かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

郷愁のヨコハマ

2013-01-23 06:51:59 | わがうちなるつれづれの記

 出身地の話題になって、「どこ?」と問われて、「ヨコハマ」と答えて

怪訝なリアクションされなかったことがない。よほど、その人のヨコハマ

のイメージと異うに違いない。「東北の人かとおもった」という人が多い。

 

 先日、高校時代の友人から速達の封書がとどいた。

 40余年、一年一回年賀状だけのつきあい。

 友人は横浜の港の近くで額縁屋を手広くやっている。

 なかにCDがあった。「テレビでお店の紹介があった」という。

 さっそく見てみると、横浜の特産物品評会で友人の額縁と

絵が市長賞に輝いたという。

 友人も写っていた。すっかり禿げあがり、ツヤツヤして貫禄が

あった。親父さんに似てきている。

 

 すぐ友人に電話。頭のなかは、すっかり高校時代にもどっている。

 「やあ、テレビ、感動したよ。あそこで紹介されてた額の絵、買う

ので送ってほしい」とぼく。

 「いやあ、懐かしい。元気かい。声聞いて、安心したよ」と友人。

 

 すぐ送られてきた。

 わが家の一隅に、懐かしのヨコハマの香りがするものが・・・

 

 送られてきたなかに、「額連」という小冊子のバックナンバーが

入っていた。それを見ていたら、友人は全国額縁連合会の会長

だったときもあるらしい。

 「額連」という月報に、毎月「今月の言葉」と題して、ずっと

エッセイを友人は書いていた。

 「勉強」という題では、牡蠣の話から森と海のつながりに

および、最後に「世界中を歩いてお客さまと豊かなお話ができる

ようまだまだ勉強していかなくてはならないと思う」と結ぶ。

 

 父がガラス屋だった。友人の親父さんとは、額縁とガラスと

いうので、多少の縁があったらしい。そんなんで、ある時期親しい

気持ちで、友人の家を出入りした。

 どんないきさつか、もう覚えていないが、友人と二人で夏休み

東北地方に無銭旅行に行った。10日かけて、日光から盛岡の

小岩井農場まで、あちこちでタダで泊まるところ見つけながら、

ヒッチハイクで辿りついた。

 

 懐かしい気持ちだ。

 街に生まれ育ち、「うさぎ追いしかの山・・・」というふるさとは

ないが、じぶんのなかには、たしかにふるさとはありそうだ。

 

 

 

 

 

 

 


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