ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

一番おいしいケーキをどうぞ_2

2011-04-30 18:15:50 | 信・どんど晴れ
「橘さん、製菓部門の方は本当にケーキを作ってくれるのでしょうか?」
徳島から和三盆を持ってきた品田嬢はせっついた。
「まあ、待ちましょう。」
私は冷静だった。
でも、今回のケーキは成功させたいのだ。
小田原の、商工会議所でも出戻りと言われて肩身が狭い私も成功させたいのだ。
夏美さんがやる気を出してくれればいいのだけれども。
「品田さん、そういえばあなたが住んでいる近所にウミガメが來る場所があるとか。」
苛苛している品田さんに徳島の話を振った。
「はい。去年公開されたけれども興行成績はふるわなかった映画kamekoの舞台にもなったのですが・・。」
と品田さんは苦笑しながら答えた。
「この映画のウミガメ監修をつとめたのが徳島のウミガメ研究家貫田光三氏なんですよ。」
とも続けていた。
「彼って、息子たちが夢中になってみているanime怪奇探偵局の登場人物に似ていますよね。」
品田さんは。
「そうみたいです。あのanimeの原作者が貫田氏に会いに行ったようです・・。」
と答えた。
つづく
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一番おいしいケーキをどうぞ_1 | トップ | 一番おいしいケーキをどうぞ_3 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

信・どんど晴れ」カテゴリの最新記事