し付けたり、縛ったりしなくとも、円滑で住みよい、平和な
 
社会ができるのでは。
 
 
 

   総理大臣からその国を守らねばならないといふこの国の危機 
                              

                        

これは、昨年の安保法制が国会で話し合われているとき、その感想を

朝日歌壇に投稿されたもの。 永田和宏さんが選んだ。

「ああ、そうだよなあ」とつくづく思った。

こういう人に、こういうことをやらせているのは、他でもないぼくなのかも

しれない。

「ああ、ほんとに安部さん、やめてほしい」

 

このあと、スマホを見ていたら、「徹子の部屋」に出演していた

なかにし礼さんの詩が掲載されていた。

掲載した人の弁。

「徹子の部屋」になかにし礼さんが御出演され、昨年出版され大反響を

呼んだ詩を徹子さんが朗読されました。

旧満州の引き揚げ者として凄絶な戦争体験を経てきたなかにし礼さんが

平和の大切さを訴えています。

番組では、ほんのごく一部分しか読まれなかったので… 全文をどうぞ」

 

    『平和の申し子たちへ!』

泣きながら抵抗を始めよう

2014年7月1日火曜日
集団的自衛権が閣議決定された
この日 日本の誇るべき
たったひとつの宝物
平和憲法は粉砕された
つまり君たち若者もまた
圧殺されたのである
こんな憲法違反にたいして
最高裁はなんの文句も言わない
かくして君たちの日本は
その長い歴史の中の
どんな時代よりも禍々しい
暗黒時代へともどっていく
そしてまたあの
醜悪と愚劣 残酷と恐怖の
戦争が始まるだろう
ああ、若き友たちよ!
巨大な歯車がひとたびぐらっと
回りはじめたら最後
君もその中に巻き込まれる
いやがおうでも巻き込まれる
国のため?大義のため?
そんなもののために
君は銃で人を狙えるのか
君は銃剣で人を刺せるのか
君は人々の上に爆弾を落とせるのか
若き友たちよ!
君は戦場に行ってはならない
なぜなら君は戦争に向いてないから
世界史上類例のない
69年間も平和がつづいた
理想の国に生まれたんだもの
平和しか知らないんだ
平和の申し子なんだ
平和こそが君の故郷であり
生活であり存在理由なんだ
平和ぼけ? なんとでも言わしておけ
戦争なんか真っ平ごめんだ
人殺しどころか喧嘩もしたくない
たとえ国家といえども
俺の人生にかまわないでくれ
俺は臆病なんだ
俺は弱虫なんだ
卑怯者? そうかもしれない
しかし俺は平和が好きなんだ
それのどこが悪い?
弱くあることも
勇気のいることなんだぜ
そう言って胸をはれば
なにか清々しい風が吹くじゃないか
怖れるものはなにもない
愛する平和の申し子たちよ
この世に生まれた時
君は命の歓喜の産声をあげた
君の命よりも大切なものはない
生き抜かなければならない
死んではならない
が 殺してもいけない
だから今こそ!
もっともか弱きものとして
産声をあげる赤児のように
泣きながら抵抗を始めよう
泣きながら抵抗をしつづけるのだ
泣くことを一生やめてはならない
平和のために!

 

「抵抗」とは、自らの意志を妨げるものに、縛られないし、

自らも自分を縛らないということかな。

抵抗とかいわなくとも、「それって、どういこと」と現れてくるような

世界になりたいと思う。

 

 

安部さんみたいな人にたよらなくとも、ただの生活者のぼくらで、

十分に安心して、満ち足りた暮らしが描けるんだけどなあ。

 

      「イマジン  新訳」

  心に描けるかな 天国なんて無いんだと

  難しくなんてないよ、やってみたら簡単さ

  もちろん地獄だって無いし

  僕たちの上に広がるのは 空だけ

  ほら君の心にも描けてきただろ 誰もが

  今この時を生き生きと刻んでいけるこの世界が...


  心に描けるかな 国境なんて、元々どこにも無いんだと

  難しくなんてないよ、当たり前のことさ

  何かのために殺したり死んだりすることもないし

  そう、だから宗教にすがる必要もなくなる

 

  ほら君の心にも描けてきただろ

  誰もが心穏やかに生きられるこの世界が.


  僕のこと、ただ夢みてるだけって言うかもしれないね

  でも、この世界が見えてるのは僕一人じゃないはず

  いつしか君も手を携えて、共に歩く日が来るよ

  だって元々僕らは「一つの世界」に生きてるんだから


  心に描けるかな 所有なんて無いんだと

  「持つ」なんてこと誰にも出来っこないって

  だから、欲張って取り合ったり、飢えて苦しむことも無くなるよ

  人は皆、家族や兄弟なんだから当然さ

  ほら君の心にも描けてきただろ 誰もが

  贈り合って暮らしていけるこの世界が...

  僕のこと、ただ夢みてるだけって言うかもしれないね

  でも、この世界が見えてるのは僕一人じゃないはず

  いつしか君も手を携えて、共に歩く日が来るよ

  だって元々僕らは「一つの世界」に生きてるんだから

 

 

 

 

 

 

 

 


死んだらどうする?

2016-04-21 15:55:31 | アズワンコミュニテイ暮らし

4/17(日)14:00~理想の暮らしを語る会をしました。

まだ、じぶんの病気のこと、かかっている病院のことなど、出していない人が

いたので、病歴発表会を何人かしました。

森原さんは、笠井歯科、丁寧と絶賛です。坪井整骨院もかかりつけ。

竹本さんは、ヘルニア手術後、順調。回生病院、福島先生に見てもらっている。

喘息では、同じ回生呼吸器科の高橋先生。街の医者では、喘息という診断は

しないみたい。北井内科は、節子さんがかかっている。

 

ここでガラリと話が変わる。

中井さん、最近死んだら、そのあと、どうなるか、どうするか、いま元気なうちに

個人的にも、地域社会としても、どうかんがえるか、いろいろ調べている。

いまのところ、見えてきたところ、中井さん、フローチャートにしている。

 

 

中井さん、熱く語る。

死んだら、本人の意志で病院の献体になることもできる。

この場合、病院で火葬、骨にしてくれる。

それ以外、フローチャートでは、土、水、火、風などで葬送する道が

ある。遺棄は論外。

火葬にして、そのあとどうするかというのでは、いろいろある。

海で散骨してくれるという人に会って、中井さんが話した。

二見の浦で、カヤックでお骨を粉にして、撒いてくれるという。

粉骨したり、写真撮影などして、38000円だそうだ。

もうからないらしい。でも、海に思い入れがある。

 

鈴鹿のなごのあたりに、宣隆寺という由緒ある寺がある。

そこの寺に行き、住職と、中井さんはなしてきた。

大きな石に寝釈迦が彫られている。そこに、ニルバーナの森というのがあり、

そこに骨が土に還るように埋めてくれるという。

寺のなかに、亡くなった人の名前も分かるようにしてくれるという。

年2回、供養もしてくれる。それが、10万円とか。合葬ということになるかな。

 

葬儀屋さんや、そのほかNPOなど調べたみたいだけど、

死んでから火葬して骨にするまでは、安くて60000円、

葬儀屋さんが絡むと20万ぐらいはかかるという。

分骨とか、実家の墓にいれるというのも、それなりに費用はかかるだろう。

死ぬのに費用のことばっかみたいで、顰蹙をかいそうだけど、

 

理想の暮らしを語る会では、老いとか、死について、その本質をもっと探究して

いきたし、そういう検討のなかから、死んだあとどうするというイメージも。

それぞれ湧いてこないかなあとおもっていますが、どうなんでしょう。

死んだら、あとは野となれ、山となれ、というのもありますが・・・

 

ってなわけで、そんな会でした。