ブルーシャムロック

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下北沢での会話

2013-06-04 19:40:49 | 信・どんど晴れ
「横手さん、なんであんたはそこまで下町を嫌うんですか?」
みんなで下北沢に来ていたとき、横手淡雪に私は疑問になって聞いた。
この街には、Roommateと一緒にきた。
先日は渋谷に赴いた。
私、松本佳奈は東京というと下町というImageばかり強い。
「佳奈ちゃん、上野に代表される下町は北の玄関口という性格が強いのよ。」
高槻久留実が言う。
「北の玄関口か。私にはその微妙なところが分からないんだ。いつも横手さんは苦虫を
かみつぶして、下町に恨み言を言っている。」
横手嬢は思い出したくないように、
「北の玄関口という形で東北の人間が固まってしまって下町の空気に取り込まれるのが嫌い。」
また、下北沢を代表するSpotをGuidebookと照らし合わせながら答えた。
下町に対して、この下北沢、先日赴いた渋谷に対しては彼女は好印象である。
私は漫画で読んだ下町が関東・東京なのだ。今自分が居る場所はまるで
別世界だ。
「私の高校時代のClassの親戚がある程度關東だったら、下町と言われる場所の人ばっかり
だった。ねぇ、佳奈ちゃん?あなたちょっとまえ大阪も奄美の人が多くてがんじがらめ
にされるといったじゃない。それと同じくらい下町が私は苦手。」
横手淡雪は古着屋の看板を見上げた。
「私は下町も今住んでいる神奈川県の街も同じような者だよ。」
高槻久留実が頭の先で腕を組んで劇場を見た。
「へぇ。」
私、松本佳奈は狐につままれたように言う。
「佳奈ちゃんは、吉祥寺とか、住みたいと思って居るのかな?」
横手淡雪は言う。
私は一瞬考え
「さぁ。」
と答えた。
「私は断然吉祥寺か、渋谷か下北沢かな。あの下町の空気から逃れられるならば。
で、なければ神奈川縣か。」
横手嬢、やたら張り切っているのだ。
「そう。私今度一人で下町に行ってみるよ。」
私は言う。
「私は成行で神奈川縣の学校に通っただけ。他に受けた大学は聖リリアン大学だ。」
高槻久留実は述べた。
彼女は、あまり關東はただ進学で来ているから下町も下北沢もリリアン大学がある
多摩もこだわる必要が存在しないのだろう。
「で、神奈川縣の方が受かった。」
高槻さんは述べた。
「北陸の人って東北人の私同様上野駅のヘビーユーザーという顔を持っている
一方で下町には無頓着よね。」
横手淡雪は高槻さんに質問した。
「どうしてか分からない。關東における銭湯の出身者は石川・富山・新潟の人が多い
というけれども、その銭湯は下町にもあるし、神奈川縣にもある。」
高槻久留実は鼻歌も雑じっていたようだった。おそらく關東に来た先人たちが
下町・神奈川縣双方で商売を営んだように、石川県出身の彼女も
關東であれば、何處でも学べるし、なおかつ就職できると思っているようだった。
私は何も知らないで關東に来たのかな。
「佳奈ちゃん。」
私のRoommate2人が、言う。
「ただ、闇雲に上京したって關東の會社に就職ができないよ。」
私はこれに対して
「大丈夫だよ。」
と言った。
二人は何か不安そうだった。
おわり
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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-06-04 21:02:20
読みやすいのですが、ルー大柴のような英語が挟まれるとスラスラと読みにくいです。
そこがアイデンティティなのだと思いますが…
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