「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

ラダックへの旅④

2006年09月13日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
次の日、ようやく朝から晴れ間を見る。体調も回復してきたので朝からインダス川沿いの教育施設の周りを散歩。5:30に起きて牛の世話をしている学生が乳絞りをしている。ヒマラヤから昇る朝日が、インダスの深い谷と周辺の岩山を徐々に照らし、光と影のコントラストは徐々に一面の光に染まっていく。

朝食後、日本から持参した折り紙や独楽、剣玉などの遊びを教えながら学生達と交流。彼らはどこまでも人懐こく、素直で、英語で「I miss youは日本語でなんて言うの?」と私に聞き、「寂しい」と教えると、その覚えたばかりの日本語で他の日本人に想いを伝えている。そのように、素直な気持ちを心のままに出すのが気恥ずかしく感じたり、自ら心理的な壁を造るようになってしまったのはいつからなんだろう?青空の下、名残惜しい別れのときがやってくる。

その後、雪をかぶった山々や眼下に光るインダス川を見ながら、砂漠のような大地を車で移動。まるで映画のワンシーンのよう。

レーの近郊、インド軍が建てた女性のエンパワーメントセンターを見学する。ここの建物は、地元の素材を生かして蓄熱性に富むエコハウスとして作られており、氷点下25度に下がる真冬でも中では暖房が不要とのこと。施設自体は、村の女性が織物や編み物の技術を身につけるための訓練施設で、病院を軍が作るなど、このように軍が民衆のために施設を用意するのは、行政が弱い僻地ではよくあるらしい。

近くの集合住宅では、インド系の顔をした子供たちが遊んでいる。すぐ傍で笑って見つめている男性はチベット系だが、彫が深くてネイティブ・アメリカンのよう。まさに人種の坩堝、という感じでエスニック気分満載。