今ってどうやら16歳(高校1年生)でオートバイ免許を取得する場合、
原付免許を取得するって人はほとんどいなくなってて、
いきなり小型もしくは中型(普通)免許を取得する傾向だそうで…。
とは言え、学校の校則に違反してなければの話ですけどね。(笑)
で、そうなってしまった要因は、昔のように原付に魅力的なモデルが無くなった事や、
法律改定により何となく「小型バイクが最低排気量」に変わってきた事が考えられます。
しかしマウントおじさんは言います、昔は全然違いました。(笑)
かつて10代のバイク小僧たちは、とにかく「50ccで熱い走りをしてた」んですよね。
それを可能しにた人気モデルが今回の主役、ホンダ「NSR50」です。
まず時代背景(80年代中期)として「レーサーレプリカ全盛期」であったことや、
スズキから画期的な4スト50ccのミニバイク「ギャグ」が登場した事で、
スクーターとは一線を画すMT仕様の「原付スポーツモデル」が「より進化した」背景があり、
ヤマハからもレーシーな2スト「YSR50」が登場し、
ますます、10代の峠小僧やミニバイクレースが盛んになっていった経緯があったからと言えます。
このホンダ「NSR50」が登場したのが1987年(初期モデル)からで、
3度のマイナーチェンジを繰り返し1999年(最終モデル)まで生産される事になります。
初期モデルから市販車でありながら設計は「レースを見越して開発されてる」為、
6速MTであったり吸排気の変更で10ps以上のパワーを出す事が可能となってて、
軽い車重と相まって「軽快に走るマシン」だった事が人気を増幅させていく事になります。
また12インチのホイールは旋回性が高く深いバンク角を可能にもしていました。
峠の下りで上手いライダーなら250ccモデルに引けを取らない速さで走る小僧もいたほどです。
90年代に入るとその人気はさらに加速し、全国でミニバイクレースが盛んに行われる様になります。
この時代に本格的なレースをしてた少年ライダーの中には、
後に「WGP」まで駆け上がっていく選手も現れる事にもなりますからね。
最近になって小さいオートバイが見直される様になり、
このホンダ「NSR50」も人気を取り戻しつつあります。
それが分かりやすいところでは中古市場見ると安くても本体価格が30万円以上、
状態の良いものになると、100万円越えって考えられない金額のものもあったりします。
これを見ても、要するに一時からすると「高い人気」を誇ってると言える訳です。
いやぁ、不思議なものですね!(笑)