「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

六ヶ所村ラプソディー

2006年08月26日 | STOP 六ヶ所
青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場の周りで生きる人々を
描いたドキュメンタリー「六ヶ所村ラプソディー」を見た。

これまで、「開発のため」、「国策だから」という理由で、
多くの場所で、伝統的な生活や自然が破壊され、反対運動は
カネで押さえ込まれて来た。
三里塚水俣六ヶ所二風谷など。
白神山地辺野古も危機にさらされた。

一度開発の波ができ、政治や資本主義の渦に巻き込まれると、
あとで間違いに気づいても後戻りできない。
行政・政治家は、過去の決定を否定したくないし、
投下資本を回収したい企業は利益計画を達成することが
至上命題になるから。。。

この映画では、核燃に反対する農家、
仕事が無いから仕方ないと再処理工場で働く労働者、
工場稼動をビジネスチャンスと捉える地元業者など、
様々な立場が描かれている。

仕事が無い、カネにならないから仕方ないという理由で、
開発側に土地を売り渡したり、
原発の仕事を選ぶ地元の人たちを、
原発から生み出される電気を使いながら、
その危険性から遠い所に暮らしている我々は非難できない。

一方で、反対しない人も、
「できれば無い方がよいけど仕方ない」
という人が大多数であるし、今も少数ながら、
「今更反対してどうなる」という周りの声にも負けず、
「核燃に頼らない生活を」と頑張っている人達がいる。

後世に同じことを繰り返さないためにも、
開発の負の側面や、苦しみながらも信念を貫いている
人たちのことを広く伝え、おかしいと思うことには
今からでも「NO」ということが、
現代に生きて開発の恩恵を受けている私達の責任だと感じた。

農業の問題を農村に押し付け、
水の問題をダムのある山間地に押し付け、
基地や安保の問題を沖縄に押し付けてき我々は、
それらに無関心でいられないはず。

「今更私一人が反対しても仕方無い」
「不安だけど国の施策だから」、
と諦めてはいては、戦争や、水俣の二の舞だ。

無力感に負けず一人一人が反対の声を上げ、
連帯して行動を起こさないと、何も変わらない。

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5 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
『六ヶ所村ラプソディー』 (メイコのつれあい)
2006-09-03 23:10:45
『六ヶ所村ラプソディー』、私は東京平和映画祭で観ました。



昨日、『放射能がクラゲとやってくる』の著者、水口憲哉さんの講演にいってきました。

大事なのは、「放射能を海に捨てないで」と言っていくこと。

原燃などはできれば伏せておきたい。

でも、そう言われてしまえば、「捨ててない」、「捨てたっていいじゃないか」とは言えなくなる。

おもしろいと思ったのは、「“大量の放射能を毎日海に捨てる”という、国が許可している事実を信じない人が多い」んだそう。

議員や記者でも、「国がそんなこと許可する訳がない」という人がいるんだとか。



水俣を知ることは、六ヶ所を知るうえでも非常に重要だな、と最近特に感じています。
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コメントありがとうございます (みお)
2006-09-11 23:39:37
確かにそうですね。

水俣はいろんなことのキーポイントになっていると感じます。



ところで、今度六ヶ所村ツアーありますよ。

10月の3連休です。もし興味あれば連絡ください。
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六ヶ所村ツアーについて (けい)
2006-10-01 22:12:48
私も『六ヶ所村ラプソディー』、東京平和映画祭で観ました。 とても考えさせられました。1度現地を訪れたいと思っていましたので、六ヶ所村ツアーについて詳しいことを教えていただけますか?

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六ヶ所村 (みお)
2006-10-01 22:43:52
けいさん



コメントありがとうございます。

あいにく、今回のツアーは結構いっぱいになってしまいました。六ヶ所村ラプソディーにもでてきた「花とハーブの里」に行ってお手伝いをするものです。



またこのブログで報告しますし、

「花とハーブの里」については

ご自分で訪れることもできるようです。

また情報交換しましょうね。
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六ヶ所村ツアーについて (けい)
2006-10-02 19:08:22
お返事ありがとうございました。

ツアーいっぱいとのことなので、またの機会に参加させていただきたいと思います。

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