「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

里山の恵みを実感

2010年05月02日 | 農のある暮らし
飯田での農作業では、信州南部の里山の季節の恵みをたくさんいただきました。

まず、今の時期は筍が伸び放題。農家さんにとっては、竹やぶから畑に侵入してくる厄介な存在でもありますが、その根を切る傍ら、地面からひょっこり顔を出す筍をみつけては、つるはしを改良した鍬で掘り出していきます。掘り出された筍は、煮物・お汁などで美味しくいただくほか、1時間後には直売所に運ばれたり、おこぼれはワンちゃんのおやつになったりと、大活躍です。

また、この時期の飯田地方は、梨とリンゴの花があちこちで咲いています。桃は終わりかけですが、山桜やハナモモも目を楽しませてくれます。足元に目をやると、取りきれなかったキャベツが菜の花を咲かせていました。

作業中、ネギを植えるのに土と向き合っていると、無心になります。鳴き声がするのに気づいてふと見上げると、キジに出会えたりもします。


青空の下、風の音を聞きながらひたすら土に向かうのは、腰は痛くなるけど気持ちはとてもさわやか。農家の方も、「楽ではないけどこういうの好きでな」とおっしゃいます。

もちろん、言葉以上に、天候にも相場にも左右され、収入も安定しない農家の暮らしは楽ではないと思うのですが、都会のビルの中で小さなことにストレスを感じる生活より、余程人間らしく、自然に生かされていると感じられるのは、「他人の芝」なのでしょうか…。