「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

食育講座で調理実習

2013年06月02日 | 福井でのすろーらいふ

福井市のエコカレッジ、今日は、福井出身で日本の食育の祖とも言われる石塚左玄に学び、実際に彼が提唱したような、地域の食材を使った健康的な食事をみんなで作る、という講座でした。

石塚左玄は、明治時代の軍医・薬剤師で、体育・知育などとともに「食育」の重要性、つまり食べ物が健全な人間を形作るのであり、家庭での食が重要である、ということを説いたようです。その後、彼の説いた「その土地の食べ物を食べることがよい」、「一物全体」、「人間は穀物食動物である」などの教えは、のちのマクロビオティックにつながったとのこと。さらに、2005年に策定された「食育基本法」の理念も、彼の考え方が基本にあるようです。

さて、今日の講座。受講生は地元のシニア層が多いので、「一物全体」や「玄米食のススメ」など、今の若い人やちょっと自然食をかじったことのある人にはなじみがある言葉も、「初めて聞いてびっくり」という方も散見されました。

そんなこんなでグループに分かれて、調理実習がスタート!メニューは、玄米菜食にこだわり、①玄米ごはん、②海草のみそ汁、③ソラマメ入りコロッケ、④玉ねぎと高野豆腐の煮びたし、⑤白玉団子でした。調理室での実習なんて、何年ぶりだろう。。。まあ、ベテランのおばさま方がいるので何とかなるでしょう。

新鮮だったのは、まず、味噌汁の味噌は、米味噌と麦味噌を合わせたのですが、わざわざすり鉢で混ぜ合わせたこと。また、動物性の卵を使う代わりに、コロッケの衣をつけるのに、小麦粉を水で溶いた汁を使ったこと。それから、肉の食感の代わりに使ったコロッケの中のソラマメが美味しかったこと。さらに、一物全体=食べ物は、皮も根もなるべく全部食べるのが栄養的に良い、ということで、玉ねぎの茶色い薄皮も煮出してみました。かなり渋かったですが・・・飲めば高血圧に良いようです。

老若男女6人でバタバタと作業しましたが、まあ何とかうまくできました。梅雨の時期にもさっぱりと良いようです。