ブルーシャムロック

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人は、退出下さい。

城ヶ島行/7

2009-03-19 21:54:59 | 信・どんど晴れ
すっかり、お腹がいっぱいになった私たちは、島にあるハイキングコースを回ることに
した。
「結構山だね。」
彰は苦笑していた。
「山だな。私は何ともないのだが。」
2人顔を見合わせて、ハイキングコースを登り始めた。急な階段を
一歩一歩づつ上っていく。
笹とも竹ともつかない植物が自生していて、暗い。
「私の島とか大島じゃあ琉球竹って言う植物が生えているが、關東のこれは
ほそいな。」
いけどもいけども、笹のような植物と、木ばかりの風景が開けない
場所に、私は辟易しようとしていたが。
「昔遠足に行った田沢湖の森も自是うっそうとしていた・・。」
彰も昔のことを思い出していた。
方向版に、灯台という文字が出てきた。
「灯台か。なんだか見てもいいかもしれないな。」
私は少し足が速くなっていた。
「足が速くなっているね。灯台という文字に惹かれたんだ。」
彰は皮肉を言う猫口になっていた。
「きさん、猫口だよ。」
そう言おうとした矢先、彰が
「珍しい水鳥だ。」
と思わず声を上げた。
木や竹が自生している横から、太陽が漏れている。そこからのぞいてみると
米粒のようなSizeながら、水鳥が見えている。關東のことを知らなければ
此處が關東だと思わないかもしれないという場所である。
「へぇ。ウチの郷里にあったかなぁ。」
私は思いつかない。
程なくして灯台に到着した。
また、Hotelのあった場所同様岩だらけの寂しいところに灯台が建っている。
正しくはPole といった方が正解だ。
「これが灯台。ちゃちだな。でもこれがハイテク時代の灯台なのかもね。」
無い頭脳を絞って、私はそういった。
「そうだろうね。こういう感じで今は船の航行が出来る。話を聞いていると、佳奈ちゃんの
出身地の大島海峡も船の往来が激しいから、ハイテクで制御できるでしょ。」
と、勉強が出来る子らしい答えが出ていた。
「お姫様。そういうことだな。私はただ何ともなしに、船の航行をみていたから・・。」
とその岩の上に立つポールを私は眺めていた。
つづく
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城ヶ島行/6

2009-03-19 21:54:00 | 信・どんど晴れ
「さぁ、渡るぜ。」
私はゆっくりと三崎港から橋を渡り始めた。
数分の跡、島に到着した。
「こんな島なのか。」
彰は辺りを見回していた。
「数分後に食道や土産物が売っている地域に到達すると聞き及んでいる。」
事前に私が調べたことを彰に話す。
「へぇ。昼食はどうしようか?」
「適当に、食べるから安心せいや。」
といって、車を走らせていた。
しばらくして車を駐車場に止めた。
「正座りっぱなしだから、なんだか足を伸ばしたいね。」
彰は背伸びをした。
観光客がいろいろな場所からきているらしく、Numberには横浜ナンバーだけではなくて
多摩ナンバーなどの東京付近からきているようである。
「結構有名な、観光地だ。」
土産物売場を見ているのだけれどもどうにも食べるにはなぁ・・・。
「あっ。こっちを見てみろよ。」
私は、金属製の観光案内所をみていて、こういった。
「ここら辺にHotelがあるみたいだから、此處のホテルのレストランがうまいかも。」
彰は・・・。
「そこだったら、なんとかまともなものがあるかもしれない。」
そういって、島の内部を歩く。
「なんだかテレビで見た江の島みたいだ。」
Hotelに続細い道を彰はそう形容した。
「江之島か、行ったことはあるのか?」
少々意地悪い質問を彰にした。
彰は首を横に振っていた。
数分歩くとHotelがあった。
眼前が、海である。三浦半島の突端に存在するから、おそらく外界だろう。
加計呂麻島のうみなんて問題にならないくらい荒く、なみが白い。
周囲には、火星のような岩場が広がっている。
「すごいよね。かつてウルトライダーの撮影があったと聞いているよ。」
ウルトライダーが撮影されたのは、1960/70年代頃。
こういったところであの名場面が撮影されたと思うと・・・。
「はっはっは・・。ウルトライダー、もう逃げられない・・・。」
彰が ウルトライダーの何話かの名場面を再現していた。
「彰、こんなことをしとらんでHotelにはいろうか。」
私はそう促した。
お昼には少し時間が過ぎていたものの、昼食時である。
結構人が入っていた。
Waitressのような人の案内で私と彰は席に座った。
メニューを見て、私はラーメンを、彰はチャーハンを指した。
「これならばフタリで半分こにしよう。」
つづく
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