不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

山羊の頭なスープ_1

2010-09-02 20:32:25 | 信・どんど晴れ
「でさー、なんでこんなことをやろうと思ったわけ?」
松本佳奈はハンドルを握っている女性に聞いた。
「そうだねー。關東でおおそれた事をやってみたいとおもったのー。」
この語尾上がりのハンドルを握っている女性の名前は小禄。
下の名前は解らない。
ただ解ることは・・。。
「小禄さん、あんた出身沖繩の浦添市とかいう場所だっけ?」
佳奈は聞いた。
「そうだよー。両親は宮古島の出身だけれども。」
小禄は助手席の人に返事をした。
「なるほど。山羊汁って浦添でも宮古でも食べるんだ・・・。」
佳奈は車の荷台に載っているものをちらりと見た。
小禄嬢の親戚が神奈川縣の鶴見から川崎に住んでいて、その親戚の家から
山羊汁用の山羊肉を買って、佳奈が住んでいる三浦金沢市の自宅に戻る途中である。
「私のシマの加計呂麻島でも山羊は飼っていてする。」
佳奈はシビアになった。もう慣れっこだったが、其れを食する習慣のない人間が
こんな物は食べるだろうかという迷いのような物がある。
「佳奈さんも同じ~、私も子供の頃宮古に行ったとき、山羊をする處を
見たときは、どきりとしたけれども、見ているとなれるんだよね。
今のはBlock肉だから気持ち悪く思わないけれども・・・。」
小禄の話しを聞いて、ますます顏が険しくなる佳奈。
其れを解らない小禄。
つづく
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ぷりぷり市物語_(最終回) | トップ | 山羊の頭なスープ_2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

信・どんど晴れ」カテゴリの最新記事