「うんうん・・。そうなのか・・・。それはよかったな・・・。」
電話に出ている人間は初老の男性である。
携帯に夢中になっている男性を座卓で座りながら御茶をすすっている同じくらいの
女性である。
「風森先生、一体誰と話しでいるんですか?!」
女性は、苛苛しているようである。
「だから、私が話しているのは、小学校時代の教え子だよ。竹崎先生」
苦笑しながら、女性の顔を見ていた。
「せっかく隠岐から松江まで出てきたのに、教え子と電話ですか。」
怒った口調だが、懇願した口調である。どうも風森には、この竹崎という
女性の言葉には参るようである。
「まあ、せっかく隠岐から松江まで出てきたんだから、緩慢話すとしようかな。
それと相変わらず、怒っているようだけれども、旦那さんも・・・。」
風森は、言葉を開こうとしたが・・・。
「もう其れは言わないでください。それが私の癖です。そのせいで
隠岐の小学校の児童からはイカルだなんて、どこかの漫画家みたいに言われているんですよ。」
竹崎は自分を真剣に見ろと言わんばかりに、風森をみた。
つづく
電話に出ている人間は初老の男性である。
携帯に夢中になっている男性を座卓で座りながら御茶をすすっている同じくらいの
女性である。
「風森先生、一体誰と話しでいるんですか?!」
女性は、苛苛しているようである。
「だから、私が話しているのは、小学校時代の教え子だよ。竹崎先生」
苦笑しながら、女性の顔を見ていた。
「せっかく隠岐から松江まで出てきたのに、教え子と電話ですか。」
怒った口調だが、懇願した口調である。どうも風森には、この竹崎という
女性の言葉には参るようである。
「まあ、せっかく隠岐から松江まで出てきたんだから、緩慢話すとしようかな。
それと相変わらず、怒っているようだけれども、旦那さんも・・・。」
風森は、言葉を開こうとしたが・・・。
「もう其れは言わないでください。それが私の癖です。そのせいで
隠岐の小学校の児童からはイカルだなんて、どこかの漫画家みたいに言われているんですよ。」
竹崎は自分を真剣に見ろと言わんばかりに、風森をみた。
つづく
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