古くなったオートバイをピカピカに蘇らせるのが、いわゆる「レストア」という技法ですが、
最近はそれに加えて「オリジナル」と言うワードを重んじる傾向も出て来ています。
要するに当時の状態の方を重要視して、一部を新たな塗装や作り直しを良しとしない考えです。
分かりやすく言えば「オリジナルパーツ」のまま再生するって考えです。
で、今日はオートバイの「レストア」に関して基本に立ち返って考えたいと思います。(笑)
まず、部品ってもちろん「オリジナル」でピカピカが一番嬉しい訳ですが、
なかなかそんな凄い部品パーツや車両なんて存在しないですよね。
どうしても長期保管してる間に「ヤレやサビ」などは出来てしまいます。
中には現存してるとは言え、ほぼ「鉄屑」状態になってるのもありますからね。
当然、そんな車両を蘇らせるために「レストア」をする訳ですが、
出来るだけ「オリジナル」の部品を残して「レストア」するという方法が、
今のやり方となってるらしく、ボクなんかはそこに若干の違和感を感じてしまう訳です。
ボク個人の考えとしては綺麗に越した事はないので、出来るだけ再生する方がいい気がしますが、
こだわる人はサビてても「オリジナル」のままなんですね。(笑)
最近、YouTubeのレストア動画を見てるとパーツ1つに対して「当時モノ」って言葉をよく耳にします。
いわゆる新しく再生して作られたものではなく、その時代のモノって事ですが、
大抵の場合、ボロボロにヤレてたりします。
それでも、それを見て「いやぁ当時モノですか凄いですね」って言葉が飛び交います。
これに関して、ちょっとボク的におかしな話だって思う節があるんですよね。
綺麗な再生品と当時モノって「価値に差がある」事はもちろん分かるのですが、
オートバイの「レストア」ってそうゆう事じゃない気がするからです。(笑)
とにかく綺麗になって「なんぼ」ですよね。
あまりに「オリジナル」に心が奪われ過ぎて、肝心の「美しい」がどこか忘れ去れている気がします。
お金持ちはどこかしこから出来るだけ当時の「オリジナル」パーツを手配して、
それを使って「レストア」してる傾向なのですが、
ボクなんかはその仕上がりを見て、どうしても「美しい」とは言えない気がします。
大人寄りの「味わい」は確かにあるんですが、そもそも「レストア」ってそうゆうものだったけ…?
いやぁ、オートバイの「レストア」に見る美学と邪道。
どう捉えるかは人それそれって事なんでしょうかね!(笑)