著者は以前から、自分の議論は
「異質な経済学」だと言っていましたが、
通説を疑うことで、真理に近づいている気がします・・・。
●時代の転換期にはよく起こることだが
前の時代を前提にして作られた学問体系が
かえって事態を悪化させたりする。
いまの「経済学」も、その例外ではない。
●基軸通貨を持っている国が、
絶えず自国通貨(ドル)を垂れ流し続けて、
システムを持たせながら、それを金融自由化で
グルグル回していくのが、バブルの原因。
●変動相場制と金融自由化が進んだもとでは、
金融緩和政策は、バブルを作る政策となり
バブルが崩壊すれば、また金融緩和政策をせざるをえなくなる。
(これが、グリーンスパン神話。)
●バブルが昂進する過程では、みんなが酔っ払う。
ユーフォリア=陶酔状態になり、働くのがバカバカしくなる。
(バブルは、勤労モラルをも崩してしまう。)
●不況なのに物価が上昇するスタグフレーションでは
通常のマクロ経済政策とは違った処方箋が必要。
それが、「環境エネルギー革命」。
地球温暖化と食料危機が進行する状況では
食料自給率を高める農業も重要な産業となる。
●本来、社会的セーフティネットである年金制度が
制度が分立しているために、雇用を分断する仕組みに
なってしまっている。
●市場は「制度の束」からできている。
「制度の束」は、多重な調節制御の機能が
重なり合って動いている。
(これは、ゲノム解読以降の
システム生物医学から学んだこと。)
●時間や空間を超える普遍的なものに
公共性があると考えて、
それを正面から論理として扱うべき。
(いま存在する横の不平等や格差が、
縦の時間で累積していくのを放置しておくと
やがて社会システムの存立基盤をも脅かす。)
●長い目で見ると、「結果の平等」を重視することが
「機会の均等」を保障することになり
世代を超えて社会の活力を保ち続けることができる。
●ドイツには「マイスター制度」があって
12歳という早い段階で、マイスターの道を選べば
そこそこの豊かな生活が保障される。
(職人的な価値を駆逐して、みんなチェーン店化して
アルバイトやフリーターで占めていく社会が豊かな社会か?)