ブルーシャムロック

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晋・雲伯風土記_3

2010-09-14 12:23:59 | 信・どんど晴れ
「今歸った。」
妻の浪江にひとこという。
「今日は早かったですね。いつも回想すると2時間ぐらい粘るのに。」
史伽は苦笑した。
「ああ。新作のアイディアが浮かんだ。」
そう言って、自分のpcの置かれている仕事場に赴いた。
彼の仕事場には、
小説を書くpc,他に小説の参考文献の書籍が所狭しと並んでいる。
他に図書館で借りてきた、インカ帝国と、リャマ、ラクダ、エジプト、
イラクと書かれた書籍が置かれていた。
「今度の、アイディアは・・・牧場が舞台だ。」
彼が執筆している小説ジャンルはラブコメだ。
「此處の牧場はリャマとラクダを飼っている風変わりな牧場なんだ・・。
そこで牧場の若き飼育員が恋を繰り返すんだ。」
かちゃかちゃとキーボードを叩きつつぼさぼさした髪を書く、利一郎。
独白が一階にまで届いてくる。
「始まったか・・私が出来ることは、お父ちゃんに栄養のある物を
食べさせることかな・・・。」
妊娠したお腹を摩りながら,浪江は笑っていた。
つづく
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