80年代に突然襲った「超オートバイブーム」も90年代の半ば過ぎあたりから陰りを見せ始め、
それまで、鬼のように乗ってたほとんどの若者たちがオートバイを降りてしまいます。
今だと、40歳後半あたりから60歳代のちょい手前までの世代がそれに該当する感じだと思います。
まぁ、この時期って今から考えればいわゆる「オートバイ氷河期」ですね。(笑)
それまで爆発的に売れてた原付スクーターからスポーツバイクまで全く売れない時代だったです。
そこからおおよそ10年近く、ハーレーブーム(返り咲きオヤジライダーの出現)が到来するまで、
オートバイ自体が若干、影を潜める結果となります。
それを証明する1つにボクが99年に購入した、走行距離5000kmほどでピッカピカの、
ホンダ「NSR250R-SP-93年式」が、たったの25万円(車体価格)だった事が、
全てを物語っていますからねぇ。今じゃ考えられない。(笑)
しかし、この氷河期を「地味に生きたムーブメント」があったことをボクは覚えています。
それはオートバイの「カスタマイズ」を良しとした「シティーバイカー」の出現です。
初期はホンダ「スティード400」などの「国産アメリカン」を中心としたものから始まり、
2000年あたりからドラマの影響で流行ったヤマハ「TW200」のスカチューン人気、
その後のカワサキ「250TR」などのバイクが「一部の若い世代」に受け入れられた、
オシャレなオートバイ時代ってのが、ほんの少しの期間あったんですよね。
その後に「ビッグスクーター」へと流行が移行するのですが、
一瞬の輝きを見せた、カスタム車両を中心とした「シティーバイカー」時代です。
この頃は、今のツーリングを主体とした乗り方とは大きく違い、街乗りを基本としてたので、
オートバイは比較的、小排気量から中排気量が主流でしたし、
カスタムされていた為、乗りやすいオートバイではなかった事が特徴となっています。
目的はファッションの一部として、いかに「オシャレに街を流すか」って感じなので、
個人的な主観で言えば、雑貨屋さんやオシャレな古着屋さんの店員が乗ってたイメージです。(笑)
う〜ん、あと、美容師さんとかもそうかなぁ。
それまで山の様にあったオートバイ雑誌も軒並み「廃刊」になってて、
その中で生き残った雑誌は、もうこう言った人たちの特集ばかりで、
異常なぐらい「オートバイカスタムのパーツ広告」がたくさん載ってましたね。
今振り返っても、あれはあれで「時代だった」んですねぇ!(笑)