「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

カルカッソンヌを見ずして死ぬな

2021年08月30日 | パリから足を伸ばして

「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」と言われるカルカッソンヌは、ヨーロッパ最大規模の城塞都市で、フランスでも、パリ以外では、モン・サン・ミッシェルに次いで2番目に日本人観光客が多く訪れる地だそうです。

朝の静かなカルカッソンヌ駅。パリ発の夜行列車からカルカッソンヌの駅で降りた人は多くありませんでしたが、早朝から駅周辺では旅行者を見かけたので、この地が観光地であることを感じます。駅前には、城塞と並んで世界遺産である、約240kmにもおよぶミディ運河があります。大西洋岸から地中海までをショートカットする物流の動脈として大きな役割を果たしたそうです。

運河を抜けると城外の下町・バスティード・サン・ルイ。落ち着いた街のカフェでモーニングをゆっくりいただいて休憩。街を歩きながら城を目指します。

 

城下町から川を隔てて城郭までは歩いても行けますが、夜行列車明けで寝不足なこともあり、バスで向かいます。途中の橋からは、彼方に立派な城壁が見えます。

いよいよ城が目の前に。さすがに迫力があります。

 

周囲3km、塔も52もある城郭の周囲を約25分かけて1周するプチトランに乗りました。大人7.5€、子供4€、日本語ガイドもあります。

 

いかにもヨーロッパの中世の城塞、というこの城は古代ローマ時代の要塞跡に築かれたようで、11~12世紀に絶頂を迎えたそうです。キリスト教の異端と言われたカタリ派が拠点にしたものの、アルビジョワ十字軍に敗れ、その後はフランス国王の所有となったとのこと。

プチトランに乗ると、しばらく城壁に沿って一周し、その後城下町に降りて城郭を遠くに望み、また城のメインの入り口であるナルボンヌ門に戻ってきます。

 

プチトランを降りて城の中をめぐります。城の中は土産物屋やレストランが立ち並んでいます。

  

いよいよ天守閣ともいえる13世紀の建物が残るコンタル城へ。城の建物の中をめぐり、城に残る美術品のほか、城壁の上から荘厳な城下の眺めが見られるので、入場(城)料の9€の価値は十分にあります。

    

かつての兵の駐留場所には19世紀末に野外劇場が設けられ、今でも夏の祭りのイベントがここで行われるそう。

コンタル城を出ると、城郭の中にあるサン・ナゼール・バジリカ聖堂へ。11世紀からの歴史を持ち、19世紀に城塞とともに修復されたようですが、中の13-14世紀のステンドグラスは見事です。

 

 

最後は、城塞の中にあるレストランで名物のカスレに挑戦。白いんげん豆やカモ肉、トゥールーズソーセージ等を煮込んだもので、美味しいですがボリュームがありすぎて食べきれませんでした。

たっぷり歩き疲れて、特急で40分のトゥールーズへ向かいました。



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