風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

把瑠都の活躍の陰に

2012-01-25 00:27:28 | スポーツ・芸能好き
 大相撲初場所で大関・把瑠都が初優勝しました。もともと外人力士に特有の、身長198cm、体重188kgの巨躯と、握力が右85kg、左93kgもある怪力を活かし、長い腕で懐が深く、豪快な相撲が持ち味でしたが、下半身が弱いところも外人力士として典型的で、パッとしませんでした。しかし膝を故障してからは、下半身の強化に努め、突き押しにも磨きがかかり、今場所は見違えるような相撲で初日から14連勝をあげました。
 角界のディカプリオと呼ばれていることは、優勝をめぐるニュースの中で初めて知りましたが、確かに整った顔立ちで、なんと言っても陽気で茶目っ気があって、優勝インタビューでは、奥様のエレナさんの内助の功を問われて「ありがとう」って涙ぐんだりして、チャーミングな外人サンで、得していますね。そのエレナ夫人は、千秋楽の国技館に着物姿で現れ、エストニアから駆け付けた義母とともに旦那の晴れ姿を見届けました。確か大関昇進の時にも着物姿でしたが、相撲は国技と言うと反論が出てきそうですが日本古来の伝統芸能であることには間違いなく、そんな日本の伝統芸能に敬意を表しているのでしょうか。その心遣いが嬉しいですね。なお、最近、見た着物姿が嬉しかったのは、このエレナ夫人と、2011年度のFIFAバロンドール女子部門を受賞した時の澤穂希でした。
 閑話休題。今場所12日目、大関・稀勢の里戦では、立ち会いで変化して非難を浴び、あらためて相撲は勝てば良いというものではなく、とりわけ優勝がかかっているような取組では正々堂々が尊ばれ、大関・横綱クラスともなれば勝ちっぷりが重要である相撲の美意識を思い知ったことでしょう。また、千秋楽は、横綱・白鵬の意地か、実力の差か、全勝優勝を阻まれましたが、1強(横綱)5弱(大関)ではなかなか盛り上がりませんし、面白かろうはずもありません。チャーミングな把瑠都のこれからの活躍に期待したいと思います。
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