かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

ベジコミ倶楽部の今日この頃

2011-07-15 22:41:03 | アズワンコミュニテイ暮らし
 ベジコミ倶楽部は、今年の二月寒夜、何人かの男たちが中井正信邸に寄りあって、「よし、やろう!」とは言ったものの、ほんとにやるのかやらないかは、一人ひとりの胸の内という、たよりないはじまりだった。
 
 「ベジコミ」を言い出したのは、30歳の小林耕一くんだ。昨年1ヘクタール余の畑地が鈴鹿のショッピングセンターの老舗「ハンター」さんから借りることができた。その一角に、有志を募って、野菜作りをしようというのである。一人で何種類も作るのでなく、その人がやりたい作物を一つか二つ作り、じぶんが作っていないものは、他の人からもらおうというのである。
 耕一くんは語った。「ただ野菜をつくることはやりたくない。野菜をつくることが、人と人がつながっていくコミュニテイづくりとなるように描きたい。それを、ベジタブルコミュニテイと呼び、愛称を”ベジコミ”ってなのは、どうか?」いつしか、ベジコミ倶楽部と自称するようになった。
 
 昨年、秋から地域通貨”RINKA”がはじまっていた。RINKAの名つけ親も、耕一くんだと聞いている。ベジコミ倶楽部でつくった作物は、RINKAで流通させよう。お金が介在しないコミュニテイを目指そう、ゆくゆくは鈴鹿にたくさんある耕作放棄地を使って鈴鹿の市民がそんなことが自然にできるようになったらいいな。定年退職後の人たちの活躍の場ができる。寄ったメンバーは炬燵を囲んで、好きなことを語り合った。


 あれから6カ月。
 ベジコミ倶楽部の畑では、大平達男・照子夫妻のナスが毎日10キロづつ採れている。
 大平さん「野菜作りはじめてなんだけど、いよいよ明日朝収穫というときは、正直胸がドキドキワクワクするんだ。こんな気持ちって、なにか人間として本能的なものかもしれないと思った」
 照子さん「毎日収穫してるけど、ただナスを採っているわけじゃないの。葉が萎れていないか、見つけるの。茎のなかに虫が食い込んでいるの。これ、けっこうあるのよ」






 畑には、いろいろな人が顔を出す。
 須賀さんご夫妻は、今年春、鎌倉から鈴鹿に引っ越してきた。たまたま知り合って、ベジコミ畑の一角でオクラとピーマンを少し植えた。2週間ほど、旅に出ていた間に、オクラは見事に成長した。採る適期が遅れると、あっという間に巨大オクラになる。写真は、奥さまと初収穫。


 中野豪さんは、ミニトマト。竹本さんは、キュウリ。栗屋さんは、トウモロコシ。森原夫妻は、いろいろ。
若者福田博也くんは、ズイキ。まだ、居るかもしれないが定かでない。ぼくは、4月末にチンゲン菜をつくって、一回収穫したが、その後は二回、虫にやられた。秋にリベンジを狙っている。いまは、土づくりをやっている。

 「お肉と野菜の店」ができた。RINKA対応のコーナーも出来た。そこも、繁盛していけばいいなと思っている。