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人類の闇。昔から現在に引き継がれてきた身も凍る15の精神的拷問

2016年09月09日 | 世界びっくりニュース
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 肉体的拷問よりも過酷な精神的拷問。中世やそれ以前の時代、数多くの精神的拷問が行われていた。そうした手法の多くは現代にも引き継がれており、政府の秘密機関などで今も利用されている。

 精神的拷問によって肉体が傷つくことはないが、その爪痕は心の奥深くに残る。もっとも有名なものは取り調べなどで行われる睡眠妨害や感覚の遮断だろう。また、肉体に危害が加わることはほとんどないとはいえ、精神的拷問と肉体的拷問は密接に関連している。肉体的拷問による苦痛や恐怖それ自体が精神的なダメージを引き起こすからだ。

 以下では人類が作りあげた狂気の精神的拷問を紹介する。いずれも心を衰弱させ、恐怖を植え付けるには効果的な手法であることが証明されている。

15. 強請り(強迫)

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 強請りは精神的拷問の1つだと考えられている。メリアム・ウェブスター辞典によれば、強迫(blackmail)とは、言うことを聞かなければ秘密をばらすと脅す犯罪のことである。その目的は金銭であることもあれば、パートナーが自分のもとに留まるよう強制するといった人間関係であることもある。

 イングランドではある強請り事件がきっかけで2015年に法律が施行されている。恋人から別離を切り出されることを恐れた男性が、別れるなら自殺すると脅迫したのだ。また、彼は恋人のSNSを監視し、友人関係も束縛した。この男は強制と支配の罪で15ヶ月の懲役刑が科された。


14. 長時間におよぶ尋問

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 尋問では自白を取り付けるために精神的拷問が利用される。これは必ずしも法で認められているわけではないが、捜査当局の常套手段だ。

 尋問で使用される方法の合法性、あるいは残虐、非人道的とされる方法については、以前から様々な議論がある。赤十字国際委員会が発行した精神的拷問に関する文書によれば、尋問の際の拷問には、身体を物理的に攻撃するものや、実際に肉体的な苦痛を引き起こすもの以外の手法も含まれている。尋問で使用される精神的な手法としては、人の感覚や人格を乱すようなものもしばし挙げられる。

 警察の尋問では、長期間拘束し、質問や非難、あるいは脅しなどが行われることがある。警察は容疑者に自白を促し、罪を認めさせる様々な手法を用いている。


13. 睡眠剥奪

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 2014年、アメリカ上院諜報活動特別委員会が公開した報告書では、9/11同時多発テロ事件後にCIAが行っていた拘禁と尋問について取り上げられた。それによれば、睡眠剥奪がもっともよく利用された”強化尋問技法”の1つだったという。
 
 睡眠剥奪による拷問を行うには、最大180時間隔離する必要がある。この間、対象者は立ちっぱなし、あるいは無理な姿勢をとらされる。睡眠を剥奪された人間は幻覚などに苦しむようになる。

 これは消耗性の精神的拷問で、生物機能の深部に打撃を与える。人間の精神および肉体的健康は、適度な長さの睡眠に依存する。睡眠不足が極端なまでに進行すれば、肉体に対する拷問以上のダメージと苦痛が引き起こされる。

 睡眠剥奪による初期症状は、疲労、苛立ち、集中力の欠如だ。これがさらに進むと、読解力や会話能力の低下、判断力の低下、体温の低下、食欲の増加といった症状に苦しめられるようになる。


12. ガスライティング

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 ガスライティングとは、犠牲者に自分の記憶、認識、正気を疑わせるよう仕向ける行為だ。加害者が以前に行った嫌がらせを否定したり、犠牲者を当惑させるような奇妙な出来事を起こして見せたり、様々なやり方がある。
 
 この用語は1938年の演劇『ガス燈』にちなんだもので、臨床や学術研究論文でも使用されている。

 ガスライティングは社会病質者やナルシストが意識的あるいは無意識的に好んで使う。社会病質者はしばしば社会規範や法律に違反し、他人を利用するが、一見魅力的で自信に溢れている。こうした人物は自分の不正を否定し、そのあまりに被害者が自らの認識を疑うことすらある。

 別のよくあるケースは配偶者に対するガスライティングだ。例えば、加害者側のパートナーが自分の暴力行為について頭から否定するといったことがよくある。


11. 独房監禁

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 独房監禁は数世紀にわたって利用されてきた精神的拷問の手法だ。現在でも行なわれており、囚人を狂気に陥れる。

 人が完全に隔離された状態で、何もすることもなく数日、数週間、数ヶ月と過ごすと心からの恐怖を味わうようになる。人との関わりが絶たれるとかつて精神的に安定していた人物であっても鬱や不安症を患うようになる。

 独房監禁された囚人は孤独と戦うために独り言を口にし始める。同じ目に遭っている囚人がほかにいたとしても、お互いに会話できるような場所にはいない。これにより精神的な苦痛はおろか、肉体的な苦痛まで生じるようになる。

 今日では独房監禁は人権問題であるとみなされることが多い。また、独房監禁の適用には人種差別的な色合いも見て取れる。それを示唆する証拠がありながらも、アメリカにおいて独房監禁に関する統計を残す義務は存在しない。


10. ホワイトトーチャー

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 ホワイトトーチャーとは、感覚の遮断を用いた精神的拷問で、光、音、臭い、触覚、味といった刺激を一切遮断してしまう。イランなどの中東諸国で政治犯を対象によく使用される。また、CIAでもテロの容疑者から自白や情報を引き出すために使われるようだ。

 視覚や聴覚を遮断するために目隠し、フード、耳栓などをよく使用する。また、より複雑な器具を使って、嗅覚、触覚、味覚、さらには温度や重力に対する感覚まで奪うこともある。

 特に光や音を奪うことで、人間の心理状態に劇的な影響を与えることができる。犠牲者は幻覚を見たり、嗅覚が鋭敏になったり、さらには部屋の中に何か邪悪な存在がいると錯覚するようにもなる。


9. ノータッチトーチャー

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 ノータッチトーチャーはかつてアメリカで使用されていたと噂されるものだ。今日、政府はこうした拷問が行われているという主張を否定している。

 拷問に使われる技術は国家機密に分類されており、これを耐え抜いたアメリカ市民からのリーク情報があるだけだ。どうやら、復讐、罰則、取り調べ、行動の矯正に使用されていたらしい。しかし、この類の拷問は信頼性に乏しく、しばしば虚偽の自白を引き出すことになる。

 ノータッチトーチャーの手法としては、躁鬱状態、記憶の改ざん、電気ショック、不安や恐怖、強制的に病気にする、性的に不快なポルノグラフィー、個人的あるいはスピリチュアルな中傷、心理的脅迫などを利用するものがある。人を限界に至らせるまでに数日から数ヶ月かかることもある。


8. 永久的かつ重度の外見損壊をほのめかす脅し

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 人の外見を永久的かつ重度に傷つけるとほのめかす行為も精神的拷問だ。実際に外見を損壊させる必要は必ずしもなく、脅迫だけで精神的には相当堪える。また、精神状態を変化させる物質あるいは感覚や人格を阻害する手法の使用をほのめかすこともある。

 定期的に肉体的拷問をチラつかせることで、慢性的あるいは長期的な精神的なダメージを与えることができる。この類の拷問では、その暴力行為の程度を徐々にかさ上げしつつも、怪我はまったく負わないために、犠牲者が外傷の影響を軽視するようになる。

 また、こうした性質ゆえに、例えば訴訟などにおいて、このタイプの拷問を味わったことのない人がその苦痛を理解することは難しい。


7. 羞恥刑

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 公で辱める行為は精神的拷問独特のものと言えよう。例えば、知らぬ間に裸の写真を撮られて、それを公の不特定多数に配布するようなことがあれば、羞恥刑の一種である。

 これは学校でのネットを介したいじめの一形態としてよく見られる。中高生は誰かに見られるとは少しも思わずに、不用意に自分のヌード写真を人に送りつけることがある。するとそれをもらった人物がクラス全員にばらしてしまうのだ。また、こうしたことはコミュニティでもしばしば発生し、多くのケースで被害者が恥ずかしさや悲しみに耐えられずその地域を去ることになる。

 原始的な部族社会では、羞恥刑の矛先は本人だけでなく、その家族にまで及ぶ。血縁関係にあるという理由だけで、被害者になってしまうのだ。


6. 中国式水責め

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 この精神的拷問は水滴を拘束された人間の頭部に延々と垂らし続ける。水滴は肉体に直接触れているが、それ自体は肉体を傷つけることがないために精神的拷問に分類される。それでも執拗なまでに垂れ続ける水滴は、意識を朦朧とさせ、多大なまでの精神的苦痛となる。

 この拷問は15、16世紀イタリアのヒッポリトゥス・デ・マルシリース(Hippolytus de Marsiliis)が編み出したものだ(その名称は、ハンガリー生まれの手品師ハリー・フーディーニが考案した中国式水責め房に由来すると思われる)。岩に垂れ続ける水滴が、やがては穴を開けるところを見た彼は、これを人体でも試してみたのだ。

 かつての中国式水責めでは、犠牲者を裸にして見物人に嘲笑させたりといったこともあったと言われている。


5. 音楽の拷問

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 楽しいはずの音楽は拷問にも使われることがある。音楽の拷問は、拘留中の人物に対して、大音量の音楽を絶え間なく聴かせるものだ。現在、欧州人権裁判所と国連が取り調べ中に大音量の音楽を流すことを禁止している。
  
 極端に音量の大きい音楽が作り出す振動は、人間の骨にまで響き、精神的な苦痛を与える。音楽の拷問は20世紀の全体主義政権下でよく使用されたものだが、様々な状況において中世から現在まで続く精神的拷問だ。

 大音量の音楽は今日の文化において他人に大きな迷惑をかけるものと認識されている。音楽を無理やり聴かされることで、睡眠まで妨げれてしまう。
 
 ちなみに、CIAでもっともよく使用されるのは、エミネムの「The Real Slim Shady」、ドープの「Take Your Best Shot」、クリスティーナ・アギレラの「Dirrty」、デヴィッド・グレイの「Babylon」だそうだ。


4 環境操作

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 環境操作は、ほとんど気がつかないような変化に対して段階的に適応させることで、抑留者に心理的な強制を強いる環境を作り出すことをいう。各段階は非常にささいな変化であるので、そこに強制を生み出す効果があったとは気がつくのは、せいぜいずっと後になってのことだ。集団の中で行うことも可能で、犠牲者はしばしば仲間だと思っていた人物に騙されることになる。

 環境操作は心労をを引き起こし、認知プロセス、価値観、考え、態度、規範、推論、意思決定といった能力に影響を与える。また、こうした行為には、情報や意見を突然拒絶し、話し合える話題を制限し、コミュニケーションを厳しく統制するといった行為も含まれる。

 自分の意思によらぬ環境の変化によって無力感に苛まれるようになる。当然、不安感も増大する。


3. ストレスポジション

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 ストレスポジションとは、体の筋肉に過大な負荷がかかるような姿勢のことで、服従ポジションとも言われる。例えば、つま先立ちを強いられたり、しゃがんで太ももが地面と水平になるよう強いられたりするような状況だ。最初は強い不快感を覚えるが、やがては激しい痛みに変わってくる。

 これはグアンタナモの収容キャンプでよく行われていた。そこでは座った者に座り直すことを許さなかったり、立っている者に起立の姿勢を強制するといったことがあった。

 また、吊るし刑もこの一種だ。肩に過度な負担がかかり耐え難い苦痛が生まれ、ときには脱臼、あるいは神経や靭帯が損傷を受けることもあった。


2. 薬物による拷問

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 罰則あるいは情報を引き出すために向精神薬などの薬物を用いることである。精神的苦痛、不安、精神的混乱、金縛り、見当障害などのストレスを与えることで、服従を強いるためのものだ。

 薬物による拷問は中東でよく使用された。依存性のある薬物を無理やり投与し、禁断症状が現れる頃を見計らって投与を中止。尋問を開始する。言うことを聞けば薬物を与えるが、服従しない場合は禁断症状によって苦しむことになる。

 ブラジルでは70年代に薬物による拷問が行われていた。その手法は、舌や陰嚢にアルコールを注入したり、てんかんを起こすような薬物を投与したりするものだ。また、電気ショックを与える際に筋弛緩剤を与えると、肉体的な怪我を最小に抑えることができるという。


1. 恐怖症の利用

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 これは犠牲者が自分の苦手とするものを知られてしまった場合に利用される。加害者はその人間が特に恐怖を覚えるような状況を作り出す。例えば、蛇が大嫌いな者を蛇だらけの部屋に閉じ込めたりといった具合だ。あるいは蜘蛛嫌いならタランチュラがうじゃうじゃいる部屋に閉じ込める。剛毛の生えたタランチュラが体の上を這い回る恐怖は如何ばかりだろうか?
 
 このトラウマになるような恐怖に向き合うより、しばしば人は心を閉ざし、放心状態に陥る。加害者は高所に対する恐怖や血に対する嫌悪感などありとあらゆるものを利用することができる。

 こちらもCIAのお気に入りで、グタンタナモの収容所、アフガニスタンやアメリカなどの施設でもよく使われていた。

via:15 Most Shocking Forms Of Psychological Torture Used On Humans

 みんなはこの15の精神的拷問の内どれが一番きついと思った?私はある種の恐怖症を持っているので、その恐怖症を利用されるとかなり大打撃となるな。睡眠剥奪とかもやばいかも。

☆ネット拷問はないんかいな!

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進化してもその名残は体の中に。知られざる10の人体の不思議

2016年09月07日 | 世界びっくりニュース
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 20万年以上にも及ぶ時間の中で、私たちの身体は大きく変わって来た。いわゆる進化というやつだ。だがそれでも未だに必要無いと思える10の器官や部位は存在する。

 盲腸などがいい例だが、ここではそんな10の体のパーツを見ていくことにしよう。

1.尻尾

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 まだ母親のお腹の中にいる頃、我々にも尻尾があった。

 全ての哺乳類は子宮にいる間に尻尾を獲得していくのだが、人間だけは極めて稀なケースを除いて、尻尾を胎児の段階で無くしてしまうのだ。尾てい骨というのはその名残であり、貴方の先祖に尻尾がついていたという証拠なのである。


2.第三のまぶた

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 我々の目の涙腺のすぐ横の目尻には第三のまぶたの名残があるという。

 多くの爬虫類や鳥類、そして少数の哺乳類は第三のまぶたと言われる「瞬膜」を持っている。瞬膜はまぶたから水平方向に動く半透明の膜であり、眼球に水分を補給し、異物から眼球を保護する役割を持っている。現在、人間の身体にある瞬膜は眼球の水分を絶えず交換する為に水分を涙管へと送る役割を担っている。


3.親しらず

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 親不知に苦しめられいる人も多いだろう。

 この最後に生えてくる奥歯は、私たちがまだ顎の大きかった原始時代に、木の実等を噛み砕く為に使われていたのではないかと考えられている。文明が発達した現代において、この奥歯は全く意味を成さず、欧米では取り除かれる事が多い。


4.ダーウィン結節

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 地球上の人類の4人に1人が持っていると言われている「ダーウィン結節」は、耳の上部に少しだけ突き出た部位である。かの進化論学者チャールズ・ダーウィンにちなんで名づけられた。この部位は多くの猿に存在し、私たちが他の霊長類と同じ道を辿って来た事を証明する部位なのだと言われている。


5.耳だけを独立してピクピク動かせる人

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 まるで猫のように耳をぴくぴくと動かせる人がいる。その人は外耳介筋を動かしているのである。猫や犬などの哺乳類は音を集中して聴くためにこの筋肉が発達している。

 我々の先祖はそういった能力を持つ必要が無くなったため、次第にこの部分の筋肉が衰えて行ったのである。耳をピクピク動かせるからと言って、聴力に優れているわけではないのが残念だ。


6.もう一つの鼻「ヤコブソン器官」

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 ヤコブソン器官は象からトカゲに至るまで、多くの生物に存在する重要な嗅覚器官である。写真に写されているのはメキシコドクトカゲであり、彼もまたこの器官を持っている。

 幾つかの研究において、人間の鼻腔内にはまだこの器官が備わっていると言われている。しかし人体の構造上、ヤコブソン器官と思われる場所には神経が繋がっていないので、特に意味の無い器官になっていると言えるだろう。


7.長掌筋

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 人類の85%は長掌筋という肘から掌の付け根を繋げる節が存在する。

 サル目の中ではこの筋を木登りに使ったりするものが存在し、猫や他の生物の間では爪などをしまう為に存在している。この筋を持っているかどうかを簡単に調べる方法は、同じ手の小指と親指をくっつけてみる事だ。もしもあなたにこの筋が存在しているのであれば、ぽっかりと浮かび上がってくる事だろう。うん、私もあった。


8.ベビー・アニマル・グリップ

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 手掌把握反射と言われるこの条件反射は原始反射の一つであり、まだ5ヵ月未満の幼児に見られる掌の反射運動である。

 この反射運動は原始時代、私たちが母親の体毛にすがりつくために身についた物であり、5ヵ月未満の幼児の掌に何か重いものを乗せると指が反射的に握りしめる動作をする。


9.鳥肌

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 恐いものを見た時や、少し寒くなった時に現れる鳥肌は毛穴の周りに存在する小さな筋肉「立毛筋」が収縮する事によって毛が立ちあがる現象が発生するのである。

 私たちの先祖は何かに恐れを抱いた時、立毛筋を引き締め、毛を立てる事で自らを大きく見せていたのではないかと言われている。また、毛と毛の間に空気を取り入れる事で体毛による保温効果を引き上げていたとも言われている。


10.ブランチ・グラッバー

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 足底筋を持たない現代人は10人に1人しかいないという。例え人体にあったとしてもあまり意味を成さない筋肉の一つである。

 足底筋は類人猿の生活で重要な器官であった。かかとの少し後ろにある足底筋はつま先まで続く長い筋肉であり、主に足裏で小枝や物を掴むために使われるのだ。


☆ちゅことは、まだ進化の途中と言うわけか?

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哲学者が考えた奇妙な10の思考実験

2016年09月05日 | 世界びっくりニュース
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 知の探求者であるところの哲学者というものは常に何かを考える病に取りつかれているものだ。そしてそれを検証しようにも、倫理的観点から実験できないこともあるし、折角実験の許可が与えられたとしても、単純に現実的にできないこともある。

 そうした場合に頼りになるのが思考実験だ。ここでは哲学者たちが世界を理解しようと考案してきた10の奇妙な思考実験をご紹介しよう。

10. ビュリダンのロバ

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 1匹のロバが2本の分かれ道のそれぞれの先にまったく同じ量の干し草を見つけた。干し草までの距離はまったく同じだ。お腹がすくにつれ、どちらに進むかの決断はますます重要なものとなってくる。どちらの干し草がよりお得だということはない。さあ、どちらを選ぶのか? 決断がつかないままにロバは餓死してしまう。

 これは14世紀の哲学者が考案したとされる思考実験で、アリストテレスも類似の問題を考察している。実際にやってみればいいのだろうが、ロバを入手しても、まったく同じ餌を探すのは非常に難しいだろう。理性や理論を強調しすぎると死んでしまうので、自由意志が必要であることのたとえ話とされる。


9. 洞窟の比喩

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 プラトンが考案した洞窟の比喩は、彼の現実に対する考え方を説明する。プラトンにとって現実とはより高次の現実の影に過ぎなかった。すなわちこうだ。

 あなたは洞窟の中で鎖につながれていたとしよう。見えるのは目の前の壁だけだ。そばに同じく鎖につながれた人々がいるようであるが、姿を見ることまではできない。背後には炎があるらしく、壁を照らしている。炎と壁の間を人が通るたびに、壁に影が映り、音がこだまする。あなたが知ることができるのは、そこにある影だけである。

 あるとき自由になり、後ろを振り向いた。するとそこには炎とそれに照らされ影を伸ばす物があった。また洞窟からも抜け出すことができた。太陽の光で目がくらむが、現実をついに知ることになる。だが、鎖につながれている他の人々に現実の真の姿を伝えても頭がおかしいと思われるだけだ。


8. 中国語の部屋

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 あなたは中国語がまったくわからないとしよう。ふと気がつくと、ある部屋の中に閉じ込められており、そこには1冊の中国語の本とあなたの母国語の指示書が置かれていた。

 すると中国語が書かれた1枚の紙が差し入れられてきた。そこで指示書にしたがって、そこに中国語を書き込み、部屋の外に出した。部屋の外にいた人は、まるであなたが中国語を完全に理解しているかのような印象を受けるだろう。

 これはジョン・サールがチューリングテストを発展させて考案したものだ。もしコンピューターを相手に私たちがまるで会話をしているかのような感覚に陥ったとしたら、それは知性があるということなのだろうか? 部屋の中の人はコンピューターと同じ働きをしている。わけがわからないままにただ文字を書いているだけなのだ。


7. パーフィットの分離脳

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 デレク・パーフィットは心身一元論を研究した人物で、永続的に安定したアイデンティティという概念を疑った。

 たとえば、完全な脳移植が実現したとしよう。そこで、あなたの脳を取り出して、2つに切り分け、それぞれをクローンの体に移植した。2人のクローンが目覚めると、あなたの記憶を思い出し、あなたであるかのように考え、感じるようになった。どちらもあなたであると主張している。今やあなたは2人いるのだろうか? それとも、あなたを半分にしたことであなたは破壊されたのだろうか?


6. スワンプマン(沼男)

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 まるで古典美の響きを持つ「自心を知ること(Knowing One’s Own Mind)」という論文で、ドナルド・デイビッドソンは心身一元論を発展させた。

 ある日、男が沼の中を歩いていた。そして不運にも雷に撃たれて死んでしまう。神の悪戯か、さらに沼に2度目の落雷があり、そこにあった原子に化学反応を起こし、その男とまったく同じ構成のものを再現してしまう。この新たに誕生した沼男は沼から這い上がり、死んだ男と同じようにそれまでの生活を送るようになった。自分がまるで違う存在であることなどつゆも知らず。

 はたして死んだ男は本当にひどい目に遭ったのだろうか? 沼男は死んだ男と同じ存在なのであろうか? この問いに答えるには、転送器の発明を待たねばならない。

5. 水槽の脳

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 実はあなたは自分の目でこの記事を読んでいるのではないとしたらどうだろうか? 本当のあなたは水槽の中に沈められた脳なのだ。

 あなたは様々な状況を認識していると思い込んでいるが、それは剥き出しの脳に感覚データが与えられている結果だ。あなたが見聞きし、触れるものすべては灰白質に流れる電気信号でしかない。このシミュレーションシステムが完璧なものであれば、あなたの存在の性質を反証することはできない。


4. 功利の怪物(Utility Monster)

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 功利主義とは、最大多数の最大幸福を旨とする規範だ。いかにも完璧に聞こえる教条の限界を示すのが、この思考実験である。

 ある科学者が普通の人よりも物事から功利を引き出せる存在を作り出したとしよう。私たちはケーキを食べれば、一定の幸せを感じるだろう。しかし、功利の怪物はその1,000倍の幸せを感じることができる。もしケーキが1つしかなかったとしたら、最大の幸福を得るためにそれを功利の怪物に与えるべきだ。ケーキが2つであっても、2つとも与えるべきだ。功利の怪物が一般人よりも多くの幸福を得ている限り、功利主義では大多数の人々を不幸にすることになる。それでも世界全体で見た場合の幸せの総量は最大のものなのだ。


3. ヴァイオリニストの比喩

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 功利主義については、個人の権利を重視する立場からも批判されている。今、臓器移植を待つ人がいるとしよう。あなたは臓器の入った歩くバッグのようなものだ。あなたは幸せかもしれないが、数名の患者に臓器を与えれば、それ以上の幸せが生まれることだろう。したがって、功利主義に従えば、あなたを殺して臓器を与えるべきことになる。

 ジュディス・ジャービス・トムソンは次のような思考実験を考案した。ある朝、あなたが目をさますと、ある意識不明のヴァイオリニストにつながった状態であることに気がつく。その人物は病気で、生かし続けるにはあなたの血液が必要だった。そこである音楽の愛好家の一団が前日の晩に医師に金を払い、あなたの循環器を利用できるようヴァイオリニストにつなげさせたのだ。

 ヴァイオリニストが完治するには9ヶ月かかるという。もしチューブを引き抜けば死んでしまう。さて、あなたとヴァイオリニストを離したら、それは殺人になるのだろうか? あなたが手術に同意していない場合でも、ヴァイオリニストに対して責任を負っているのだろうか?


2. カブトムシの箱

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 各人に自分だけが中を見れる箱が1つ与えられているとしよう。箱の中には”カブトムシ”が入っている。誰もが箱の中身をカブトムシと呼んでいるが、それを他人のカブトムシと比べあわせたことはない。各人は自分が持つ箱の中だけを見て、それがカブトムシであると考えているのだ。他人の箱の中身がまったく別物であるということもあり得る。実は箱には何も入っていないということもあり得る。

 この実験の肝は、他人が知ることのできないものについて言及しているということだ。どんな子供でも、ある時点で彼らの目に映る青い色が他人が見ているものと同じであるかどうか疑問に思う。あなたが痛みを感じたとき、それが他人の感じる痛みと同じであるとどうしてわかるだろうか?


1. メアリーの部屋

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 メアリーは世界でも超一流の科学者だ。色に関して、彼女はありとあらゆることを知り尽くしている。色について、彼女が知らない物理的、化学的、神経生理学的な事象はない。が、1つだけ欠けているものがある。それは彼女がこれまですべての研究を白黒の部屋の中で行ってきたということだ。

 ある日、彼女は部屋から外に出て生まれて初めて色を目にした。知らなかった事象はない。前から知っているものばかりだ。ところで、実際に色を見たことで何らかの知識を得たのだろうか?

 この思考実験はフランク・ジャクソンが「メアリーが知らなかったこと(What Mary Didn’t Know)」という論文で発表したもので、哲学で最も深い問題の1つを扱っている。すなわち、知識とは何か、である。純粋な思考実験の領域においてさえ、私たちが知っているものとは何か知ることができないのだ。

via:10 Weird Philosophical Thought Experiments

☆頭が痛くなるから、真剣に考えるのは辞めましょう!

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この密度がたまらない。ソ連時代の建築家がエッチング版画で描いた幻想構造

2016年09月02日 | 世界びっくりニュース
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 1970年~1980年にかけ、低迷した経済状況にあった旧ソ連で、建築家らは歴史的建築遺産の損失を目の当たりにした。崩壊の危機にさらされた共産圏の中でペーパー・アーキテクト(紙の建築家)のアレクサンドル・ブロツキー(1955年-1993年)は、同級生のイリア・ウトキンとともに、エッチング版画による時代を風刺したユーモアやSF溢れる幻想構造図を作り上げた。

※画像クリックで拡大表示

1.Hill with a Hole , 1987年~1990年
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3.現代建築美術館、1988年~1990年
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4.ディオメーデース、1989年~1990年
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5.人形の家、1990年
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6.くまのプーさんの家 1990年
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7.グラスタワーII、1984年~1990年
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8.愚か者の舟、ジョリー会社の木造のスカイタワー 1988年~1990年
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9.ヴィラノーチラス 1990年
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via:thisiscolossal

 なおアレクサンドル・ブロツキーは、ペレストロイカ以降から実作も手がけおり、サンクトペテルブルクの「カフェ・アトリウム」などが代表作である。

☆確かに細かい!

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人体に仕込まれたカオスな世界。19世紀の木版画に描かれた歌舞伎役者人体解剖図

2016年08月31日 | 世界びっくりニュース
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 19世紀、江戸時代の長い鎖国後の開国によって、日本には海外の影響が流入した。西洋医学もそのひとつだ。この時代の色鮮やかな浮世絵風木版画には、こうした移り変わりがちゃんととらえられている。歌舞伎役者が体内機能のプロセスを表わしていたり、仏教徒の神がコレラやはしかと戦っている様子が描かれている。

 カリフォルニア大サンフランシスコ校(UCSF)は、400点以上にわたるこうした日本の木版画の豊富なコレクションを所蔵している。特に目を引くのは、歌舞伎俳優を含む多くのキャラクターを使って人体に直接描かれた解剖図で、体内の機能を的確に表している。

作者不詳「近来流行歌舞伎噂見物の腹」
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 この消化機能を表わした絵は、有名な江戸の浮世絵師、歌川国貞の作品に似ている。昨年12月サザビーズが売却した作品は、魚の皿を前に酒を飲む男の体に描かれた小さなサムライが、胆汁の制御指令を出す胆嚢や、燃えさかる心臓、生命のプロセスを導く本の山などでせっせと働いている様子が表わされている。

 UCSFは、医学部の学生たちが利用する図書館に、大規模な木版画の複製コレクションを所蔵している。作品は、日本で内科医学が飛躍的に理解されていたことを表わしている一方、開国によって、日本国民が新たな感染病の影響を受けたことも表わしている。

 伝染病は外国人のせいにされることが多く、1861年の作品では、仏教徒の神がコレラを追い払っている。人体のメカニズムを表わしている小さな人たちは、19世紀の日本医学における精神、文化、医薬の複雑な融合の一部なのだ。

国貞の弟子による「房事養生鑑」(性生活のルール)19世紀
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image credit:木版(サザビースより)


歌川国貞「飲食養生鑑」(健康的な食事モデル)19世紀
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image credit:木版(サザビーズより)


作者不詳「背中に腹、子供遊び」(背中と腹に子供の遊び)19世紀 
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image credit:木版(UCSF特別コレクション蔵)


歌川国輝「体内十界之図」(体内の10の領域)
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image credit:木版(UCSF特別コレクション蔵)
via:hyperallergic

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