「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

里山の恵みを実感

2010年05月02日 | 農のある暮らし
飯田での農作業では、信州南部の里山の季節の恵みをたくさんいただきました。

まず、今の時期は筍が伸び放題。農家さんにとっては、竹やぶから畑に侵入してくる厄介な存在でもありますが、その根を切る傍ら、地面からひょっこり顔を出す筍をみつけては、つるはしを改良した鍬で掘り出していきます。掘り出された筍は、煮物・お汁などで美味しくいただくほか、1時間後には直売所に運ばれたり、おこぼれはワンちゃんのおやつになったりと、大活躍です。

また、この時期の飯田地方は、梨とリンゴの花があちこちで咲いています。桃は終わりかけですが、山桜やハナモモも目を楽しませてくれます。足元に目をやると、取りきれなかったキャベツが菜の花を咲かせていました。

作業中、ネギを植えるのに土と向き合っていると、無心になります。鳴き声がするのに気づいてふと見上げると、キジに出会えたりもします。


青空の下、風の音を聞きながらひたすら土に向かうのは、腰は痛くなるけど気持ちはとてもさわやか。農家の方も、「楽ではないけどこういうの好きでな」とおっしゃいます。

もちろん、言葉以上に、天候にも相場にも左右され、収入も安定しない農家の暮らしは楽ではないと思うのですが、都会のビルの中で小さなことにストレスを感じる生活より、余程人間らしく、自然に生かされていると感じられるのは、「他人の芝」なのでしょうか…。


ワーキングホリデー!

2010年05月01日 | 農のある暮らし
に行ってきました。と言っても、年齢制限的に海外には行けないので、
長野県飯田市の農家にお手伝いに行ってきました。

飯田のワーキングホリデーは10年以上も続いていて、WOOFFみたいに農家に寝泊まりして、食事も頂きながら、農作業のお手伝いをするというものです。春と秋の2回、市が大々的に募集して一回に100名ほど参加するようですが、リピーターや自分の都合のよい時に参加する方も多いそうです。年齢層は、通常20代の女性が多いみたいですが、私が参加した今回は、ベテランの方ばかりでした。。。

さて、今の時期は果樹農家で摘花する人が多いようですが、私は家庭菜園で役立つ知識が得られればと野菜農家でお願いしました。

お世話になったのは、ネギやジャガイモを作る農家さん。人懐こい柴犬とともに温かく迎えてくれました。作業は、主に、苗床から20cmほどに育ったネギを一つ一つ植え替えできるようにばらし、赤土の畑に持って行って植え付けするというもの。ネギの茎や根っこを切らないようにほぐしたり、3cm感覚でネギを植えては土をかぶせすぎないようにしたりと、単純作業の割に結構細かい作業で、長くやっていると足腰が痛くなります。

でも、何といっても、標高700mほどの畑の眺望に癒されました。晴天の下、眼下の伊那谷、天竜川の向こうに広がる山並みとその上に雪をいただく南アルプスが見渡せ、気分爽快です。風の音を聞きながら黙々と土と向き合うのは、普段都会で暮らす身には最高のリフレッシュとなりました。

信南地方での農家の暮らしも垣間見れたし、松本一本ネギ、ジャガイモ、梨など、知られざる下伊那の名産品も伺いました。今までよりも、ネギも飯田も身近に感じます。お世話になりました農家さんに感謝。