園芸家12カ月 (中公文庫) 価格:¥ 520(税込) 発売日:1996-03 |
チェコの文学者 カレル・チャペック
(“ロボット”という言葉を作った方)が
こよなく愛した「園芸」と
毎月“格闘”する様子を描いたエッセイ。
じっさい、園芸家になってこそ「思いやりのない寒さ」とか、
「強情な北風」とか、「ひどい霜」とかいったような、
いささか新鮮さを失った月並みな文句や、
これに似かよった文学的な毒舌を、
しみじみと身にしみて味わうことができるのだ。
園芸家自身は、もっとずっときれいな、
文学的な表現をつかう。
たとえば、「ちくしょう、ことしの冬はまったく、
糞いまいましい、罰あたりの、べらぼうな、
途方もないひどい冬だ」などと。
園芸家になるには、庭があることはもちろんですが
人間がある程度、成熟している必要があるそうです。
参考:カレル・チャペック(花菜ガーデン公式サイト)
http://www.kana-garden.com/about/karelcapek.html